- トップメニュー|検索
記者発表一覧

  

 

【記者発表資料】

水道局配水課
電話: 045-633-0172
FAX : 045-664-6739









樽町二丁目バルブ破損原因調査報告書について

 平成28年1月22日、港北区の水道管に設置したバルブが破損し漏水が発生しました。このバルブの破損の原因については、樽町二丁目バルブ破損原因調査検討委員会(以下、「委員会」といいます。)を設置し、平成28年9月から平成29年10月までに計6回にわたり検討を進めてきました。この度、破損原因調査、原因分析、再発防止に向けた対応の方向性などについて報告書として取りまとめましたので、その概要とホームページへの掲載について報告します。
 なお、平成29年10月30日の記者発表のとおり、破損したバルブ及びその周辺の水道管を交換する工事が完了し、給水ルートを元に戻す作業を平成30年3月まで行う予定です。

 

1 「樽町二丁目バルブ破損原因調査報告書」について

 委員会での検討結果は、「樽町二丁目バルブ破損原因調査報告書」と、内容を要約した「樽町二丁目バルブ破損原因調査報告書(概要版)」に取りまとめました。

(1)調査方法

バルブの破損状況写真
バルブの破損状況写真

 破損の原因調査は計画・設計・工事・維持管理までの広範囲に及ぶため、原因が特定できない事象が発生した際の原因分析に幅広く適用されているFTA調査手法を採用しました。この調査手法を用いて、バルブの破損原因となる可能性のある要因を「計画」、「設計」、「仕切弁」、「工事」、「運用」、「周辺環境」、「維持管理」の7つの項目に分類し、これらを更に細分化した30項目の調査を行いました。

※FTA調査手法・・・バルブ破損を発生させる可能性のある要因を系統的に列挙し、各要因に関して漏れなく調査を行い、発生原因を特定する分析手法


(2)想定される破損メカニズムと分析

 調査結果から、バルブが破損した原因は、
 [1] バルブ下流の配管が継ぎ目のない19mの鋼管であったこと
 [2] バルブ周辺地盤の継続的な沈下の進行により、鋼管とバルブで沈下量に差が発生したこと
 [3] 防護コンクリートのひび割れによりバルブに力が集中したこと
に加えて、沈下抑制対策としての伸縮管が設置されなかったことが関連したと想定しました。
 以下に想定される破損メカニズムを段階的に示します。



(1)地盤沈下の発生

・破損したバルブ付近の水準点の沈下量を調べた結果、バルブが設置された昭和44年当時、急激に地盤沈下が発生し、その後継続的に沈下しており、沈下抑制対策が施されたバルブと、継ぎ目のない19mの鋼管との間に沈下量の差が生じて力が発生した。
・発生した力は、鋼管からコンクリートとバルブに伝わるようになった。

「地盤沈下の発生」説明図
「地盤沈下の発生」説明図

(2)コンクリートのひび割れの発生

・時間の経過とともに地盤沈下が進行し、発生する力は大きくなった。
・大きくなった力は、支えていたコンクリートの強さを超えるようになり、コンクリートにひび割れを発生させた。
・コンクリートにひび割れが発生したことで、力が鋼管からバルブに集中するようになった。

「コンクリートのひび割れの発生」説明図
「コンクリートのひび割れの発生」説明図

(3)バルブの破損

・さらに地盤沈下が進行し、沈下しないバルブと沈下する鋼管の沈下量の差が徐々に大きくなるのに比例してバルブに伝わる力が大きくなっていき、バルブの材料強度を上回った。
・鋼管にも沈下抑制対策が施されていれば、バルブの破損は防げたと考えられる。このような場合、一般的には伸縮管を設置する。

「バルブの破損」説明図
「バルブの破損」説明図

(3)再発防止に向けた対応の方向性について

 今後は想定される破損原因を踏まえ、安定した給水を行い、市民の皆様の水道利用に影響を及ぼすことのないようにするため、以下のとおり対応します。


ア 既存の水道施設への対応

 既に設置されている水道施設に対しては、まず対策が必要なバルブを把握するために、破損したバルブと同様の条件で設置されているバルブを抽出し、段階的に絞込みを行い、対策が必要となるバルブが設置されている管路の更新計画を前倒しするなどの対応を図っていきます。また、点検内容の見直しや、点検周期を短くするなどして、既設のバルブを監視していきます。


イ 新設する水道施設への対応

 これから設置する水道施設に対しては、不同沈下対策の必要性を判断する基準の明確化を行うとともに、計画段階から不同沈下対策への検討が確実に行われるようにし、あわせて今回の経験について職員への情報共有を図ります。


2 報告書の掲載について

 報告書及び概要版については、水道局ホームページ(漏水事故等の原因調査報告について)に本日から掲載しています。



【参考】




水道局噴水マーク 横浜市水道局配水課 - 2017年11月30日作成
ご意見・問合せ - su-haisui@city.yokohama.jp
電話: 045-633-0122 - FAX: 045-664-6739
© 1998-2017 City of Yokohama. All rights reserved.