広報よこはま3ページ 2018(平成30)年6月号 ひみつを探る〜水道水の安全性〜  毎日の生活に欠かせない水道水。  安全で良質な水道水を届けるため、徹底した品質管理を行っています。 皆さんが毎日使っている水道水は、ダムや川を水源として、 取水施設や浄水場などの多くの施設、そして水道管を通って蛇口まで送られます(写真:西谷浄水場)。 私たちが浄水場と水質検査室を見学して、水道水の安全性の秘密を探ってきました 市内の大学に通う皆さんの写真 Q 水道水の品質はどのように決められているの?  国が定めた水質基準があり、この基準を守ることが義務付けられています。 大学生「義務付けされている水質基準は51項目もあるんだって。 このほかにも市では、任意とされている約70項目についても検査をしているんだとか。」 国の基準よりも厳しい水質管理値  水道は生活に欠かせないものです。万が一、水質基準の値を超えて水道水を供給できなくなったら大変です。市では国の基準より2〜10倍厳しい水質管理値を独自に設定し、これを常に達成することで、安全で良質な水を届けています。 大学生「常に安全な水道水を届けられるように、高いレベルで管理されているんだね。」 Q 基準が守られているかどうか、どうやって確認するの?  水質検査室でさまざまな検査機器を使って検査し、安全な水であることを確認しています。 水質検査室の写真 大学生「たくさんの種類の検査機器が並んでいるよ。ここで細かく検査しているんだね。」 例えばこんな検査が… ●細菌検査  大腸菌が存在していないかなどを検査し、水道水がきちんと消毒されていることを確認します。 模擬体験 紫外線ライトで照らすと大腸菌が存在しているか確認できます。 ●生物検査  水中に存在する生物の種類や数を確認し、使用する薬品の量の調整などをします。 模擬体験 顕微鏡をのぞいています。 Q 水質検査室以外でも水質検査を行っているの?  水道法に基づき、水道水の色、濁り、塩素の残留効果を市内各所の蛇口で毎日測定しています。このうち、塩素の残留効果は24時間自動で測定しており、色、濁りについても平成31年度から24時間自動で測定する予定です。  そのほか、水源や浄水場の出入口でも検査を行っています。 大学生「いろいろな場所で検査して、蛇口に届く水道水が安全であることを確かめているから、安心して使えるね。」 大学生「朝も昼も夜も、いつでも安全な水道を使えるのは、水道局で徹底した管理がされているからなんだね。」  水道水の安全性を保つことはもちろんのこと、水道水を届けるために必要不可欠な水道施設の維持管理も行っています。 見学を終えて 当たり前のように使っていて普段はあまり意識しない水道水ですが、今日の見学を通してこんなことを感じました。 大学生「浄水場で飲んだ「できたての水」が率直においしかったです。水道水が蛇口に届くまでにはいろいろな工程があると分かりました。」 大学生「安心して水を使えるのは、たくさんの人のおかげだと思いました。」 大学生「水道局で働く職員のプロ意識を感じました。」 試飲している写真 浄水場の「できたての水」を試飲 豆知識 塩素の効果  水道水は塩素で消毒することで、そのまま飲めるように安全性が保たれています。塩素は、雑菌や病原菌などに対して強い殺菌力をもっていますが、水道水を一生飲み続けても健康には全く影響がない濃度になっています。 決められた量の塩素が含まれているか測定し、きちんと消毒されているか検査します。  水道水をくみ置く目安 夏は3日程度・冬は1週間程度  塩素は、温度が高かったり、日光が当たると分解されやすいという性質があります。くみ置きする場合は暗い場所で保管し、夏は3日程度、冬は1週間程度を目安に取り替えてください。  また、保存容器はきれいなものを使ってください。特に、スポーツ飲料などが入っていたペットボトルは、ボトルに付着している糖分が塩素を分解してしまうため、おすすめできません。 【記事に関する問合せは】 水道局水質課へ 電話045-371-5656 ファクス045-371-6942