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市民局

広報よこはま2016年3月号 ミニコラム「@ヨコハマ」

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横浜を感じるミニコラムアッとヨコハマ
『アートになる街、横浜』 曽谷 朝絵 (美術家)

 子供時代を過ごした横浜に再び戻ってきたのは10年前。「北仲Brick and White(ブリック アンド ホワイト)」というアトリエへの入居がきっかけだった。以来、何度も引っ越ししたし、海外滞在などでの中断はあれど、ずっと横浜の中区で制作をしている。

 絵画やインスタレーションそして映像作品と、ここで沢山の作品を創るなかで、いつも横浜の街と人に助けられていた。

 近未来的なシーサイドエリア、野毛の古い呑み屋街、馬車道商店街、黄金町などなど、全く違う表情をもつエリアが徒歩圏内にあるので、来客を案内するにも様々なシーンが選べて便利だし、横浜美術館やBankArt(バンカート)、象の鼻テラスなどのアート関連施設ではいつも刺激的な展覧会やイベントがやっているし、(私自身もKAAT(カート)の外壁へのインスタレーションや昨年のスマートイルミネーション横浜への出品など多くの作品発表をした)なにより、困ったときに相談に駈け込んだり、コラボレーションしたり、あるいはただお茶したりできる、建築家やデザイナー、美術家などクリエイター仲間のスタジオが近所に沢山ある。

 横浜は街と人の魅力が渾然一体となった、アートを応援してくれる街。私にとってどこよりも自分の街と思える場所である。

※展示空間の壁や床にオブジェや装置を置いて場所や空間全体を作品として体験させる表現手法・ジャンルの一つ

宙(そら)
宙(そら) / 2013 / アニメーション、球体 / サイズ可変 / 水戸芸術館現代美術ギャラリー、茨城 / 撮影 :Nacása & Partners Inc.

プロフィール
曽谷朝絵さん
撮影:笠木 靖之
  曽谷朝絵さん:神奈川県出身。18年東京藝術大学大学院にて博士号(美術)取得。26年度文化庁在外研修員としてニューヨークに滞在。13年「昭和シェル石油現代美術賞グランプリ」14年「VOCA賞」25年「横浜文化賞文化・芸術奨励賞」等受賞。22年資生堂ギャラリー(東京)・25年水戸芸術館(茨城)・27年AKI Gallery(台北)などで個展を開催し、26年KAAT(横浜)・26年NYC DOT Art(ニューヨーク)・27年Mandy Plaza(西安)などでパブリック・アートを制作するなど国内外で発表。27年のスマートイルミネーション横浜では色鮮やかなバルーン作品「虹の家」を展示した。