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トップページ > 消防局 > 救急関連情報 > 応急手当を覚えましょう > 応急手当Q&A

応急手当に関するQ&A 

◇子どもと成人の区分について
Q1 子どもと成人はどの年齢で区分するか?
Q2 子どもと成人の一次救命処置の違いをなくした理由は?

◇心肺蘇生の手順について
Q3 心肺蘇生における「反応」とは?
Q4 119番通報が心肺蘇生開始より優先される理由は?
Q5 呼吸をみるとき、気道確保を不要とした理由は?
Q6 「見て、聴いて、感じて」の動作を行わない理由は?
Q7 最初の人工呼吸がなくなり胸骨圧迫から心肺蘇生を開始することになった理由は?

◇胸骨圧迫について
Q8 胸骨圧迫の深さが「少なくとも」5cmになった理由は?
Q9 胸骨圧迫のテンポが「少なくとも」100回/分になった理由は?
Q10 胸骨圧迫を行うことで傷病者に害はないか?
Q11 胸骨圧迫に伴う疲労はどのように影響するか?

◇AEDについて
Q12 AEDがどこにあるかわからないときの対応はどうすればよいか?
Q13 救助者が1人だけで応援がいない場合でも、AEDを取りに行くべきか?
Q14 公衆の面前で傷病者の胸をはだけてもよいか?
Q15 AEDの小児用パッド(モード)とはどういうものか?
Q16 小学生にはすべて成人用パッドを使用することになった理由は何か?
Q17 成人に小児用パッドを使用してはいけないのはなぜか?
Q18 子どもに成人用の電極パッドを使ってもよいか?
Q19 小児用パッドの貼付位置は成人と同じか?
Q20 乳児に対してAEDを使ってもよいか?
Q21 電気ショックを行うとき、傷病者からどのくらい離れればよいか?
Q22 AEDの電圧・電流はどの程度か?
Q23 AEDの音声メッセージは講習のときと同じか?

 

A1 市民の救助者は子どもと成人の相違を意識することなく、1つの方法で一次救命処置を
行います。ただし、医療従事者は、思春期以前(目安としてはおよそ中学生までを含む)を
子どもとして成人と区分します。さらに、子どもを1歳未満の乳児と1歳以上の小児に分けて
考えます。

A2 年齢ごと、あるいは原因ごとの理想的な一次救命処置の方法は尐しずつ異なりますが、
市民がそれぞれの内容を記憶して使い分けることは難しく、また、現場で年齢や原因を
ただちに特定することは必ずしも容易ではありません。年齢や原因ごとの細かな違いに
とらわれると一次救命処置の実施が妨げられることになります。
成人の一次救命処置をそのまま小児に適応することにはデメリットもありますが、成人と
子どもでの違いをなくすことによって、一次救命処置がより広く普及することのメリットが
上回ると判断されました。ただし、小さな子どもに接する機会の多い職種(保育士、
幼稚園・学校教諭)や保護者については、子どもに最適化した一次救命処置を習得すること
が望まれます。
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A3 心肺蘇生における「反応」とは、肩をたたく、大声で呼びかけるなどの刺激に対して
目を開ける、体を動かすなど目的のある仕草が認められた場合には、「反応がある」と
みなします。

A4 訓練を受けていない救助者は119番通報をすることにより、指令員から電話を通して
助言(口頭指導)を受けることができます。また、AEDを装備し、高度な蘇生技術をもった
救急隊員が一刻も早く到着するためにも、心肺蘇生の開始よりも119番通報を優先します。

A5 心停止の判断を迅速かつ確実に行い、胸骨圧迫を開始するまでの時間を極力短縮する
ことは非常に重要です。
気道確保を不要とした理由は、
1.気道確保に要する時間を省くこと
2.気道確保ができない救助者がこの段階で心肺蘇生をあきらめないようにすること
3.死戦期呼吸の判断に気道確保は不要なこと
4.心停止の傷病者が気道確保のみで正常な呼吸に戻ることはまれであること
です。
ただし、医療従事者は、心停止傷病者だけでなく、脳卒中などの反応がない傷病者への
共通した手順として、まず気道を確保することを優先したうえで呼吸の確認を行います。

A6 これまで心停止を確認するために行っていた「見て、聴いて、感じて」という一連の
動作は、微かな呼吸を見逃さないための観察方法です。
心停止の判断に重要な死戦期呼吸を見逃さないためには、むしろ胸と腹部を全体的に
見るほうがよいと考えられ、また、自分の顔を傷病者の口元に近づけて狭い視野で
観察するよりは、少し離れて観察するほうが優れていると考えられたからです。

A7 以前は、心停止と判断した場合、最初に人工呼吸を行っていましたが、人工呼吸は
手技の習得・維持が比較的難しいものです。
人工呼吸をうまく行う自信がないために心肺蘇生の開始をためらい、心肺蘇生の開始が
遅れたり、心肺蘇生を開始しないということを避けるためです。
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A8 以前は、胸骨圧迫の深さは4〜5cmとされていましたが、実際の蘇生で測定してみると、
下限の4cmに達しないことが多かったそうです。
また、5cmあるいはそれ以上の圧迫で、除細動の成功と自己心拍再開率が向上する可能性
があるという報告があります。

A9 以前は、胸骨圧迫のテンポは「約」 100回 /分と表現されていましたが、実際の蘇生時に
測定してみると、100回 /分を超える場合も下回る場合もあったそうです。
テンポが 100回 /分を超えた場合は、下回った場合よりも優れていることを示唆する報告が
あります。目標である 100回 /分を下回ることがないように、「少なくとも」100回/分と
されました。ただし、回数を増やそうとして圧迫が浅くなったり、圧迫解除が不十分になったり
しないよう注意が必要です。

A10 心停止傷病者へ胸骨圧迫を行うことで肋骨などが骨折することはまれでは
ありませんが、重篤な内臓損傷は少ないのです。
心肺蘇生を行わなければ救命の可能性はないので、これらの合併症はやむをえないと
考えられます。

A11 胸骨圧迫を、「強く・速く・絶え間なく」続けることはたいへんです。疲労のために圧迫の
強さが不十分になったり、圧迫の解除(胸の戻り)が不十分になってしまいます。
人によっては5〜6分で胸骨圧迫を継続できなくなります。市民が胸骨圧迫のみの心肺蘇生を
行うと、疲労を自覚していなくても心肺蘇生開始1分後には胸骨圧迫が浅くなり始めます。
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A12 救助者が1人しかいない場合、AEDが近くにあることがわかっていれば、
いったん傷病者のもとを離れてでもAEDを自分で取りに行きます。
AEDがどこにあるかわからないときはAEDを探すために、時間を費やさないようにします。

A13 救助者が1人だけで応援がいない場合、 AEDを取りに行くと心肺蘇生の開始が
遅れます。傷病者の反応がないことを確認したら、ただちに 119番通報をして、AEDが
すぐ近くにあることがわかっていれば、自分で AEDを取りに行きます。 AEDの場所が
わからない、あるいは遠い場合には心肺蘇生を続けながら救急隊の到着を待ちます。

A14 心肺蘇生は衣服をつけたままでも可能ですが、 AEDのパッドを貼るさいには、必ず
傷病者の胸をはだけなければなりません。
公衆の面前であっても救命のためにはやむをえませんが、できるだけ人目にさらさない
ような配慮が望まれます。

A15 機種によっては、小児用パッドが入っていたり、小児用モードがあるAEDがあります。
「小児用パッド(モード)」は、電極パッドのケーブルの電気抵抗またはAED本体に
組み込まれた機能により、小児に適切な除細動エネルギー量(成人の1/3〜1/4程度)を
供給できるようになっています。

A16 以前は、小児用パッド(モード)の使用年齢は 8歳までとされていました。しかし、
小学校に小児用パッドも設置した場合に、成人用パッドを使用すべき8歳以上の児童に
小児用を使用してしまう可能性がありました。こうした事態を避けるため、小学生にはすべて
成人用パッドを用いることなりました。

A17 小児用パッド(モード)がある場合、成人に使用してはいけません。小児用パッドを
成人に対して使用すると、エネルギーが不十分となり除細動の成功率が低くなる可能性が
あるためです。

A18 未就学児の場合、小児用パッド(モード)がないときには、成人用パッド(モード)を用いて
電気ショックを行ってもかまいません。
ただし、子どもに成人用パッドを貼付するさいには、パッド同士が触れ合わないように
注意します。

A19 小児用パッドの貼付位置は、胸部の前面と背面としてもよいですし、成人と同様でも
かまいません。どちらにしても、パッド同士が触れ合わないように貼ります。

A20 乳児に対してもAEDの有効性は示されていますので、使ってもよいのです。
小児用パッド(モード)を用い、それがない場合は成人用パッドを用います。

A21 電気ショックをするときは、自分も含めて、周囲の人が傷病者に触れていないことを
必ず確認します。傷病者に触れていなければ電気ショック時に感電する危険性はありません。
ショックボタンを押す人が安全を確認でき、かつ誤って傷病者に触れることのない程度に
離れてましょう。

A22 電気ショックに使用される電圧は1,200〜2,000V(ボルト)程度、
電流は30〜50A(アンペア)程度、
電気が流れる時間は数ミリ〜十数ミリ秒(1000分の 1秒〜100分の 1秒単位)程度です。

A23 AEDの音声メッセージはメーカーや製造年代などによって異なるため、実際に
用いるときは講習の時と同じではない可能性があります。
しかし、AEDの音声メッセージに従って処置を実施することには変わりありません。
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2013年03月14日作成 - 2013年03月26日更新
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