調査季報182号 特集 データ活用の現在とこれから  1963年発行の調査季報第1号は、市政の改善を進める原動力は「市民の活動」「都市の理想像の提示」「科学的調査の実行」の三つである、との言葉から始まる。 55年経った現在でもこの言葉の意味するところの力と重みは変わっていない。そして、現在においてこの三つの点を支え、結び付け、進めていくための基盤、エネルギーとなるものが「データ活用」だといえるであろう。官民データ活用推進基本法の成立や、ビッグデータ、AIを活用したサービスの登場など、官民を問わずデータ活用の動きが活発化し、私たちの生活にも大きな変化をもたらしてきている。  本号では、これらの社会の動きを受け、自治体が施策立案や課題解決のためにデータ活用を進めていく上での現状における課題を整理し、今後、安全で安心して暮らせる社会及び快適な生活環境の実現に寄与するために、自治体としてデータ活用に取り組む際の実践的な示唆となるよう、様々な取組や視点を取り上げている。