磯子スポーツセンター体育室空調設備

内観

内観

内観

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室外機

室外機

　近年、地球温暖化による影響で夏の気温は年々上がっており、スポーツ競技における熱中症対策は急務となっています。本設計は磯子スポーツセンター体育室を利用する方々の健康を最優先とし、室内環境を改善することを目的としています。
　本設計におけるコンセプトは
１.卓球やバドミントン競技は風の影響を受けやすいため、風の影響が少ない空調機を採用する。
２.競技エリアを狭くすることの無いように空調機の設置スペースを確保する。
３.体育館という大空間を効率よく空調できる方式とする。
としました。
　「コンセプト１」については「除湿型放射冷暖房機」を採用することとしました。「除湿型放射冷暖房機」は除湿及び輻射熱を利用し冷暖房を行い、他の空調機と違い風が一切出ないため、卓球やバドミントン等の風に影響を受けやすい競技を行う施設にとって有効な空調機と考えられます。
　「コンセプト２」については限られたスペースではありましたが、その中で既設の内壁に埋込むように設置することにより、競技エリアを狭くすることなく空調機を配置しました。
　「コンセプト３」については空調をコントロールするエリアは居住域空間（床面＋３.０ｍ）としています。冷気は下に流れるという空気特性を活かし、利用者が活動する居住域空間のみを空調対象としました。体育室のような大空間を全体空調すると、上記方式と比べ約２倍以上の空調能力が必要となるため、その分のコスト低減や省エネを実現できました。
　今後、利用者の方々には夏場でも快適にスポーツ競技ができる体育館として、磯子スポーツセンターを積極的にご利用いただければ幸いです。