「熱中症」という病気をご存じですか?夏の炎天下で運動中に倒れたり、締め切った車内で幼児が死亡したり、高齢者が風通しの悪い室内で意識状態が悪くなったり。これらのほとんどは、熱中症が原因です。 これから夏に向かって熱中症が多発しやすい季節。熱中症の予防法や応急処置はどのようにすればいいのでしょうか。
平成19年中の熱中症発生状況 (平成19年に横浜市の救急車が熱中症の傷病者を搬送した状況)
【発生場所・原因について】
発生場所は屋外作業中が多かったが、居室内での発生では重症者が多かった。
【年齢区分】
高齢者ほど、入院が必要となる病態になる傾向にある。
1 めまいや失神
2 足や腕の筋肉に痛みを伴ったけいれん
3 全身がだるくなる
4 吐き気
といった症状が起きます。
※重症になると、意識障害(応答が鈍い、言動がおかしいなど)を伴い、体温が急上昇します。体温が42度以上になると、細胞が壊れ、死に至ります。
1 意識障害(意識がない・もうろうとしている)があれば すぐに救急車を要請しましょう。
2 意識がしっかりしている場合は
涼しく、風通しのよい場所に仰向けで寝かせ、衣服をゆるめます。また、脱水状態になっていますので、薄い食塩水を与えてください。スポーツドリンクでも代用できます。
吐き気がある場合は、吐いた物が喉に詰まらないように、回復体位を取らせましょう。
〔 回復体位 〕
1 塩分入りの水分をこまめに補給すること。(スポーツドリンクが便利です。)
2 気分が悪くなったら、休息をとる。
3 熱中症は屋外で運動中になるというイメージがありますが、屋内にいる高齢者の方もよくかかります。激しい運動をせず、大量の汗をかいていなくて、室内であっても、暑い、風通しの悪い室内では熱中症になりやすいのです。風通しをよくし、室温管理を心がけましょう。
4 車内への幼児の置き去りや、飲酒後のサウナ、運動部などでの水分摂取制限などは、熱中症になる危険性が高いので、絶対にやめましょう。