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政策局

働き方改革セミナー
「17時からの自分のために、17時までの会社のために」

誰もが働きやすい職場づくりを進めるため、本セミナーでは、職場づくりの鍵となる現場責任者の実践を後押しできるように、パネルディスカッション、講演会により、働き方改革の具体的な方法を提案しました。

開催概要

対 象 者:
経営者・管理職・人事担当者等
開催日時:
平成29年10月25日(水)14:00-17:00
開催場所:
横浜ランドマークタワー25F TKP会議室

第1部 パネルディスカッション 「働き方改革を進めるための現場のマネジメント」

管理職と若手社員が、「なぜ職場で働き方改革が進まないのか」について、出席者200名の事前アンケート結果をもとに率直な意見交換を行い、解決の糸口を探りました。

モデレーター

  • NPO法人コヂカラ・ニッポン代表、
    NPO法人ファザーリング・ジャパン理事川島 高之 氏

パネリスト

  • 株式会社シーボン ES向上推進室井上 舞 氏
  • タカナシ乳業株式会社 総務人事部津浦 逸美 氏
  • 株式会社ダッドウェイ 営業本部 東日本営業部
    営業第二グループマネージャー須藤 一幸 氏
  • 株式会社日本政策金融公庫 女性活躍・職場環境向上推進室
    女性活躍推進専任者前田 愛 氏
  • 日立INSソフトウェア株式会社 ソフトウェア開発本部
    プラットフォーム開発部井口 依子 氏
  • 三田調温工業株式会社 取締役 管理部
     柴田 千晶 氏
  • 三菱重工環境・化学エンジニアリング株式会社 総務・人事部長永尾 卓二 氏
  • 株式会社横浜銀行 人財部長今井 克水 氏

社内意識

Q1.あなたの職場で働き方改革が進まない理由として、社内意識の面で、何が問題だと思われますか。(複数回答可) < 事前アンケート結果 >

ポイント: 社員全員の意識を働き方改革に向かわせる。

タカナシ乳業
津浦氏:
一部生産性に対する意識が低い者の長時間労働や能力のある人に仕事が集中し、長時間労働になり易くなっている状況が課題。
マインドセットもしていく。残業時間の把握と、無駄を現場単位・職場単位で把握して減らしていく。
三田調温工業
柴田氏:
働き方改革の意識は、トップダウンだけでは成り立ちにくく、むしろ、ボトムアップの形で要求していくことも重要。
常日頃のコミュニケーションが大事。
三菱重工環境・化学エンジニアリング
永尾氏:
トップのコミットメント、リーダーの馬力、継続するためのいろいろなアイデア、粘り強く社員に訴えかけていくことが大切。

リーダーの馬力、コミュニケーション、しつこくやる、トップダウン、ボトムアップなどをキーワードに、意識改革をしていく。
そうすると、次に出てくるのが生産性の向上ということで業務プロセスが問題になってきます。

業務プロセス

Q2.あなたの職場で改善が必要な業務プロセスは何ですか。(複数回答可) < 事前アンケート結果 >

 

ポイント: 無駄なものはやめる、できるものは簡略化することで効率化を図る。

日立INSソフトウェア
井口氏:
即時性が求められる業務については簡略が進められているが、ドキュメント類に関しての改善はまだまだ過渡期。
シーボン
井上氏:
管理職に対して「ファシリテーション研修」が開催され、効率的で質が高い会議が出来るように、毎回会議の最後には「会議進行についての振り返り」の時間が設けられ、より効率的な会議が出来るように取組を始めた。
ダッドウェイ
須藤氏:
「朝メール・夜メール」の活用で、時間単位の業務の振り返りを行っており、部下のことを把握している。
「グループ提案制度」があり、積極的な提案ないし改善を奨励。これにより、自分自身の働きやすさと個人の評価に直結するというプロセスを実現している。
タカナシ
津浦氏:
女性でも簡単に作業できるような機械の設置や、届かないところには台を置くようにするなど小さな取組も行っており、女性も働きやすい環境が整ってきている。
日本政策金融公庫
前田氏:
会議ダイエット(時間管理の徹底、話し合う内容は事前に明確に)、スケジュールの共有化、集中する時間「頑張るタイム」などの実施をしている。
横浜銀行
今井氏:
支店長会議で生産性を上げる5つの行動を掲げている。
*嫌なこと手間のかかることからまず手をつけよう
*会議の終了時刻を決めて守ろう
*部下への指示は午前中に
*怒る時は5分以内に簡潔に
*感謝の気持ち「ありがとう」を口にする

好事例やキーワードを社内で共有して、社内に浸透させていく。その業務プロセス改善の中で特に大きな役割を担うのがIT環境です。

IT環境

Q3.あなたの職場で活用されたら働き方改革が進むと思われるIT環境は何ですか。(複数回答可) < 事前アンケート結果 >

ポイント: セキュリティや制度の問題をクリアしながら導入を進めていく。

日本政策金融公庫
前田氏:
・支店同士でもweb会議を行うことができる環境
・テレワークの導入にはセキュリティに配慮した対応が課題。テレワークは未実施
・資料は顧客からの提出文書など紙媒体が多い。
日立INSソフトウェア
井口氏:
・10月からテレワーク制度が開始
・セキュリティ面ではとてもシビア(セキュリティPCの利用など)
・常駐先でもテレワークが可能となるような契約を結べるようトップが動いてくれている
シーボン
井上氏:
・IPadの導入による効率化
 1.アプリによるアンケート集計
 100人以上のスタッフが集まる会議で、「新プロジェクトの名称」や「プレゼン結果」をアプリを利用してその場で決定できるようになった。
 2.動画での通達配信
 紙よりも楽しく、イメージがつきやすくなり相互理解が高まった。

社員の意識も変わってきて、業務プロセスもよくなってきた、そのためのIT手段もどんどん整ってきた。
そこで、最後に大きく残るのが、お客様・業界という要因です。

外部からの影響

Q4.あなたの職場で働き方改革を阻害する原因となっている外部からの影響は何ですか。(複数回答可) < 事前アンケート結果 >

ポイント: 相手に取組を理解いただけるようにする。

三田調温工業
柴田氏:
お客様からの無茶な要望は減ってきているが、まずは出向くことで安心と信頼に繋げ、 ニュースソースの提供をするようにしていること。
三菱重工環境・化学エンジニアリング
永尾氏:
アフターサービスとして織り込み済みのため、それを言い訳にせずに可能な限りお客様の要望に応えるようにしている。
ダッドウェイ
須藤氏:
無理を言うお客様は減っているが、業務対応可能時間やweb受注サービスについて周知し、ご理解いただくようにしている。

いい落としどころを常に見つけていくこと、また、無理難題は、ある一線を超えたものは上司あるいは経営者が断る覚悟が必要です。

働き方改革で失うもの?

横浜銀行
今井氏:
働き方改革で早帰りが徹底される一方で、業務を通じての若手に対する教育・指導の機会が減少したり、若手が「自ら考え、自ら調べて、自ら答えを出す」という時間の余裕がなくなってきているという危機感がある。
タカナシ乳業
津浦氏:
時間の制約があるので、自分で考えずに先輩や上司に質問してしまうことはある。
アフターファイブで得られる情報も大事。

効率化を進めることで、時間の余裕がなくなり部下の成長の機会が失われていることもあります。
早帰りした後の時間の使い方として、例えば異業種交流の場などを通じて、自己研鑽、自分磨きを行うこともこれから重要になってきます。

【最後にモデレーターの川島氏より】

豊かな人生を送るために、ワーク=仕事、ライフ=自分事、ソーシャル=地域活動・ボランティア活動、この3本柱で自分の居場所を作ることが大切です。仕事で成果をあげながら、ライフやソーシャルにも積極的に関わるためには、もっと生産性を高める必要があります。

だからこその「働き方改革」であり、「働き方改革」は「生き方改革」なのです。

「何のために働き方改革をするのか」を一人ひとりが考え、皆で共有することを根本に据えると、本当の意味での社内の働き方改革が進むのではないでしょうか。

まずは管理職から、生き方改革、働き方改革を見せること。そうすると部下たちも働き方改革に真剣に取り組みます。部下達の労働時間が減ると売上や収益が下がるリスクを考える人もいますが、ワーク・ライフ・バランスを実現している職場は、業績を上げているところが多いです。また、離職率の低下や優秀な人材の雇用、社員一人ひとりの成長にもつながります。社員がライフやソーシャルの部分に時間を使うことで、視野が広がったり、発想力や段取力が向上し、コミュニケーションの能力も高まります。

一時的に売り上げや収益が下がる可能性もあるかもしれませんが、長期的にはプラスになると思います。

ワーク・ライフ・バランスは経営戦略です。ぜひ、リスクをとってチャレンジしてください。

第2部 講演会 「テクノロジーを活用して社員一人ひとりの自律的な働き方を実現するためのヒント」

講演者:
Google ブランドマーケティングマネージャー
Women willプロジェクトリード
山本裕介氏

テクノロジーを活用してイノベーションを生み出す

  • イノベーションの9つの原則
  • チームの成果に一番影響を与えるのは「心理的安全性」
  • イノベーションを生むためのカルチャー
  • テクノロジーは業務の効率化だけでなくコミュニケーションと共有によりイノベーションを生み出すための基盤

「Women will働き方改革プロジェクト」

未来の働き方トライアルとは

  • 1.効果の出るテーマにフォーカスし、テクノロジーを活用

Anywhere(在宅勤務にトライ)

トライアル内容:
期間中、全員が在宅勤務を実施
活用テクノロジー:
テレビ会議システムでオフィスに近い環境を実現
結果:
在宅勤務でできる仕事は限られると思う(事前47.1%→事後11.8%)
在宅勤務によって業務に支障が出ると思う(事前32.4%→事後2.9%)

Simply(業務を効率化)

トライアル内容:
会議運用ルールの策定
活用テクノロジー:
クラウド文章ツールで最新の資料をリアルタイムに共有
結果:
会議にかかる時間とコストの削減
(会議時間が短縮した 65.9%、人件費が減った 76.2%)

Shorter(退社時間を計画)

トライアル内容:
各自で設定した退社時間までに業務を終わらせる
活用テクノロジー:
カレンダーで自分とチームの仕事を見える化し、マネジメントする
結果:
平均勤務時間*(8-9時間から 7-8時間へ)
締切や納期内に業務が終わらない不安がある(事前54.9%→事後24.7%)

*昼休憩1時間を除く
*平均割合の構成比トップ

  • 2.取り組みと期間を明確設定する
  • 3.モデル部署を想定し、メンバー全員でトライ
  • 4.事前事後アンケートで定量的に効果を測定