環境 横浜の気象 ●平均気温は上昇傾向、猛暑日や熱帯夜も増加 日本の年平均気温は、様々な変動を繰り返しながら上昇しており、上昇率は100年当たりプラス1.40℃で、世界の上昇率のプラス0.77℃を上回っています。また、日最高気温が35℃以上の猛暑日や日最低気温が25℃以上の熱帯夜の発生日数も増加傾向にあります。 横浜においてもこの長期的傾向は同じです(図1)。都市化の影響のある中、横浜の年平均気温は100年当たりプラス2.1℃、真夏日(日最高気温が30℃以上)は100年当たりプラス19日、熱帯夜はプラス23日となっており、全国平均を上回る伸びとなっています。また、日最低気温が0℃未満の冬日は、100年当たりマイナス40日で減少傾向にあります。 ●市内の夏は、日中は北部、夜間は東部で高温の傾向 市内36地点の2025(令和7)年7月・8月の気温測定結果によれば、猛暑日の日数は市域の北部、熱帯夜は東部の海沿いの地域が多くなっており、日中及び夜間における気温の傾向の違いが見られます。また、平均気温は東部の横浜港周辺地域で高くなっており(図2)、平均気温の最も高い地点と低い地点の差は1.7℃となっています。 ●短時間強雨の増加 気候変動の影響などにより、風水害が激甚化しており、降雨による道路冠水や床上・床下浸水などのリスクが高まっています。全国の1時間降水量50㎜以上の年間発生回数の長期変化傾向を見ると、最近10年間(2015~2024年)の平均年間発生回数(約334回)は、統計期間の最初の10年間(1976~1985年)の平均年間発生回数(約226回)と比べて約1.5倍に増加しています。 横浜を含む関東甲信地方においても、最近10年間の平均年間発生回数は、統計期間の最初の10年間と比べて約1.6倍に増加しています(1979~1988年平均で約0.12回が2015~2024年平均で約0.19回に増加)(図3)。なお、1時間降水量50㎜以上の雨とは、「非常に激しい雨(滝のようにゴーゴーと降り続く)」レベルとされています。 一方、横浜の年間降水量はおおむね1500~200ミリメートルで推移しており、長期変化の傾向は見られていません。 ●震度1以上の地震は、この5年間は年40回程度 横浜で観測された震度1以上の地震は、東日本大震災のあった2011(平成23)年に312回を記録しましたが、最近5年は年40回程度で推移しています(図4)。 なお、2024(令和6)年度の横浜市民の防災・減災の意識、取組に関するアンケート調査によると、災害対策について、横浜市に力を入れて取り組んでほしいことは、「水・食料・毛布などの十分な備蓄」(62.5%)、「電気・ガス・水道・電話通信などのライフライン施設の耐震性の向上」(57.1%)、「緊急時の警報や避難指示などを伝達する体制や仕組みの強化」(45.9%)の順となっています。 横浜の緑 ●緑被率の減少は緩やかに 2019(令和元)年度調査によると、横浜市の緑被率は27.8%で、2014(平成26)年の28.8%から1.0ポイント減少しています(図5)。緑被地の内訳は、樹林地16.7%、農地5.5%、草地5.6%で、面積としては、2014(平成26)年から417ヘクタールの減となっています。 区別の状況では、緑被率が最も高い区は緑区(40.6%)で、最も低い区は西区(11.3%)でした(図6)。 なお、緑被率は、航空写真から300㎡以上のまとまりのある緑を目視判読し、市域面積に占める割合を算定したものですが、このほか参考値として、個人の庭などの細かな緑の状況を把握するため、画像解析等による10㎡以上の緑被率が集計されており、その割合は33.8%となっています。横浜の緑は、都市化が進む中で大きく減少してきましたが、緑の減少に歯止めをかける取組や、市街地における緑の創出により、減少は緩やかになっています。