広報よこはま4ページ OPEN YOKOHAMA 2023(令和5)年12月号 No.898 〇12月4日〜10日は人権週間です 自分らしさは人それぞれ 考えてみよう、自分のこと、みんなのこと ◆知っていますか?「SOGI(ソジ・ソギ)」という言葉  皆さんは「SOGI(ソジ・ソギ)」という言葉を知っていますか?「性的指向(Sexual Orientation)」と「性自認(Gender Identity)」の頭文字を組み合わせた言葉で、性的少数者の人だけでなく、誰でも自分なりのセクシュアリティ(性のあり方)があることを表した言葉です。  より多様な性を表現するための言葉として少しずつ使われるようになっていますが、横浜市が実施した「性の多様性」に関する市民意識調査では、「SOGI」という言葉の意味について知っている人は5.6%と、まだまだ浸透していないことがわかります。 SO:Sexual(セクシュアル) Orientation(オリエンテーション):性的指向、好きになる性のこと GI:Gender(ジェンダー) Identity(アイデンティティ):性自認、自らが自認しているこころの性のこと 言葉も意味もわかっている:5.6% 言葉は知っているが意味はわからない:10.0% 知らない:82.1% 無回答:2.3% 令和5年度「性の多様性」に関する市民意識調査 【調査期間】5月31日〜7月1日 【回収件数】2,128件 詳しくはウェブページを確認してください。 ◆性のあり方はグラデーション  セクシュアリティは、「体の性」「心の性」「好きになる性」など、さまざまな要素で構成されており、必ずしも「男」「女」ではっきりと区別されるものではありません。自分の性がグラデーションのどこに位置するかは、人によって異なると言われています。100人いれば100通りの性のあり方があるのです。 <性の構成要素> ・性自認(心の性)  自分が自分の性別をどのように認識しているか ・生物学的性(体の性)  身体的な特徴などから識別される性別、いわゆる戸籍等に記載された性別 ・性的指向(好きになる性)  恋愛感情や性的な関心がどの性別に向くか、向いていないか ・性別表現  言葉づかい、しぐさ、服装など自分の性別をどう表現するか(性自認と性別表現が一致するとは限りません) *心と体の性は女性で一致しているけれど、洋服はメンズのものを好んで着るから性別表現は男性寄りかも。 *好きになる性は決まっていません。好きになった人が、たまたま異性だったり、同性だったり。 *男性として扱われることに違和感がある。でも、女性として生きていきたいかはまだわからない…。 SOGIは人それぞれ。何が変で、何が変じゃないなんてことはないんだ。  自分自身のSOGIについても、この機会にぜひ考えてみましょう。自分と似たSOGIの人もいれば、そうでない人もいます。軽い気持ちでからかったり、否定したりすると、相手の心を深く傷つけてしまうかもしれません。  みんなが気持ちよく、自分らしく生きることができるよう、考え、行動してみませんか。 ◆若い世代の想いに触れてみよう ・学生がポスターで表現する人権 「大切にしよう 人を思う心」の標語をテーマに、横浜デジタルアーツ専門学校の学生45人に人権啓発ポスターを作成していただきました。最優秀作品には、山ア菜花(やまざき なのは)さんの作品が選ばれました。  このポスターは、市内の公共施設などで掲示されます。作者がポスターに込めた想いを感じてみてください。 詳しくはウェブページを確認してください。 ・令和5年度 全国中学生人権作文コンテスト 横浜市大会  次世代を担う中学生が、人権尊重の重要性について理解を深め、豊かな人権感覚を身につけることを目的として開催しています。障害や外国人差別、性の多様性など、さまざまなテーマで市内129校から55,470作品の応募があり、「横浜市長賞」として、林恩綺(りむ えんき)さんの作文「あなたならできる」が選ばれました。作文集はウェブページで掲載しています。  ぜひ、中学生のみずみずしい人権感覚に触れてみてください。 詳しくはウェブページを確認してください。 【問合せ】市民局人権課 電話045-671-2718 ファクス045-681-5453