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 平成28年9月24日(土)開催! 
 「横浜の交通を考えるシンポジウム」こちらから!(終了しました)




▼平成21年「横浜の交通を考えるシンポジウム」の開催報告

横浜の交通を考えるシンポジウム (終了しました)

 横浜都心部でのモビリティマネジメントとして、また、クルマのかしこい使い方を市民のみなさんとともに考えていく機会として、シンポジウム「横浜の交通を考えるシンポジウム〜モビリティマネジメントを通じて〜」を開催しました。
 当シンポジウムは市民団体が主催する「横浜カーフリーデー・モビリティウィーク」と同時開催といたしました。

概要版のダウンロードはこちら(A3判両面、pdfファイル)
当日配布資料のダウンロードはこちら(pdfファイル)   

1 開催日時

平成21年9月22日(火・休)
14:00〜17:00

2 場所

横浜情報文化センター6階 情文ホール

3 主催

横浜市都市整備局

4 参加人数

約150名(入場無料)

5 プログラム

14:00 開演
14:05 基調講演 藤井聡氏(京都大学大学院工学研究科教授)
15:05 施策紹介 横浜市の交通政策について(横浜市都市整備局都市交通課)
15:35 パネルディスカッション
   コーディネータ 中村文彦氏(横浜国立大学大学院工学研究院教授)
   パネリスト 藤井聡氏(京都大学大学院工学研究科教授)
    齋藤健氏(東急バス株式会社常務取締役)
    中村利恵氏(横浜カーフリーデー2009実行委員会副代表)
    松井直人氏(国土交通省都市・地域整備局街路交通施設課長)

6 基調講演

「かしこいクルマの使い方を考える
〜 モビリティマネジメントのすすめ 〜
(藤井聡氏)
  • 一般にはあまり知られていないが、いろいろと総合的に考えると、どうやらクルマは、いろんな意味で私たちの暮らしにマイナスの影響を与えているようである。今日は、そうした点を一つ一つ見ていきたい。
  • 街は、ぬくもりを持った生き物。人の流れがないと街は、死んだも同然。
  • 多くの人が、かつてのまちの賑わいを記憶しているが、その原風景がなくなっている。
  • 人が車に乗って大型店に行ってしまい、商店街には賑わいがなくなったかわりに渋滞ができた。何かおかしい、と思うことが交通まちづくりの原点。
  • 先日、電車で旅行をしたが、電車の待ち時間に地元の方とコミュニケーションを取りながら、充実した時間を持つことができた。一方、クルマで来た人たちは、道路渋滞や駐車場待ちで時間を費やしている。どちらが楽しいかは明らか。
  • 私たちには、例えば“背脂入りのラーメン”の様な高脂肪高カロリーの食品を“おいしい”と感じてしまう遺伝子が組み込まれており、健康に良くないと分かっていてもついつい食べてしまう。これは目先の利益に負けてしまうsocial trapである。
  • 公共交通機関の利用に比べ、クルマ利用移動の場合は消費カロリーが半分になる。一日あたりの差は小さいように見えるかもしれないが、一年たてば大きな違いとなり、肥満になる確率が1.5倍に高くなる。
  • 人間はいろいろな財布を使い分けていて、一方の損得勘定はその他の損得勘定に影響されないという、心の財布理論(mental purse)というものがある。
  • クルマにかかる費用は、クルマ用の大きな財布から一括して支出しているので、もったいないという感覚が生じない。一方、電車代やバス代は、そのたびに支出するのでもったいないと感じる。
  • 旅行をする場合は1日の出費がクルマの方が小さいが、長い期間をトータルで考えれば、車両購入費や駐車場代、保険料などかなりの金額がかかっており、電車利用の方が出費が小さい。
  • 少し古いデータだが、クルマに乗り続けた場合、1/100人が死亡事故に関与する可能性があるというデータがある。車を利用していなければ自分で事故を起こすこともない。
  • 京都に来た人へのアンケートでは、クルマで来た人は、それ以外の人に比べて立ち寄り箇所が1箇所少なく、また来たいという気持ちも少ない。移動時間の比率も多い。
  • 歩いていると、草木や田んぼのにおいがよく分かる。クルマは個室であり、エアコンや音楽でまちとの関わりがなくなる。
  • コミュニケーションが遮断される車の中にいたら、街の賑わいは絶対にできない。人と人がふれあう状況が必要。これが交通まちづくりの思想の根幹。
  • クルマ利用をちょっと見直して見ませんか、と日本中の人に伝えたい。例えば週に1回でもバスや自転車で通勤するなど、もっとクルマ利用を減らせるのではないか。
  • 交通システム側の取り組みと、一人一人が考える取組を組み合わせて、交通まちづくりを進めていけば、賑わいのある街を取り戻すことができるに違いない。

7 施策紹介

「横浜市の交通政策について」(横浜市都市整備局都市交通課)
本市からは、資料に基づき、次のような内容についてご説明しました。
  • 横浜の交通の現状について
  • 横浜都市交通計画の概要
  • 横浜の交通政策推進体制
  • モビリティマネジメント推進の視点から見た横浜の特長
  • 横浜型モビリティマネジメント実施イメージ
  • コミュニティサイクル社会実験について

8 パネルディスカッション

国土交通省都市・地域整備局街路交通施設課長
松井直人氏
  • 昔から我が国では、公共交通に沿って人々が暮らしていたが、モータリゼーションの進展によって公共交通が無いところにも住めるようになった。高齢者になったときに生活レベルを維持するためには、公共交通に沿った集約型の都市構造が重要。
  • 公共交通が負のスパイラルに陥らないよう、国としては都市交通戦略の策定を支援している。また、今年度、各地で自転車の社会実験を行うが、自転車はこれからの新しい交通手段として位置づけられると思う。
  • 我慢や抑制を強いる取組は長続きしないので、「こちらがいいから行動する」という自発的な取組が大切。
  • やらなければいけないことは色々あり、関係者が話を共有できる場を作って議論することが大事。

東急バス株式会社常務取締役
齋藤健氏
  • バス事業は不況に強い産業で、これまで収入が減ることは少なかったが、今回の不況で大手で年間10億円のマイナスと予測され、大きな経営問題となっている。便数減と利用者減とのマイナスの循環にならないよう取り組む必要がある。
  • パスモを導入し利用者増に取り組んでいる。バス特典サービスによる割引もある。
  • 携帯での情報発信は各社別々に行っているが、全事業者の共通ネットワークにする必要がある。
  • 地球環境への取組として電気バスが研究されており2010年に試作される。行政支援があれば導入可能と思う。
  • 経路や時刻、停留所の位置がわからないという不満があるが、商業施設や公共施設も掲載した、まちを中心としたバス路線図を考えてもいいのではないか。
  • 地域コミュニティによる、家から外に出ようという雰囲気作りが、公共交通活性化につながるのではないか。

横浜カーフリーデー2009実行委員会副代表
中村利恵氏
  • カーフリーデーは、大気汚染や健康、事故の問題等、自動車交通に関する諸問題の解決方法として、公共交通、徒歩、自転車などを考え体験するイベントであり、ヨーロッパではモビリティウィークとして実施されている。
  • 目指す方向はモビリティマネジメントと同じ。日本でも行政が事務局となりカーフリーデーに参画する都市が多く、横浜でも行政が主体として実施するよう期待している。
  • 行政はハードを中心に考えがちだが、市民と役割分担して協働することが必要。
  • 行政だけでは心の共有まではできない。世界的な社会実験の日であるモビリティウィークを市民と共同による実験の場として活用して欲しい。

京都大学大学院工学研究科教授
藤井聡氏
  • 市民、企業、行政、交通事業者等、横浜の交通に関わるすべての方が、それぞれの立場でできることを少しずつ考え、心での納得や意識の変化を進めるのがモビリティマネジメントである。
  • クルマに対する考え方そのものが変わらない限り、公共交通がいくら努力してもクルマに勝てない。
  • 企業とマスコミを巻き込み、横のコミュニケーションをとりながら、理念を共有し協働していく必要がある。
  • 機械やシステムは「一発解消主義」でよいが、まちは巨大な生き物であり一発解消主義では対処できない。知恵を出し合って、横浜での交通まちづくりを「漸次改善主義」でやっていって欲しい。

横浜国立大学大学院工学研究院教授
中村文彦氏
  • 横浜は市の組織が大きく、企業も市民団体もバス事業者の数も多く、多様な市民がいる。このことが、モビリティマネジメントを進めるうえで越えなければならない壁。
  • モビリティマネジメントもエリアマネジメントも、要所要所で草の根的にやる必要があり、これからの日本で都市をよくする際のキーポイントである。
  • バスの本数を増やすだけではなく、わかりやすいダイヤや待つことが苦痛でないことを考える必要がある。
  • 横浜には、多様なものを上手に受け入れてきた経験があり、このような素地があれば、バラバラのものが課題を越えてつながることができると思う。横浜の交通、街を良くしていこうと思いを新たにした。

9 シンポジウムでのアンケート結果


10 その他

開催案内ちらしのダウンロードはこちら(PDFファイル763KB)

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- 2009年 11月 13日 作成 - 2016年 09月 25日 更新
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