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医師コラム vol.1

vol.1 「生活習慣病予防に取組む大切さ」

西区医師会
川村 昌嗣医師(川村内科診療所 所長)



 研修医の頃、先輩医の補助で外来についていた時に、30歳代後半の肥満男性の会社員の方が、高いほうの血圧が140‐150、低いほうの血圧が100前後で、血圧の薬を毎月もらいに来ていました。ダイエットの必要性や、ストレスがある時の血圧のチェックの必要性を繰り返しお話ししていました。ある日、彼が脳出血で倒れ、右手足の自由が効かなくなりました。その日を境に彼と奥さんの生活は一変し、まだ小学校前の小さいお子さんもいて、苦悩の日々となってしまいました。

 安静にしていた時の血圧のチェックのみで、『これぐらいの血圧では、本気で生活習慣に取り組む必要がない』と高をくくっていたのだと思います。 ストレス時にチェックをしていれば、寝不足や過労が続いた時には、思いのほか血圧が高いことに気づけたかもしれません。(私個人としては、患者さんの心に響く生活指導の問いかけができるよう研鑽しました。)

 陶器にひびが入った状態で、修繕すれば、問題なく使えますが、一度破損してしまったものは、専門家の手を借りなければ、再度使えるようにするのは困難です(専門家でも修繕できない場合が多々あります)。

 生活習慣病も同じことが言えます。病気がひどい状態になったり、重篤な合併症が出てくる前に、現在の異常値を少しでも改善できるように、生活習慣を変える必要があります。 生活習慣病とは、個々の人にとっては、その人が好きで行っている生活習慣が、少しずつ体を蝕み、病気へと導いていくものです。 嫌いなことや好きでもないことは、継続して行わないので、病気に至るまでにならないのです。
好きでやっている生活習慣を変更することは、気が進まないので、つい『これくらいの異常なら大丈夫!』と判断しがちなのです。

 特に、健診や人間ドックなどの検査の時は、前日の夜9時以降、飲食・飲水を控えるように指導されるので、より良い状況で検査をしているのです。このことを、念頭に置いておく必要があります。血糖値や中性脂肪は、食後に上昇するので、12時間以上飲食・飲水を控えてもらっているのです。ストレスが溜まったり、寝不足の時には、血圧も上がります。

 普段は問題ないけれど、ストレスや残業が続いたりして、病気になって過労死したり、後遺症が残ってしまったら、無理をしてまで仕事を頑張った意味がなくなります。
次回は、我慢をしなくて良い生活習慣改善方法についてお話しします。


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