広報よこはま4ページ OPEN YOKOHAMA 2022(令和4)年3月号 No.877 ○知っていますか 地域防災拠点のこと  横浜市では、市内460か所の身近な小・中学校などを地域防災拠点に指定し、防災備蓄庫の設置や、防災資機材・食料などを備蓄しています。地域防災拠点の役割や、大地震(おおじしん)が起きたときに自分が避難する拠点の場所など、この機会に確認しておきましょう。 ◆地域防災拠点とは  地震により自宅が倒壊または焼失し、住む場所がなくなった人が一時的に避難生活を送る場所です。市内1か所でも、震度5強以上を観測した場合に、全ての拠点を開設します。 【地域防災拠点の主な役割】 ・自宅で生活できなくなった場合の避難所 ・最低限の水と食料の備蓄場所 ・安否・被害など各種情報の集約・伝達場所 ・救援物資の集配拠点 ・救助・救護活動の拠点  自宅に居住でき、避難の必要がない被災者(在宅被災生活者)や地域防災拠点以外で被災生活を送る人も、地域防災拠点で物資や情報が得られます。 ■地域防災拠点に主に備蓄されているもの ◇食料・水(1拠点あたり)  水缶詰(2,000缶)、クラッカー(1,000食)、保存パン(1,000食)、おかゆ(460食)、スープ(220食)、粉ミルク・ほ乳瓶(20セット) ◇生活用品  毛布、アルミブランケット、紙おむつ・紙パンツ、生理用品、トイレットペーパー、 LEDランタン、ラジオ、移動式炊飯器・ガスかまどセット、くみ取り式仮設トイレ、下水直結式仮設トイレ、トイレパック、簡易式トイレ便座、トイレ用テント など ◇資機材  リヤカー、グランドシート、発電機、投光機、エンジンカッター、ハンドマイク、ヘルメット、スコップ、のこぎり など ◇感染症対策  受付パーテーション、非接触型体温計、マスク、フェイスシールド、アルコール消毒液、消毒剤、ダンボール間仕切りおよびベッド(特定の症状を発症した場合や濃厚接触者用) など  地域防災拠点に備蓄している物品は、自宅などが倒壊、火災などにより家庭内備蓄を持ち出せない方のための最低限の備蓄品です。 ■地域防災拠点の調べ方  住んでいる地域によって、割り当てられている地域防災拠点は異なります。お住いの区のウェブページなどで、自分の避難する地域防災拠点がどこかを調べておきましょう。 「横浜市 地域防災拠点」で検索 ■地域防災拠点の運営  地域防災拠点での避難生活は、地域・学校・行政で構成される地域防災拠点運営委員会を中心に、地域住民の皆さんによる相互扶助によって運営します。円滑な避難所運営のためには、避難した全員が運営に協力していくことがとても大切です。各地域防災拠点では、1年に一度、開設・運営を目的とした訓練を行っていますので、積極的に参加しましょう。 ◇避難生活で行うこと(例) ・避難者の受入・把握 ・区割り、授乳や着替えなど専用スペースの確保 ・避難所内の防犯対策 ・救出、救護活動 ・炊き出しの準備 ・備蓄物資の配給 ・トイレ対策 ・ペット同行避難者の受付、一時飼育場所への誘導 ・在宅被災生活者との連携 ■避難時の持ち物  在宅で被災生活を送る場合はもちろん、地域防災拠点に避難するときは、備蓄したものを持参するため、飲料水や食料品、トイレパックのほか、各家庭で必要なものを用意しておくことが大切です。感染症対策のための衛生物品なども欠かさず準備しておきましょう。最低3日分(できれば1週間分)の備蓄をお願いします。 ◇備蓄の目安 飲料水(1人3日分で9L)、食料品(クラッカーなど調理せずに食べられるもの)、トイレパック(1人3日分で15個程度)など ■地震と風水害で避難する場所の違い  市内で震度5強以上の地震を観測した場合に全ての地域防災拠点が開設されるのに対して、台風や大雨などの風水害の場合は、災害規模や状況によって開設場所を判断するため、避難する場所が異なる場合があります。お住いの区のウェブページなどで、風水害時に開設される避難場所がどこか調べておきましょう。 「横浜市 風水害 避難場所」で検索 ◆災害時に役立つワークショップのリポートについての記事は広報よこはまプラスから 問合せ 総務局地域防災課 電話045-671-3456 ファクス045-641-1677 ●自宅にトイレパック(携帯トイレ)を備蓄しましょう  大地震や風水害が起こると上下水道管が壊れてしまい、水洗トイレが使用できなくなるおそれがあります。被災地でのアンケート調査によると、災害時の困りごととして、トイレの確保が上位に挙がっており、重要な問題となっています。  いざという時に備え、自宅でトイレパック(携帯トイレ)を備蓄しましょう。トイレパックは、トイレが使用できないとき、便器にビニール袋を被せて使えます。使用後は、トイレパックだけを袋にまとめて燃やすごみとして出すことができます。  いつ来るかわからない災害に備えて、家に最低3日分のトイレパックを用意しましょう。目安は1人あたり1日5回×3日分の15個ですが、トイレの使用頻度は個人によって異なるため、それぞれで必要な数を備蓄しましょう。 (1)処理袋を便座の上からカバーするように取り付けます。 (2)使用後に処理剤を上から振りかけます。 (3)使用後の処理袋は中の空気を出し、口をしっかり結び、燃やすごみとして出します。 問合せ 資源循環局街の美化推進課 電話045-671-2555 ファクス045-663-8199