ここから本文です。

認知症という病気を知ろう

最終更新日 2022年8月18日

認知症は、脳の病気です

 認知症は、誰もがかかる可能性のある脳の病気です。認知症とは、いろいろな原因で脳の細胞が死んでしまったり、働きが悪くなったためにさまざまな障害が起こり、生活するうえで支障が出ている状態(およそ6か月以上継続)を指します。年齢が高くなるほど発症する可能性が高くなります。
65歳以上から発症する率が上がり、85歳以上では4人に1人が発症すると言われています。
 また、65歳未満の若い人が発症する若年性認知症もあります。若年性認知症は、64歳以下で発症し、かつ現在も64歳以下の場合を言います。働き盛りに発症するため、仕事や家事が十分にできなくなるなど、本人はもとより勤務先や家族などへも影響が大きく、さまざまな問題を生じます。

認知症には、いろいろな種類があります

 脳は、部分ごとにそれぞれ役割をもっています。見たり聞いたりといった感覚を担っている部分、運動を担う部分、記憶を担う部分などさまざまです。認知症には、脳が障害を受けた場所によって、いろいろな種類があります。

認知症の種類

アルツハイマー型認知症

 脳にβ(ベータ)アミロイドというたんぱく質が20年、30年という長い期間かけてたまることによって、脳の細胞の働きが少しずつ失われて死んでいき、脳が萎縮して機能が全般的に低下していきます。
 進行はゆっくりですが、脳全体が萎縮していくため、症状もさまざまです。一番多い認知症です。

脳血管性認知症

 脳梗塞、脳出血、脳動脈硬化などのために、神経細胞に栄養や酸素が行き渡らなくなり、その結果その部分の神経細胞が死んだり、神経のネットワークが壊れてしまう認知症です。突然発症し階段状に進行するタイプと、穏やかに発症し徐々に進行するタイプがあります。損傷を受けた脳の部分によって、症状は異なります。

レビー小体型認知症

 脳にレビー小体という物質がたまることで、脳の細胞が損傷を受けて発症する認知症です。実際にはないものが見える幻視やパーキンソン症状(動作がゆっくりになる、手足がふるえる、筋肉が硬直するなど)が現れるのが特徴です。

前頭側頭型認知症

 脳の前頭葉や側頭葉が萎縮することから起こり、発症年齢は若い傾向にあります。じっと我慢できない、怒りっぽくなる、その場にそぐわない身勝手な行動をとるなど反社会的行動が増えるのが特徴です(ピック病など)。

そのほか

 認知症を引き起こす原因はさまざまです。ビタミンの不足から来るビタミン欠乏症や血糖値が下がりすぎる低血糖症も認知症を引き起こす可能性がありますし、アルコール依存や薬物依存からくる認知症もあります。
 また、慢性硬膜下血腫や正常圧水頭症のように早期に診断を受け、手術など適切な治療を受けることで治る可能性のある認知症もあります。うつ病のように認知症に間違われやすい症状の出る病気もあります。

 (注)脳に障害を受けた人すべてが、認知症になるとは限りません。

 出典:横浜市認知症サポーター養成講座テキスト(編集/発行認定NPO法人市民セクターよこはま 社会福祉法人横浜市社会福祉協議会 横浜市健康福祉局高齢在宅支援課)

若年性認知症

65才未満で発症する認知症の事で、2020年の厚生労働省の調査結果では人口10万人当たりの患者数は50.9人とされており比較的稀な病気です。

認知症の進行予防のためにできること

健康な脳を保つ秘訣は、毎日の心がけにあります。

ポイント1 発症のリスクを少なくする

 アルツハイマー型認知症や脳血管性認知症は、生活習慣病(高血圧、糖尿病、脂質異常症など)との関連があるとされています。野菜・果物・魚介類の豊富な食事を心がけたり、定期的な運動習慣を身に付けたりと、普段からの生活管理が認知症の予防につながることが分かってきました。

ポイント2 脳の活性化を図る

 大切なのは、家族や仲間と一緒に、楽しく続けて行うことです。
● 趣味や仕事、家庭や地域での役割をもちましょう。
● 人付き合いを大切にしましょう。
(例)囲碁、マージャン、音読、計算など

出典:横浜市認知症サポーター養成講座テキスト(編集/発行認定NPO法人市民セクターよこはま 社会福祉法人横浜市社会福祉協議会 横浜市健康福祉局高齢在宅支援課)

横浜市にはこんな事業もあります

このページへのお問合せ

旭区福祉保健センター高齢・障害支援課

電話:045-954-6115

電話:045-954-6115

ファクス:045-955-2675

メールアドレス:as-koreisyogai@city.yokohama.jp

前のページに戻る

ページID:821-598-610

  • LINE
  • Twitter
  • YouTube