
2009年、横浜は開港150周年を迎えます。開港当時のヨコハマの世界に遊んでみませんか。
日本初の洋式帆船「ヘダ号」に西洋医学、新聞印刷、贋金づくりまで、西洋の知識を大いなる好奇心で、柔らかく、さわやかに受けとめた日本人の姿。尊皇攘夷の風が吹き荒れるなか、伴天連の妖術、写真にとり憑かれた男、桜田久之助(のちの下岡蓮杖)。元絵師の彼が印画紙に残そうとしたのは、愛しいお吉の姿態だった―。表題作「お吉写真帖」はじめ、六篇を収録。
明治維新の混乱の時代を背景に、亀遊という薄幸の実在したといわれる花魁(おいらん)の死をモチーフに創作した短編小説。
「亀遊の死」を著者自ら戯曲化した作品。
開港間もない横浜を舞台に、写真師の清伍と用心棒で助手の甲吉が様々な事件の謎を追う。『異人屋敷の遊女』もあります。
将軍様の尿筒役に草履持、髪結に駕籠の者、そして馬の爪髪役という、はしくれ若者五人組。公方様の危機を救うべく大計画をひっさげて、横浜から京都、江戸へと進んでいくが・・・。
狩野派絵師の道を捨てて18年に及ぶ試行錯誤の末、日本嚆矢の職業写真師として横浜で開業し、長崎の上野彦馬と並び称された下岡蓮杖。彼の苦闘の軌跡と、徳川慶喜、勝海舟、ハリス、ヒュースケン、近藤勇、小栗上野介、佐久間象山、中島三郎助ら時代を駆け抜けた人物たちとの邂逅を通して幕末の光と影を描く。
アメリカから連れ帰ったアラブ馬の世話をする富樫裕三郎には悲願があった。郷里・三春に残してきたりんとの恋、そして本邦初の競馬場の建設であった。しかし、幕末という時代は、そんな彼をも動乱のなかに巻き込んでいく・・・。横浜からパリのロンシャン競馬場、そしてドイツのバーデン・バーデンまで、現地取材と綿密な歴史考証を駆使して書き上げた巨編・幕末秘話。
変革の嵐が吹き荒れる、明治年間の帝都。帝國大学には多くの雇われ外国人が教師・研究者として赴任していた。エルウィン・フォン・ベルツ先生もその一人。並はずれた日本びいきで知られるベルツ先生とその弟子・葛城冬馬が、次々に出来する新時代の事件に挑む。
鎖国から開国、尊皇攘夷から倒幕へといたる激動の時代、優柔不断、卑怯未練な総大将・徳川慶喜のもとにあって、最期まで自らの信念に殉じ、その使命を全うするために孤軍奮闘した第一級の幕臣の姿が、変転する幕末史に浮かび上がる。
マネー戦争の原点ここにあり!幕末初の為替レートはいかに設定されたのか。幕府瓦壊の要因を経済的側面から描き、新田次郎賞を受賞した名作が全面改稿を経ていま甦る。
越後長岡藩の家老 河井継之助を描くこの長編小説で、継之助は何度か横浜を訪れて、「恋人を想うがように」日本一新しい都市ヨコハマの価値を思います。横浜が登場する場面はごく一部ですが、急激に発展していく町の姿が描かれています。
1861年に来日し、当時の日本を活写したイギリス人画家ワーグマン。日本人と結婚し、横浜で亡くなった彼の作品は『ワーグマン日本素描集』(岩波文庫)などで見ることができます。このミステリでは、彼が探偵役となって活躍します
開港から三年、外国から多くの異人がやってきた横浜で、元南町奉行所の江戸っ子同心卯之助が日本人街と異人街を駆け回ります。当時の居留地の雰囲気が伝わってくる短編集です。続編に『生きのびる』があります。
生麦事件に揺れる幕末。売れっ子芸者のおむらは薩摩藩士の恋人のため洋妾となり、英国公使館に潜入した。果しておむらは間諜(=スパイ)として英国の動向を探ることができるのか?そして黒船を背景に強い圧力をかけてくる英国に対し、幕府と薩摩藩はどのような策をとるのか・・・維新前夜の日本外交を描いた傑作歴史長篇。
阿部伊勢守正弘、松平河内守近直、江川太郎左衛門坦庵、藤田東湖、斎藤弥九郎、二宮金次郎、ジョン万次郎、堀田備中守正睦、坂本竜馬、小栗小野介忠順…そして中居屋重兵衛。開国前夜、幕府内部で改革に命を賭した男たち。
完四郎と仮名垣魯文のコンビが様々な事件を解決していく連作短編集。シリーズ三作目の今作は開港直後の横浜が舞台です。アメリカ彦蔵、下岡蓮杖、ドクトル・ヘボン、福地源一郎といった当時の横浜の有名人が次々に登場します。
1868年5月、横浜の貿易商人・海屋栄三郎は、東北一帯の市場占有を計るプロシア商人のエドワルド・シュネルに付いて新潟へ赴いた。その夏、同行のシュネル商館のにわか番頭・川上慎五郎が行方不明になった末、斬殺体で発見された。後追いしようとした妻の菊江をおしとどめ、栄三郎は事件究明に乗り出すが・・・。
横浜外国人居留地の前田橋際に牛乳しぼり場を設け、外国人に牛乳を販売する一方、幕末の東北地域で武器の販売に活躍したスネル兄弟。謎に包まれた彼らの日本に於ける事蹟を追う伝記的小説。
知られざる幕末維新の真実。明治維新の裏側を描いた歴史時代小説!英国外交官の目を通して、知らなかった日本が見える
本町通りに「あかがね御殿」と呼ばれる絢爛豪華な家を建てるほど成功しながら、その生涯の最期がはっきりしない豪商 中居屋重兵衛。彼と大老 井伊直弼との対立を主軸に横浜開港の裏面史が語られます。
麻生宗太郎や源太郎、花世らとともに外国船で賑う横浜を訪れた東吾。美人局に引っかかった英国人船員のために一肌脱ぐことに・・・。お馴染みの江戸情緒に、横浜の異国情緒が花を添える。シリーズ第24巻。
大奥での「秘め事」を胸に商家に嫁いだ女、戦に狂わされた過去を捨てて生きる会津の女、苦界から大料亭の女将へ這い上がった女。江戸から明治へ。女たちは「それぞれの橋」を渡った
「外国語を身につけたほうが先が開けるだろう」―兄の言葉に、八丁堀同心の三男、部屋住みの源三郎は、幕府伝習所の試験を受けた。猛勉強で学んだフランス語とフランスの歴史は、源三郎の若い心に強烈な刺激を与えた。が、一方で、そのフランス語のために源三郎は、伝習隊通訳官から始まって、横浜フランス商館や横須賀造船所での勤務、さらには箱館戦争、横浜居留地での潜伏生活へと否応なく突き進み、運命を変えていく・・・。フランス語を武器に、混迷の時代を走った若き元幕臣の幕末・明治
三十五万石彦根藩主の子ではあるが、十四番目の末子だった井伊直弼は、わが身を埋木に擬し、住まいも「埋木舎」と称していた。「政治嫌い」を標榜しつつも、一代の才子長野主膳との親交を通して、曇りのない目で時代を見据えていた。しかし、絶世の美女たか女との出会い、それに思いがけず井伊家を継ぎ、幕府の要職に就くや、直弼の運命は急転していった・・・。
生人形一座から岩亀楼に売られてきた仲居のおときの前には、何かあると“不如帰”が現れ、「人を信じてはいけない」「幸せを望んではいけない」と言うのだった。生麦事件をはじめとして風雲急を告げる頃、攘夷の志士・桜田が現れた時、おときの人生は大きく舵が取られていく。
明治五年のマリア・ルス号事件では自ら特別裁判を開いて中国人奴隷を解放し、また賤称廃止、娼妓解放に尽力するなど、大江卓は政治家・社会事業家として独自の足跡を残した。誰もが出世栄達を望み、派閥争いに汲々としていた時代に大勢順応の生き方を嫌い、頑として己れの信念を貫き通した彼の人間としての魅力に迫る。
明治維新直後の横浜。中国人苦力(クーリー)を載せたペルー船の入港からはじまる英米の確執。更に、英米の諜報活動から殺人事件が続発する。神奈川県令・大江卓の明を受けた日英混血の新聞記者・章一郎が事件の謎に挑む。
幕末から明治開化期の江戸と横浜を舞台に、愛と事業に命をかける能州屋お雪。彼女をめぐる個性豊かな人物たち―異母妹お絹、その恋人で旗本の長男麻生八十郎、青年蘭医鈴木与之助、町奉行同心の加田三七、悪徳業者信濃屋小三郎などが、愛憎と明暗をおりまぜながら激動の時代をきりひらいてゆく。変革期の多彩な青春群像をみずみずしく描いた著者快心の意欲作。
横浜を舞台に数多くの小説を発表してきた作者が、開港150年記念企画として書いた本作では、本牧の漁師の娘として生まれた娘 希沙の波乱の運命を通して、岩亀楼、横浜ホテル、いわゆる豚屋火事など往時の横浜が存分に描き出されています。
明治32年(1899年)。日本の最先端を行く、港街横浜。異人の行き交う海岸通りを「はいよっ」とかけ声も勇ましく俥を引いて走るのは、フェリスに学ぶ女学生、法被姿の“俥屋おりん”。―えっ、異人館で人殺し?!怪事件の謎解きだって任せといて!得意の英語と男まさりに引く人力車、恋する心も忘れない。文明開化の横浜を舞台に、18歳のおりんの夢と冒険を描く、異色のディテクティヴ・ストーリー。
彦太郎は十三歳の時に船で遭難、アメリカ商船に拾われる。アメリカで教育を受け、洗礼・帰化した彼は「ジョセフ・ヒコ」となって日米修好通商条約によって開国した日本に帰ってくる。坂本龍馬、木戸孝允、伊藤博文、グラバー、ヘボンなどおなじみの登場人物をまじえ、幕末・明治の日本が鮮やかに描き出される。
国際勤王派を称え、薩長連合を企て、新しい時代を開こうとする英公使パークスの片腕として活躍した豪商銭屋五兵衛の遺児。著者得意の伝奇小説から歴史小説への転回点となった問題作―外国から見る幕府の末路。
嘉永三年、十三歳の彦太郎(のちの彦蔵)は船乗りとして初航海で破船漂流する。アメリカ船に救助された彦蔵らは、鎖国政策により帰国を阻まれ、やむな く渡米する。多くの米国人の知己を得た彦蔵は、洗礼を受け米国に帰化。そして遂に通訳として九年ぶりに故国に帰還し、日米外交の前線に立つ―。ひとりの船乗りの数奇な運命から、幕末期の日米二国を照らし出す歴史小説の金字塔。
安政7年(万延元年=1860)3月3日、雪にけむる江戸城桜田門外に轟いた1発の銃声と激しい斬り合いが、幕末の日本に大きな転機をもたらした。安全の大獄、無勅許の開国等で独断専行する井伊直弼を斃したこの事件を機に、水戸藩におこって幕政改革をめざした尊王攘夷運動は、倒幕運動へと変っていく。襲撃現場の指揮者・関鉄之介を主人公に、桜田事変の全貌を描ききる歴史小説の大作。
文久2(1862)年9月14日、横浜郊外の生麦村でその事件は起こった。薩摩藩主島津久光の大名行列に騎馬のイギリス人四人が遭遇し、このうち一名を薩摩藩士が斬殺したのである。イギリス、幕府、薩摩藩三者の思惑が複雑に絡む賠償交渉は難航を窮めた―。幕末に起きた前代未聞の事件を軸に、明治維新に至る激動の六年を、追随を許さぬ圧倒的なダイナミズムで描いた歴史小説の最高峰。
時は1872年。八十日間で世界を一周できるか仲間と賭をしたイギリス紳士フィリアス・フォッグ氏は、執事のパスパルトゥーを従え、旅に出る。 世界一周の途中、主人公たちは、当時の日本の玄関である横浜も訪れています。
※紹介記事の一部には、「BOOK」データベース((株)トーハン、日本出版販売(株)、紀伊国屋書店、日外アソシエーツ(株))を使用させていただきました。
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