広報よこはま2ページ 2019(平成31)年1月号 笑う門には福来(きた)る 〜横浜にぎわい座〜  1年を通じて笑いがあふれる「横浜にぎわい座」(中区)。  人々で賑わい、それが横浜の活気につながっていってほしい、という願いを込めて名付けられました。  今日もまた、縁起(えんぎ)をかついだ寄席(よせ)太鼓※1が響きます。  ぜひ、1年の笑い始めは横浜にぎわい座でいかがでしょうか。 横浜にぎわい座での横浜市職員落語愛好会による「落語の会」の様子の写真 ○落語、はじめの一歩  落語は初めて、という人には「横浜にぎわい寄席」がおすすめです。 前座※2による開口一番(かいこういちばん)※3に始まり、二ツ目・真打(しんうち)※4、色物(いろもの)※5の計7人(組)が出演し、落語や演芸の面白さを気軽に味わうことができます。 ○落語の主役は何といっても「人」  喜怒哀楽、焼きもち、うぬぼれといった、人の感情や、知ったかぶりをする人、ケチな人など、実際に隣にいたらちょっと困ってしまうような人をほほえましく描く懐の深さが落語の大きな魅力です。 ○気に入った芸人を見つけたら  同じ演目でも「まくら(枕)※6」は落語家・噺家(はなしか)※7それぞれの特徴があり、その違いを楽しめるのも落語の良さです。また、しぐさの美しさ、着物のセンスなど魅力は尽きません。 ○季節を感じる演目  春夏秋冬、年の瀬・年始など季節感が伝わってくる演目が多く、その季節ならではの食べ物の噺(はなし)も多くあります(酒・うなぎ・そば・鍋料理など)。にぎわい座で落語を楽しんだ後に、余韻に浸りながら野毛地区のおいしいお店で、噺に出てきた食べ物を堪能できたら最高ですね。 ■寄席用語集 落語などの大衆演芸を中心に上演する寄席。ここでは、独特の言葉が使われています。一見とっつきにくいかもしれませんが、覚えてみると、寄席の楽しみがさらに広がります。 ※1 寄席太鼓  観客の入場時にたたく一番太鼓は「ドンドンドンと来い」と響かせ、開演間近の二番太鼓は「お多福(たふく)来い来い」とリズミカルに聞こえる。 ※2 前座  入門から見習いを経た年数の浅い落語家の卵。公演では裏方も務める。 ※3 開口一番 一番最初に演じる人。 ※4 二ツ目・真打  前座修行を一定年数こなすと二ツ目に昇進。 その後、真打となり、由緒ある名跡(みょうせき)を襲名することもある。 真打は寄席でトリ(一番最後に演じる)をとることができる。 ※5 色物  落語以外の寄席を彩る漫才や奇術(マジック)などのこと。落語・講談の演者や演目は看板などに墨字で書くのに対し、朱の字で書く。 ※6 まくら(枕)  本題に入る前の導入部分のこと。落語の頭につくのでまくら、という洒落(しゃれ)。 「サゲ(下げ)」と「オチ(落ち)」は同じ意味で落語の終わりの部分の笑いを指す。こうしたことから「落し噺」と呼ばれ、それが漢語になって「落語」となった。 ※7 落語家・噺家  落語家は落語(落し噺)を演ずる者という意味だが、「噺家」となると、人情噺といった物語重視の演目も演じるという意味になる。同じ意味で二つの呼び名を使っている芸人もいる。 ○横浜にぎわい寄席  毎月、1〜7日の7日間14時から開催しています。落語を主にして、間に奇術、漫才などの色物をはさんだ公演で、出演者の幅が広いので初心者にもおすすめです。現在二月興行のチケットが販売中です。  そのほか、三遊亭円楽(さんゆうていえんらく)、柳家権太楼(やなぎやごんたろう)、柳家さん喬(やなぎやさんきょう)、古今亭志ん輔(ここんていしんすけ)、立川志の輔(たてかわしのすけ)などの人気落語家や実力派の独演会も多数開催しています。 ※2月の主な催しは、はま情報「施設」にも掲載しています。 横浜にぎわい寄席、そのほかの公演についての問合せ 横浜にぎわい座 電話045-231-2515(10時〜21時) ○次世代育成・地域活動  横浜にぎわい座では、公演以外にも大衆芸能を振興するためのさまざまな活動を行っています。 ◆寄席体験プログラム  6月と10月、市内の小学生を招いて開催。寄席太鼓の体験や、落語鑑賞を通じて大衆芸能に親しむ機会を提供します。  4月と8月には「こども寄席」を開催しており、毎回小学生を中心に大人気です。 ◆出前演芸会  演芸をより身近に感じてもらうために福祉施設、学校、銭湯などを訪問して出前演芸会を実施しています。 お土産に特製マドレーヌも、の写真 横浜にぎわい座職員の皆さんの写真 横浜にぎわい座の地図 ※駐車場はありません。公共交通機関を利用してください。 ★最新情報はホームページを確認してください。 「横浜にぎわい座」で検索 【この記事に関する問合せは】横浜にぎわい座へ 電話045-231-2525 ファクス045-231-4545 ◆横浜にぎわい寄席三月興行チケット 5組 10人分プレゼント 三月興行(1日〜7日 14時〜16時30分)のいずれか1日の公演を鑑賞できるチケットです。 1月31日(木)(消印有効)までに、はがきに、(1)〒・住所(2)氏名(3)年代(4)「広報よこはま」への意見(5)今後「広報よこはま」で読みたい記事を書いて市民局広報課(〒231-0017中区港町1-1)へ。 当選はチケットの発送(2月末)をもって代えます。