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 トップページ > 平成16年度児童・生徒指導上の諸問題「暴力行為」・「いじめ」状況調査

平成16年度児童・生徒指導上の諸問題
「暴力行為」・「いじめ」の状況調査がまとまりました

(文部科学省「児童生徒の問題行動等生徒指導上の諸問題に関する調査」関連)

 平成16年度の横浜市立小・中・高等学校における暴力行為、いじめの調査結果は、次のとおりです。
 暴力行為は、全体として発生件数が減少しました。中学校では対教師・生徒間・対人の各暴力、器物損壊を含むすべての暴力行為が減少しました。小学校では暴力行為が増加する傾向にあり、同一特定の子どもが暴力行為を繰り返す傾向が顕著です。
 いじめは減少し、調査方法が改まった平成6年度以降、最少の発生件数となりました。

暴力行為の発生状況 〔資料1参照〕
(1)全暴力行為の発生件数
全暴力行為の発生件数は、2,124件 前年度比7.5%減少しました。
暴力行為は、平成15年度2,295件で、昭和57年度の調査開始以来過去最多となり、平成16年度になって減少に転じました。依然として予断は許されませんが、学校や保護者の地道な取組が一定の効果をもたらしたものと考えられ、今後一層の取組が望まれます。
全暴力行為の発生件数
(2)対教師暴力発生件数
中学校、高等学校は前年より減少し、小学校で大幅に増加しました。15校の小学校で発生しており、1件あたりの加害人数は少なく、同一特定の児童が繰り返す傾向があるものと考えられます。
対教師暴力は校内秩序の指標と言え、この発生は学習環境の乱れや児童生徒の心理的な不安を増幅します。
対教師暴力発生件数
*一件あたりの加害者数:小学校は0.43人(実人数22人)、中学校は0.89人(実人数184人)、高校は1人(実人数4人)
(3)生徒間暴力発生件数
市立学校全体としては横ばいの状況にあり、中学校では減少したものの、小学校では31%の増加傾向で、30校の小学校で発生しました。
生徒間暴力は、児童生徒相互の人間関係の質や対人行動のあり方を示す指標の一つと捉えることができます。
生徒間暴力発生件数
*一件あたりの加害者数:小学校は0.85人(実人数126人)、中学校は1.13人(実人数1,096人)、高校 1.67人(実人数15人)
(4)対人暴力発生件数
◎市立小学校、中学校、高等学校とも減少しています。
対人暴力発生件数
* 一件あたりの加害者数:小学校は1人(1人)、 中学校は1.15人(31人)、 高校は4人(4人)
(5)器物損壊発生件数
市立学校全体としては減少していますが、小学校においては増加の傾向にあります。
市立中学校、高等学校において、一件あたりの加害生徒数が少なく、同一特定生徒が繰り返す傾向があるものと考えられます。
器物損壊行為の多くには、種々のストレスなどから、児童生徒が物や施設にあたって発散する傾向があるものと考えられます。
器物損壊発生件数
* 一件あたりの加害者数:小学校は1.22人(実人数55人)、 中学校は0.59人(実人数388人)、 高校は0.50人(実人数2人)
いじめの発生状況 〔資料2参照〕
(1)いじめの発生件数
市立小・中・高等学校でのいじめの発生件数は568件で、前年度比22%減少しました。
本市での発生のピークは平成6年度の小・中・高等学校合計2,032件で、平成16年度はピーク時の27.95%に減少し、過去最少の発生となりました。
いじめには、児童生徒相互の人間関係のあり様が背景にあり、児童生徒のコミュニケーションなど相互関係の特質を示す指標の一つと捉えることができます。
いじめの発生件数
(2)いじめの態様
いじめの態様では、「冷やかし・からかい」「言葉での脅かし」「暴力を振るう」「仲間はずれ」などが多くなっています。
いじめの態様
(3)いじめの発見のきっかけ
発見のきっかけとして、教師や保護者の発見が多い傾向は続いていますが、昨年度に比べていじめられた児童生徒からの訴えが大幅に増加しました。
他の児童生徒からの訴えから、いじめが発見される場合が少ない傾向が続いています。
いじめの発見のきっかけ
(4)いじめの年度内解消率
いじめの年度内解消率は89.08%となります。
〔内訳:小学校 79.84%、中学校91.74%、高校100.0%〕
※本件調査の対象事項の定義等

 本調査は文部科学省の指示に基づき次の内容について調査したものです。

「暴力行為」とは
「児童生徒が起こした暴力行為」をいいます。
 「暴力行為」は、次の四形態に分けて調査しています。調査においては、それぞれ、次のようなもの及び内容、 程度等がそれを上回るようなものを対象としました。
(1)「対教師暴力」(児童生徒の教師に対する暴力行為)の例
・教師の胸ぐらをつかんだ。
・教師めがけて椅子を投げつけた。
・教師に故意に怪我を負わせた。
(2)「生徒間暴力」(何らかの人間関係がある児童生徒同士の暴力行為)の例
・中学3年の生徒と、同じ中学校の1年の生徒がささいなことでけんかとなり、一方が怪我をした。
・高校1年の生徒が中学校時代の部活の後輩である中学3年の生徒に対して計画的に暴行を加えた。
(3)「対人暴力」(対教師暴力、生徒間暴力を除く)の例
・偶然通りかかった他校の見知らぬ生徒と口論になり、殴打の末怪我を負わせた。
・金品を奪うことを計画し,通行人に怪我を負わせた。
・卒業式で来賓を足蹴りにした。
(4)「器物損壊」(学校の施設・設備等の損壊)の例
・トイレのドアを故意に損傷させた。
・補修を要する落書きをした。
・学校で飼育している動物を故意に傷つけた
「いじめ」とは
 「(1)自分より弱い者に対して一方的に、(2)身体的・心理的な攻撃を継続的に加え、(3)相手が深刻な苦痛を感じているもの。」として調査を行いました。

暴力行為・いじめ等諸課題克服に向けた今後の取組
 昨年10月に立ち上げ、今年8月に報告が行われた「児童・生徒指導上の諸問題緊急対策プロジェクト」の報告書をもとに、課題克服に向けて取組の強化を図ってまいります。
有識者、保護者を含む同プロジェクトは平成15年度の暴力行為が過去最多を示したことなどから、昨年10月に立ち上げ、今年8月1日、その報告書が委員長から教育長に提出されました。(同日、記者発表済みです。)
プロジェクト報告書の主な内容
問題行動=変わる子どもの姿と行動傾向
対人行動の個人化・個別化
対人関係調整能力の未取得
個別課題に起因する問題行動
単独行為としての暴力行為
自己抑制と危機回避能力の幼さ
など
児童・生徒指導諸施策の強化=「変わる子どもへのアクション12」の具現化
(1)小学校での児童指導体制の確立・強化
(2)12年間の長期スパンで捉えた児童・生徒指導の実践
(3)相互理解と人間関係調整能力の育成を目指す児童・生徒指導の実践
(4)暴力行為防止プログラム
(5)いじめ根絶プログラム
(6)「学級崩壊」克服プログラムの策定実践
(7)器物損壊指導プログラムの策定と費用弁済システムの確立
(8)出席停止措置への対応手順の明確化と適正活用
(9)児童・生徒指導等校内コーディネーター業務の確立と研修
(10)児童生徒指導支援チームの派遣と関係機関とのケースカンファレンスの促進
(11)個別児童生徒を支援する学校・家庭・地域・関係機関の協働による「サポートチーム」の編成と研究
(12)「児童生徒の健全育成に関する警察と学校の相互連携にかかる協定」の積極的活用

市立小・中・高等学校の暴力行為の発生状況(資料1)
対教師暴力
生徒間暴力
対人暴力
器物破損
全体
市立小・中・高等学校のいじめの発生状況(資料2)
いじめの発生状況
問い合わせ先 横浜市教育委員会 小中学校教育課 電話 045-671-3699


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