広報よこはま4ページ 2017(平成29)年11月号 人権特集 12月4日〜10日は人権週間です ホームレスの理解について  「ホームレス」というと「怠け者」や「自分とは違う人」などのイメージを持つ人がいるかもしれません。そこを一歩踏み込み、「なぜ路上生活に至ったのか」を考えてみませんか。  ホームレスは「自分とは違う人」ではなく、失業や病気で働けなくなるなど、誰にでも起こりうる理由で路上生活に至った人たちです。しかし、ホームレスへの偏見をもとにした襲撃行為は、残念ながらなくなっていません。必要なことは排除ではなく、当事者の人権を尊重し、社会に復帰できるように支援することです。同じ人間として、ホームレスの人権を正しく理解することが、誰もが生きやすい温かい社会につながります。 路上生活に至った理由(上位4位まで)(平成28年10月ホームレス実態調査結果(横浜市内)) 倒産や失業 44.7% 仕事が減った 30.4% 病気・けがや高齢で仕事ができなくなった 16.1% 人間関係がうまくいかなくて、仕事を辞めた 6.8% 問合せ 健康福祉局生活支援課 電話045-671-2425 ファクス045-664-0403 性の多様性を認め合う社会に向けて  自分の心と体の性が一致しないと感じる人や同性愛者などの性的少数者の割合は20人に1人ともいわれています。この数字は、学校や職場、地域の仲間として、あるいは家族として、身近に存在していることを示しています。性的少数者であるかどうかは、自分の意思で選択や変更ができるものではありません。しかし、「人間は男性と女性の2種類しかいない」「同性愛は病気だ」などの誤解が多い中では、性的少数者であることを明らかにすることが難しいため、身近にいないように感じがちです。このように、性的少数者への理解が不十分な現状においては、自分の心と体の性が一致しないと感じる人は、性別に対する違和感を持ちながら、その理由がわからず、強い孤独感や絶望感に陥ってしまったり、同性愛者の多くは異性愛者を装って生きざるを得ない現実があります。  人の性は多様で、豊かなものです。違いを尊重し、認め合い、誰もが安心して暮らせる、そんな世の中を一緒につくっていきませんか。 問合せ 市民局人権課 電話045-671-2718 ファクス045-681-5453 インターネットと人権侵害  パソコンやスマートフォンなどの情報機器につながるインターネットは、私たちが自由に情報を発信する場所や機会を大幅に増やし、生活を豊かにしました。  その一方、世界中の不特定多数の人が利用し、匿名で発信されるインターネットの世界では、発信された情報がストーカー行為の原因になったり、拡散する過程で意図しない誹謗(ひぼう)中傷につながったりなど、さまざまな人権侵害をもたらしています。  「楽しかった旅行の思い出をブログに書いたことが、一緒に行った友人の写真の流出につながってしまった」「何げない気持ちで書き込んだ噂話が、まるで真実であるかのように拡散してしまった」あなたにも、そんな経験はありませんか。  一度発信した情報は簡単には削除できず、拡散し続けることも被害の拡大につながります。  あなたの発信する情報は、誰かを傷つけることにつながりませんか。想像力を働かせ、どのような影響を及ぼすのか、今一度、考えてみましょう。 問合せ 市民局人権課 電話045-671-2718 ファクス045-681-5453 さまざまな人権課題  先住民族、刑を終えて出所した人、拉致被害者。人身取引、ハラスメント、生活困窮者。皆さんは、こうした人権課題について、考えてみたことはありますか。  人権問題は、社会のあらゆる分野で多岐にわたり広がっています。他にも、ひとり親家庭や婚外子、また児童養護施設や里親などの社会的養護のもとで育った人たちに対して向けられる差別や偏見の眼差し。事件や事故の加害者の家族や周囲の人たちに向けられる批判や好奇の目。労働者に対する賃金の未払い、長時間労働、退職強要など、ブラック企業といわれている人権を侵害するような事業所などの存在。また、中区寿町周辺地域やこの地域に居住する人たちに対する差別意識や偏見など、さまざまな課題があります。  一人ひとりの人権は、誰にとっても等しくかけがえのないものであり、互いに尊重しあう寛容さが求められます。皆さんも、ぜひ、自分の問題として、折に触れて考えてみてください。 問合せ 市民局人権課 電話045-671-2718 ファクス045-681-5453 「横浜市人権施策基本指針」で検索 私たちに相談してください 〜ひとりで悩みを抱えず、まず相談を〜 年末年始…12月29日〜1月3日 みんなの人権110番(横浜地方法務局) 電話0570-003-110 電話045-641-7926 子どもの人権110番(法務省) 電話0120-007-110 電話045-212-4365 女性の人権ホットライン(法務省) 電話0570-070-810 電話045-212-4364(月〜金曜8時30分〜17時15分<祝休日・年末年始を除く>) 外国語人権相談ダイヤル Foreign-language Human Rights Hotline(法務省-Ministry of Justice-) 電話0570-090911(月〜金曜:Weekdays)9時〜17時 上記4相談はインターネット人権相談受付あり 人権相談(市民局市民相談室) 電話045-671-2306 ファクス045-663-3433(水曜13時〜16時:電話予約後、面談での相談 <祝休日・年末年始を除く>) 学校生活あんしんダイヤル(横浜市教育委員会) 電話045-663-1370(火〜金曜9時〜12時、13時〜16時 <年末年始を除く>) 対象:市立小・中学校、義務教育学校、特別支援学校に通う児童生徒とその保護者 性別による差別などの相談(男女共同参画センター横浜) 電話045-862-5063(9時〜16時、木・日曜 <年末年始を除く>) 心とからだと生き方の電話相談(男女共同参画センター横浜) 電話045-871-8080(火〜木・土・日曜9時〜16時 <第4木曜、年末年始を除く> 月・金曜9時〜16時、18時〜20時<祝休日・年末年始を除く>) よこはまLGBT相談(特定非営利活動法人SHIP) 電話045-594-6160(電話予約後、面談での相談。受付時間:水・金・土曜16時〜21時、日曜14時〜18時 <年末年始を除く>) DVに関する相談(市DV相談支援センター) ※性別を問わず受け付けています  電話045-671-4275(月〜金曜9時30分〜12時、13時〜16時30分 <祝休日・年末年始を除く>) 電話045-865-2040(月〜金曜9時30分〜20時、土・日・祝休日9時30分〜16時<第4木曜、年末年始を除く>) DVに関する多言語相談(県配偶者暴力相談支援センター) 電話050-1501-2803(月〜土曜10時〜17時 <年末年始を除く>) 英語、中国語、韓国・朝鮮語、スペイン語、ポルトガル語、タイ語、タガログ語 犯罪被害の相談(市犯罪被害者相談室)  電話045-671-3117(月〜金曜9時〜17時 <祝休日・年末年始を除く>) ファクス045-681-5453