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「学ぼう!感じよう!“アフリカ”ビジネスセミナー」を開催しました!

最終更新日 2019年3月5日

平成30年12月15日(土曜日)に、横浜市大倉山記念館で「学ぼう!感じよう!“アフリカ”ビジネスセミナー」を開催し、約60名が参加しました。来年8月に横浜で開催される第7回アフリカ開発会議(TICAD7)に向けてアフリカビジネスへの関心を高めることを目的としたもので、南アフリカ共和国大使館、エチオピア連邦民主共和国大使館の協力のもと両国のビジネス環境を紹介するとともに、横浜市内企業がアフリカ進出事例について報告しました。

【オープニング】
冒頭、主催者を代表して渡辺巧教 横浜市副市長が挨拶し、横浜市がビジネス支援をはじめ、水道・廃棄物管理分野などの技術協力、女性の活躍促進、小中学生の理解促進など、アフリカとのさまざまな交流・協力事業に力を注いでいることを紹介しました。
また、セミナーのモデレーターとして、片岡貞治 早稲田大学国際学術院教授に登壇いただきました。2018年がネルソン・マンデラ元南アフリカ共和国大統領の生誕100周年にあたり、政治・経済分野で同国と日本との連携が一層深まっていること、また、エチオピアは政治・経済環境が改善し、東アフリカのゲートウェイとしての魅力が高まっていることなどについて紹介がありました。

【講演】
次に、トゥラニ・ロモ駐日南アフリカ共和国特命全権大使、チャム・ウガラ・ウリヤトゥ駐日エチオピア連邦民主共和国特命全権大使にご講演頂きました。
ロモ大使は、南アフリカがアフリカ大陸最大の経済大国で多様な分野でビジネスが期待できること、また、日本にとってアフリカ最大の貿易相手国であり約300社の日本企業が進出していることを紹介しました。また、大使の講演に引き続き、南アフリカから日本に進出しているルイボス・マーケティング・リミテッド社のクリントン・ガス代表が登壇し、徹底的な品質管理のもと製品化したルイボスティーの輸入ビジネスを紹介するとともに、日本・南アフリカ間の更なるビジネス促進に期待を示しました。
チャム大使からは、エチオピアについて隣国との緊張関係が緩み、約10年間安定して10%の経済成長を遂げていること、また、国内各地に工業団地が整備されつつあり、進出企業に対し充実した支援策が用意されていることについて言及がありました。

その後、横浜市内企業の株式会社サカタのタネ(都筑区)、株式会社ヒロキ(中区)、トミタテクノロジー株式会社(金沢区)からアフリカ進出事例を発表いただきました。
サカタのタネの小津聡子経営企画部長は、世界の食糧基地としてのアフリカ大陸のポテンシャルに着目し、南アフリカ共和国に設立した現地法人を拠点として、新興農家の営農ノウハウ向上を目指し、技術サポートとビジネスとしての農業支援に取り組んでいることを発表しました。
ヒロキの権田浩幸代表取締役社長は、エチオピアシープを使い日本品質の革製品をエチオピア人の手で作り出し世界に送り出すことを理念に掲げ、日本企業初の現地法人を立ち上げたこと、また、様々な課題を乗り越えて同国への技術移転による産業発展・投資促進に取り組んでいることを紹介しました。
トミタテクノロジーの富田啓明代表取締役社長からは、熱帯高地にあるケニアの気候を生かして単位面積あたりで日本の数倍の収量が期待できるイチゴの生産に注目し、自社農場等の設立を通じて小・中規模農家を育成し同国をイチゴを始めとする施設野菜の生産拠点に導いていく計画を進めていることが発表されました。

【パネルディスカッション、質疑応答】
続いて、モデレーターと登壇企業3社によるパネルディスカッションが行われました。2050年には20億人を超えると予測されているアフリカの人口増加を事業戦略としてどのように捉えているかというモデレーターからの質問に対し、アフリカ域内の消費拡大が期待でき、日本企業のアフリカ進出にプラスになるとの意見が出る一方、食料生産の効率を高めることや健全な食料摂取のために食育に取り組む必要があるといった意見がでました。
会場からは、エチオピアシープで世界一の衣料づくりに挑むヒロキの企業戦略や、トミタテクノロジーによる現地農家の育成方法、サカタのタネとの事業連携について関心が示されていました。またセミナー終了後には、参加していた大学生や企業関係者から横浜企業の皆さんに対しビジネスの現状や現地での課題について熱心な質問が寄せられていました。

パネルディスカッションの写真

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