第2章 市民生活の豊かな選択肢 『横浜市民』と一言で言っても、一人ひとりは千差万別であり、市民像を抽象化することは容易なことではありません。 そこで、この章では、この市民像を年齢層の尺度で分析することにしました。市民意識の動向やトレンド、さらには各世代の選択肢を支える、横浜市の事業や取組を紹介します。 《乳幼児期(子育て世代)》 まずは、中期計画2022~2025(以下、「中期計画」)の基本戦略「子育てしたいまち 次世代を共に育むまち ヨコハマ」を前提に、市民の乳幼児期、具体的には子育て世代が横浜で生活するうえでの豊かな選択肢を紹介します。この世代は、初めての出産や育児に不安を覚え、市政に期待を寄せる事柄も増える世代です。 子育て支援の事業や取組の紹介を通じて、子育て世代の豊かな選択肢を示します。 【参考データ】 ・横浜市子ども・子育て支援事業計画の策定に向けた利用ニーズ把握のための調査(令和5年度) ・市民目線のニーズ探究調査(令和7年度) 《小・中学生》 横浜市立の小学校や中学校で学ぶ児童生徒は約28万2千人。小・中学生の興味関心や意識、課題感を示すデータをもとに、豊富なグローバル教育プログラムや環境教育、食育も意識した給食、公民連携の教育事業など、こどもたちの教育と学びにつながる横浜市の事業・取組を紹介します。 【参考データ】 ・横浜の未来に関するアイデア募集(令和7年度) ・中高生の放課後の過ごし方や体験活動に関するアンケート調査(平成30年度) 《15~24歳》 高等学校や大学、大学院への進学、就職など、それぞれの人生の進路にかかる選択の幅が一気に広がる世代です。学びや仕事だけでなく、余暇の過ごし方やボランティア活動、地域コミュニティ活動への参加など、豊かな選択肢を示します。 【参考データ】 ・レジャー白書2024(令和6年度) ・市民目線のニーズ探究調査(令和7年度) 《25~34歳》 自分自身の成長や可能性、幸福を見据え、仕事や結婚、プライベートの過ごし方など、各人がそれぞれに選択をしていく時期を迎える世代です。 厚生労働省の「人口動態統計」(令和6年度)によれば、初婚平均年齢は男性31.1歳、女性29.8歳。結婚したい、横浜で働きたい、スポーツや音楽を楽しみたい、自然の中でリフレッシュしたいなど、一人ひとりの選択肢にあわせた、横浜市の事業・取組を示します。 【参考データ】 ・市民目線のニーズ探究調査(令和7年度) ・厚生労働省「人口動態統計」(令和6年度) 《35~49歳》 仕事に育児にプライベート。とかく忙しくなりがちなのがこの世代です。現役世代の中間に位置する35~49歳の豊かな選択肢を考えます。 厚生労働省が示した「賃金構造基本統計調査」(令和6年度調査)によれば、課長職の平均年齢は男性、女性ともに49.3歳。会社や団体などの組織の中で、中堅社員や中堅職員として最も仕事が充実する時期ともいえるのがこの世代です。仕事のやりがいや達成感と同時に、リフレッシュしたい、余暇も楽しみたいなど、この世代のニーズに応える選択肢を紹介します。 【参考データ】 ・厚生労働省「賃金構造基本統計調査」(令和6年度) ・レジャー白書2024(令和6年度) ・市民目線のニーズ探究調査(令和7年度) 《50~64歳》 子育てが一定程度落ち着き、こどもの教育や進路、親の介護、さらには自身の定年退職など、環境の変化が大きいのがこの時期です。仕事での更なる活躍に加え、スキルを生かした地域活動、健康づくり、リカレント教育など、50~64歳の多様な選択肢を考えます。 【参考データ】 ・市民目線のニーズ探究調査(令和7年度) ・高齢者実態調査(令和4年度) 《65歳~》 横浜は長寿なまちです。厚生労働省の令和2年市町村別生命表によれば、青葉区(2位)、都筑区(8位)の男性が全国の10位以内にランクインし、上位50位以内に金沢区(28位)、港北区(30位)、栄区(42位)、戸塚区(50位)と続いています。女性でも青葉区(13位)、都筑区(16位)がランクインしており、横浜で暮らす高齢者の長寿な様子がうかがえます。 働き続けたい、ボランティア活動に参加したい、健康でいたいなど、65歳以上の市民ニーズにあわせて、多様な選択肢を示します。 【参考データ】 ・市民目線のニーズ探究調査(令和7年度) ・高齢者実態調査(令和4年度) ・厚生労働省「市町村別生命表」(令和2年)