図書館の本棚から・今月の1冊

〜毎月23日は「市民の読書の日」、毎年11月は「市民の読書活動推進月間」 です〜

横浜市立図書館が所蔵する本を、各図書館の司書がご紹介
します。

 

平成29年度

掲載月 タイトル 著者
出版社
出版年
紹介文 紹介した館
4月  木霊草霊

木霊草霊 表紙
伊藤比呂美/著 
岩波書店
2014年

 詩人として活躍中の著者が、在住しているカリフォルニアと故郷熊本を行き来し、それぞれの地で出会った植物の生き死にをみつめたエッセイ。
 詩人ならではの感性で展開され、植物たちの魂を感じられるような生々しい筆致が胸に迫ります。
植物にからめて、家族のことや自身の思い出などにも触れられており、著者の人生を含めた命の大きな流れが、植物を通じて浮かび上がってきます。

戸塚図書館

・戸塚図書館ホームページはこちら

・広報よこはま 戸塚区版 4月号にこの本を紹介しています。くわしくはこちらから。

・この本の予約はこちらから。
5月  子ども食堂をつくろう! 人がつながる地域の居場所づくり

子ども食堂をつくろう! 表紙
豊島子どもWAKUWAKUネットワーク/編著
明石書店
2016年

 「子どもの貧困」が問題になっている今、「地域で何かできることはないか」という観点から立ち上がった人たちがいます。学習につまづいている子どもや、夜に居場所のない子ども達の支援から始まった活動は、その子達が晩ごはんを食べてなかったり、買ったものを子どもだけで食べている現状を知って、暖かい食事をみんなで囲んで食べる場所である「子ども食 堂」の開設につながっていきました。この本には地域の居場所づくりについてのヒントが一杯です。

都筑図書館

・都筑図書館ホームページはこちら

・都筑図書館のメールマガジンでは、毎月このような「本の紹介」をしています。メールマガジンの登録はこちらから。

・この本の予約はこちらから。
6月  書物と製本術

書物と製本術 表紙

野村悠里/著
みすず書房
2017年

 活版印刷術が成熟したころ、フランスの人びとは仮綴じで販売される本を購入し、それぞれの好みに応じて製本工房に依頼し、革製本に綴じ直していたそうです。貴族の庇護のもと豪華で繊細なデザインが創り出され、製本の技術もきわまって いきました。装幀の美しさだけでなく、本の内部構造や製本のプロセスにまで着目し、分析考察が行われています。書物の歴史をひもとくとともにこの本自身の装幀も楽しんでみてはいかがですか。

緑図書館

・緑図書館ホームページはこちら

・この本の予約はこちらから。
7月  奨学金借りる?借りない?見極めガイド

奨学金見極めガイド
久米忠史/著
合同出版
2015年

 奨学金は、大学昼間部の半数強の学生がなんらかを受給しています。勉学を金銭的に支えるものの一つですが、情報は少なく知られていないものです。本書では、奨学金アドバイザーである著者が、メリットとデメリット、組み合わせ方や具体的手続きまで、申請前、申請後、在学中、返済中の4期に分けて、Q&A形式で疑問に答えてくれます。

磯子図書館

・磯子図書館ホームページはこちら

・広報よこはま 磯子区版 6月号にこの本を紹介しています。くわしくはこちらから。

・この本の予約はこちらから
8月  ねこのおもちゃ絵 国芳一門の猫絵図鑑

ねこのおもちゃ絵
長井裕子/著
小学館
2015年

 猫大好き浮世絵師・歌川国芳と、そのお弟子さんたちによる猫の浮世絵が、これでもか!と紹介されている本です。国芳は猫を何匹も飼っていて、絵を描く時でも懐に猫を入れていたとされる程の無類の猫好きとして知られています。今年は展覧会なども開かれていたのでご存じの方も多いのではないでしょうか。 この本で紹介されているのは主に明治期のおもちゃ絵が多いので、国芳の作品はそんなに多くないのですが、洋装していたり牛鍋屋に行っていたりと当時の文化の様子もわかって猫好きでなくても楽しい本です。個人的には「流行猫の温泉」という絵がお気に入りです。入浴中の猫がやけに艶っぽくて笑いを誘います。

瀬谷図書館

・瀬谷図書館ホームページはこちら



・この本の予約はこちらから
9月  エクソフォニー 母語の外へ出る旅

エクソフォニー
多和田葉子/著
岩波書店
2003年

 多和田は、たたみかける。売れない作家が尊敬を受ける国がある。外国語で言葉遊びをしてみたらどうなったか。外国語で精神分析は受けられないか。二言語の間の詩的峡谷を探す作家が、母語を外から眺めたエッセイ集。

南図書館

・広報よこはま 南区版 8月号にこの本を紹介しています。くわしくはこちらから。


・この本の予約はこちらから