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医師コラム vol.6

vol.6「口臭対策」

西区医師会
川村 昌嗣医師(川村内科診療所 所長)

口臭の原因は色々なものがあります。

その原因については、先生によっておっしゃることが異なります。
それは当然なのです。

 というのも、
歯科を訪れて口臭を相談される患者さんは、歯や歯肉の病気が原因である場合が多く、
消化器内科で相談される場合には、胃腸の病気が原因である場合が多く、
耳鼻科を受診される患者さんは、蓄膿などの病気が原因である場合が多く、
先生によってみている患者さんの病態が異なるからです。

その他にも、タバコやお酒などの嗜好品、キムチやにんにくなどの
食べものの匂い、もあります。 

意外ですが、便秘でも、腸の中で菌が作ったガスが腸から吸収され、
肺から吐く息に混ざって口臭の原因になる場合もあります。
いろいろな病気からくる口臭に対しては、 それぞれの病気を診断し、
適切な治療が必要ですので、 口臭が気になる人で、歯に問題がない方は、
内科や耳鼻科で一度、チェックを受けましょう。     
    にしまろ

一般的に言って、口臭の原因で頻度の多いものは、
口の中に存在する細菌が原因です。
口の中には100億以上も細菌がいるといわれており、
これらの菌が食べかすや剥がれ落ちた粘膜などを
分解する際に作る物質が
匂いの原因といわれています。
この菌の数を減らすことからはじめましょう。


1.適切な歯の磨き方

利き手の側の上の奥歯の内側+外側→同じ側の下の奥歯の内側+外側→
利き手と反対側の上の奥歯の内側+外側→同じ側の下の奥歯の内側+外側→
それ以外の場所:といった感じで磨いて見ましょう。

どうしても利き手側は磨きにくいので、
雑な磨き方になりやすいので、
初めに磨いた方が良いようです。
 歯みがきする女の子と犬

特に奥歯、親知らずの周りは、強く押し付けすぎないように気を配りながら、
丹念に磨きましょう。 多くの方は、強く押し付けた方が良く磨けると勘違いされています。
強く押し付けるとはブラシの先は曲がってしまい、
先端のとがっているところでは磨けずに、 曲がったところを押し付ける結果と
なりがちです。
軽く、毛先が歯と歯茎の境目に触れるぐらいにして、 細かく振動させて毛先で
払い落とす感じで磨きましょう。
良く熟れた桃の表面に歯ブラシをあて、傷つけないぐらいの強さが良いそうです。

当然、歯並びが悪い場合には、隙間が良く磨けません。
電動ブラシを使われるのも良いと思います。
この場合にも、消して強く当てないよう気をつけましょう。
たとえ電動ブラシを使っても、歯の間をきれいに磨けないこともありますので、
最後の仕上げは、デンタルフロスを使うことになると思います。

あまりにも、歯並びが悪い場合には、一度、矯正の必要があるかどうかを、
歯科医に見てもらってください。
特に親知らずがとんでもない方向にはえていて、 うまく歯磨きが出来ないために、
抜歯が必要となることも、少なからず見られます。



2.口の中をきれいに保ちましょう

歯を磨くだけでは、不十分です。
舌の構造はある意味では、玄関マットと同じで、
ここに食べたものの一部分が取り残されています。
これに菌が繁殖することも起こります。

歯磨きを終え、歯ブラシをきれいに洗った後、舌を磨いてみてください。
かなり、色がつくことに驚かれると思います。
強く磨くと、舌を傷めることもあるので、軽く磨きましょう。




3.菌の増殖を抑えましょう

唾液が減ると、口の中の菌が増えてきます。

唾液の分泌量を増やすことが出来ると、かなり、口臭の程度が軽くなります。
 口臭治療で有名な先生がお勧めする訓練に以下のものがありますので、
一度トライしてみてください。

口を少し開いた状態にし、
口の中で「ラ」の時の舌の位置を作ります
(舌の先は口の天井に軽く接しています)。

「ら・ら・ら・ら・ら・ら・・・」 と激しく舌を動かしてください。

発音はしなくてもいいです。
これによって、唾液が沸いてきます。
しかし、それでも出にくいときは、

「がらがらがらがらがらがら・・・」 という発音の時の舌の動き
(声は出さなくていいです)をしてください
(舌先の動きは、らの時の天井に接する→下の前歯の裏にあたる激しい連続運動になります)。

食べるときに口をあけて食べることやあまり噛まずに
飲み込むように食べることにより、
空気を一緒に飲みこみます。
この空気を排出するために、
ゲップなどをして、口臭を起こすこともあります。

一度に口に入れる食べ物の量を減らせば、
自動的に食べ物あたりの噛む回数が増え、
唾液で消化され、美味しく食べられるし、
飲み込む動作も必要なくなります。

逆に一口あたりの量をふやした場合を考えてみましょう。
食べ物の種類が同じであれば、
唾液の分泌量は増えません。
パサついて、飲み込むか、
飲み物と一緒に流し込むことになりかねません。
 
よく噛んで食べる   

また、口呼吸をすることにより口の中が乾燥しやすくなり、口臭の原因にもなります。
鼻が悪いので、口呼吸しか出来ないといわれる方もいますが、通常は可能です。
物を噛んでいるとき、鼻で呼吸をしているからです(鼻炎がひどい場合は別ですが)。
蓄膿症や鼻炎がひどい方は、鼻の洗浄をお勧めします
(一度耳鼻科で見てもらってくださいね)。

デパートの上の階にいかれると、健康器具売り場があり、
そこに鼻の洗浄器が置いてあります。
塩水にすれば、鼻の粘膜はあまり痛くありません
(洗い始めは、鼻の粘膜が腫れているので濃い濃度の方が楽です)。
鼻の粘膜にへばりついている、アレルギーの元や菌を鼻水と一緒に洗い落とすと、
楽に鼻で呼吸が出来るようになります。
鼻の薬を噴霧するときも、洗った後の方が、
(鼻水の上からの投与ではなく、) 直接鼻の粘膜に薬が届きます。
最近は、立体的なマスクが出てきていますので、一度このマスクをして寝てみてください。
朝起きたときの口の中の状態や口臭に違いが出てくると思います。


参考:深酒やお酒のつまみが口呼吸の原因となることもあるので、気をつけましょう。
    実は加齢臭は、嗜好品として吸っているタバコやアルコールのニオイが体に
    しみこんでいるものなのです。
    禁煙や禁酒を1〜2週間程度実践してみてください。
    かなり体臭も変わってきます。  
    このにおいを消すのに役立つものの一つとして柿があります。
    最近では加齢臭対策と称した柿のエキスの入った石鹸も販売されています。

  



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