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 10月市民のみなさまへ消防局からのお知らせ

 たばこによる火災



 平成22年版の消防白書によれば、平成21年中に発生した火災は51,139件で、そのうちたばこによるものは、4,997件(全件数の9.7%)でした。


出展:総務省消防庁 平成22年消防白書より


 また、平成21年中のたばこによる火災の経過別出火件数をみると、「不適当な場所への放置」によるものが、2,853件(57.1%)で最も多くなっています。そして、たばこが原因の火災による損害額は72億9,118万円で、出火原因の中では最も高くなっています。(下図)


出展:総務省消防庁 平成22年消防白書より


 住宅火災による死者の発生状況をみても、たばこによる火災が原因の死者が最も多く(18.9%)、65歳以上の死者数についても、同様となっています(16.9%)。


出展:総務省消防庁 平成22年消防白書より



 横浜市での火災の出火原因(件数)を見ると、1位は「放火(疑いを含む。)」、2位は「たばこ」という順位が、昭和60年から26年間継続されています。
 平成13年から平成23年8月末までの間に、たばこによる火災は1,461件発生しており、毎年100件以上発生しています。
 平成22年中では、全火災件数961件のうち、107件(11.1%)発生しており、平成23年は8月末までで、全火災件数716件のうち、すでに95件(13.3%)発生しています。 



 平成13年から平成23年8月末まで、たばこによる火災の発生経過で特に多いものが、
1 「不適当なところに捨て置く」  778件(53.3%)
2 「火源が転倒落下する」   253件(17.3%)
3 「残り火の処置が不充分」  199件(13.6%)
となっています。
 全てのたばこによる火災のうち、半数以上が「不適当なところに捨て置く」となっており、ポイ捨てや、たばこの火を完全に消さずに捨ててしまうことなどにより、多くの火災が発生していることがわかります。

【たばこによる火災が発生した経過】

 経過

 合計

不適当なところに捨て置く

 778

火源が転倒落下する      

 253

残り火の処置が不充分

  199

火源が動いて接触する

  67

放置する・忘れる

  59

その他の使用不良経過

  24

消したはずのものが再燃する            

  16

その他(経過が不明なものを含む)

  65

総計

  1,461


 平成13年から平成23年8月末まで、たばこによる火災の着火物で特に多いものは、
1 「ふとん・座ぶとん・寝具類」  295件(20.2%)
2 集積場に集められた「ごみ類」  174件(11.9%)
3 室内の床等にあった「ごみ屑」  167件(11.4%)
となっています。

 このことから、寝たばこや火を完全に消さずにごみ箱などに捨ててしまったために、火災になったと考えられます。
 同期間で、着火物がふとん・座ぶとん・寝具類の場合の火災による死者は、22人発生しています。寝たばこによる火災で布団などに着火して火災になった場合は、死傷につながる可能性が高くなり、特に、飲酒をしている場合は、気付くのが遅れる場合もあり、さらに危険性が増すものと考えられます。

【たばこによる火災の着火物】

 経過

 合計

ふとん・座ぶとん・寝具類

 295

ごみ類 

174

ごみ屑

 167

紙屑・わら屑

 117

枯草(生えたまま枯れたもの)

  110

袋及び紙製品

  106

落葉            

  74

枯草

32件

その他(上記以外)

 386

総計

  1,461



 平成13年から23年8月末まで、主な火災原因別の死者の合計を見ると、
1 放火(疑いを含む)  90人(放火自殺者等を含む)
2 たばこ        52人(全死者数の15.6%)
3 ストーブ       23人
4 こんろ        14人
となっており、放火(疑いを含む)が最も多くなっていますが、年によっては、たばこによる火災の死者が、放火(疑いを含む)による火災の死者を上回ったこともあります。

【主な火災原因の死者に推移】



 同期間で、たばこによる火災の死者を年代別で見ると、65歳以上の高齢者が22人(40.7%)で最も多くなっています。特に高齢者の喫煙には、注意が必要です。

【年齢別の焼死者の推移(平成13年から平成23年8月)】

年代

 人数

30歳代

40歳代

12

50歳代

 

60歳〜64歳

 

65歳以上

 22

合計

  52



 

【事例1】
 マンション敷地内のごみ集積場に、火の始末が不十分なたばこの吸い殻が捨てられたため、無炎燃焼が継続し、時間の経過とともに出火しました。

【事例2】                                         
インスタントラーメンの入っていたプラスチック製の空容器を、灰皿代わりに使用していたところ、捨てていたたばこの火種が残っており、無炎燃焼が継続し出火しました。

【事例3】
火の始末が不十分なたばこの吸い殻を、吸い殻が山盛りになっていたガラス製の灰皿に置き、寝てしまいました。灰皿の中の吸殻が燃えてしまい、時間の経過とともにガラス製の灰皿が割れ、灰皿周辺の紙類に着火しました。 

【事例4】
ベランダで吸ったたばこを、吸い殻が溜まった缶に捨てたことにより、無炎燃焼が継続して出火し、缶の下の合成樹脂製の鉢に着火しました。

無炎燃焼とは
 炎を伴わない燃焼のことで、線香やたばこなどの燃焼のことをいいます。
当初は燃焼が緩慢な状態が続くため、火がついているということに気付きにくい性質の燃焼形態です。
                                       

 



【たばこによる火災を防ぐために】

○寝たばこは危険です。絶対にやめましょう。 


○たばこは決められた場所で吸うようにしましょう。 

○歩きながらの喫煙や、ポイ捨ては絶対にやめましょう。

           

○吸殻はこまめに掃除するようにしましょう。

 

○灰皿の中には水を入れておき、周りには燃えやすいものを置かないようにしましょう。

○吸い終わったら、火を完全に消すようにしましょう。

○吸殻を捨てる時は、一度水にさらすなどして完全に火が消えたことを確認してから捨てるようにしましょう。                                           


【被害を減らすために】
・着火物となる繊維製品に「防炎製品」を使用しましょう。 
・火災の早期発見のために「住宅用火災警報器」を設置しましょう。                                          



【横浜市火災予防条例(抜粋)】
(たばこ火による出火の防止)
第72条の4 喫煙しようとする者は、たばこ火による出火を防止するため、たばこ火の投げ捨て、寝たばこ等をしないように努めなければならない。                                          




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2011年10月01日作成 - 2011年10月06日更新
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