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系図を調べる

 系図とは、先祖代々の系統を書きあらわした表です。歴史上の人物の系統を研究する場合、系図は「関係図」として役立ちます。姻戚や養子の関係を調べることで氏族間の同盟関係を調べたり、親子関係や生没年から世代関係を確認したりすることができます。
 一方で自分の家系を調べたいとお考えになることもあるでしょう。そんなときに役立つ本を、中央図書館で所蔵している本の中からご紹介します。

平成21年11月作成

もくじ


1 系図とは何かを知るための資料

『系図文献資料総覧』
増補改訂 丸山浩一/編 緑蔭書房 1992年 5階 参考 288.0
系図をはじめ苗字や家紋、我が国の歴史を調べるための史料や事典、叢書について広く解説しています。特に系図や家系に関する資料は1979年以前に刊行された単行本だけでなく、雑誌記事も集めています。
『系図研究の基礎知識』 全4巻
近藤出版 1989‐90年 5階 参考 288.2
古代からの系図資料の説明と、そこから読み取れる歴史上の主要な人物の氏姓の解説を載せています。特に第4巻は中世から現代までの系図に関する史料の解説や現在の系図研究事情、自分の家系の調べ方について説明しています。
『日本史諸家系図人名辞典』
小和田哲男/〔ほか〕編 講談社 2003年 5階 参考288.1
古代から幕末・明治維新まで、日本の歴史を動かした豪族・公家・武家の姓氏401を収録しています。系図や解説、家紋のほか、文献上に業績が残されている人物約8800名については生没年、活躍した時代、おもな職種などを紹介しています。
『日本系譜総覧』
日置昌一/著 名著刊行会 1973年 5階 参考 288.2
1936年に改造社から出版された『日本系譜綜覧』の複製です。皇室や諸家の系図のほか人、香道や連歌、書道、能楽、囲碁などの諸芸・諸流派の系図を収録し、1冊にまとめたものです。
講談社学術文庫版 もあります。
『日本家系・系図大事典』
奥富敬之/著 東京堂出版 2008年 5階 参考 288.2
日本史上に知られる名字1318項目を選び、その発祥と歴史的変遷をまとめました。巻頭に「姓氏・名字・名前小史」として姓氏や名前に関する用語の解説をしています。

2 日本史の便覧

 系図調査は人物調査の一つです。それが歴史上の人物であればその人物が生きていた時代の制度を知ることが重要です。またその人物が任官した役職・官職の歴代一覧があると、その人物の業績を理解する助けになります。ここでは系図調査に役立つ日本史の便覧を紹介します。

『読史備要』
東京大学史料編纂所/著 講談社 1966年 書庫
昭和8年に出版された定評のある日本史の便覧の複製です。系図関連では寛政重修諸家譜(後述)官職名索引や学問、武術、芸術の系図を載せています。
『日本史総覧』 全6巻、補巻3
今井尭/〔ほか〕編 新人物往来社 5階 参考210.0
『読史備要』やその後出版された『読史総覧』を総括することを目的に出版された便覧です。古代から近代まで年代別に編成されています。
『日本史必携』
吉川弘文館編集部/編 吉川弘文館 2006年 5階 参考210.0
古代から江戸時代までを扱っています。明治以降、2006(平成18)年までは『近代史必携』で扱っています。

3 主要系図集

 ここでは我が国で編纂された代表的な系図集を紹介します。系図が編纂される動機の一つは、時の支配者層が自分たちの政権の正統性を証明するためです。自分の家系が皇族を初めとする貴種につながるものであり、中でも自分の父・祖父の系統が一族の本家筋であることを表すために系図を綴りました。

1 尊卑分脉  南北朝−室町時代

南北朝時代の公家・洞院公定が企画、一族の事業として完成した私撰の一大系図集で、系図研究の根本資料とされています。本書は書誌伝来の系図を豊富に集めて独自に配列し、さらに小書・注記を付して個人の事跡を記録しています。成立は1400年頃と見られますがその後校訂がなされたものが伝わっています。

『国史大系』  58−60巻、別巻2 吉川弘文館 5階 210.0

2 系図纂要     成立1860年頃

江戸時代末期に編纂された皇室・公家・武家・釈家の系図集大成です。安政4年(1857年)、飯田忠彦の編集で完成したとされています。公家の系図においては当主の系譜のみでなく、子女も掲載しています。索引も姓氏索引、名諱索引、法号・称号索引の三種類があります。

『系図纂要』  全15冊・別巻3 名著出版 1973年 5階 参考書 288.2

3 江戸時代の武家の系図

寛政重修諸家譜  成立1812年

「寛永諸家系図伝」 (1643年成立)の続集として江戸幕府によって編纂されたものです。特に江戸幕府成立後の記事は正確であるとされています。徳川家・御三家、御三卿の記述が省かれているので注意が必要です。

『寛政重修諸家譜』 全22巻・索引4 続群書類従完成会 5階 参考 288.2

断家譜      成立1809年

慶長より文化年間までの約200年に断絶した、大名以下御目見得以上の士880余家について載せています。

『断家譜』 全3冊 続群書類従完成会 1969年 5階 参考 288.2

干城譜      成立1835年

1万石以下の幕臣の系譜です。徳川家の初めから1650年までの時期を扱っています。寛政重修諸家譜の編纂纂に携わった堀田正敦が、旗本諸士の記録を残そうと考え始めた事業でした。出典を明らかにしていることが特徴です。全235巻。

『内閣文庫所蔵史籍叢刊』  57−64 汲古書院 1986年 影印 書庫

寛政譜以降旗本家百科事典 1996−97年

寛政譜重修諸家譜以降、慶応四年までの幕臣を扱った資料です。『江戸幕府旗本人名事典』 を底本にする形で、『諸向地面取調書』『江戸幕臣人名事典』『柳営補任』 の記述を併記しています。

『寛政譜以降旗本家百科事典』  全6巻 東洋書林  5階 参考 281.0

4 江戸時代に編纂された公家の系譜 「諸家伝」「地下家伝」

寛政重修諸家譜  成立1812年

『諸家伝』は古代より幕末までの堂上諸家(昇殿を許された家)の系譜を家格順に収めたものです。『地下家伝』は古代から嘉永5年(1852年)までの地下(昇殿を許されていない、四位以下)の廷臣を家ごと生年順でならべ、別に索引があります。

『諸家伝』 全3巻 覆刻日本古典全集 現代思潮社 1978年 書庫
『地下家伝』 全5巻 覆刻日本古典全集 現代思潮社 1978年 書庫

5 明治以降

江戸時代末期を基点とする旧華族を中心とした系図が出版されています。

『平成新修旧華族家系大成』  上下 霞会館華族家系大成編輯委員会/編纂 霞会館 1996年刊 書庫
『財界家系譜大観』  第5版 現代名士家系刊行会 1982年 書庫
『現代華族譜要』  日本史籍協会/編 東京大学出版会 1976年 書庫

4 自分のルーツを探る

 自分が生まれたのは両親を初めとする先祖に当る方がいらしたからです。ご自分の先祖どのような人だったのかを調べる場合、図書館の資料では限界があります。ご自分のルーツを調べるための方法が書かれた資料は、中央図書館5階ラベルの番号:288.2にありますが、近年に刊行されたものには次の資料があります。

『家系図のつくり方が面白いほど分かる本』
丹羽基二/著 新人物往来社 2009年 5階 288.2
著者は我が国の姓氏研究の大家でした。長年のフィールドワークの経験に基づき先祖をたどる方法を述べています。先祖を調べるにはまずお墓参りからというのが著者の持論です。
『戸籍を読み解いて家系図をつくろう』
清水潔/著 日本法令 2009年 5階 288.2
 自分の親や祖父母について調べる場合、まず戸籍を調べます。本書では戸籍制度の変遷から、戸籍の請求の仕方、明治以降6種類の戸籍の読み取り方について詳しく説明しています。

5 名字の起源を調べる

 江戸時代には日本人の多数が公に名字を名乗ることを許されませんでした。明治8年の太政官令、いわゆる「平民苗字必称令」により日本人は名字を名乗ることを義務付けられました。そのため新たに名字を考えることになり混乱を生じましたが、一方で江戸時代より前の名字を再び名乗った例もあったようです。現在日本の名字の数は30万であるといわれています。

『姓氏家系大辞典』 全3巻
太田亮/著 角川書店 1979年 5階 参考 288.1
古代から明治以前の名字を集め、起源・分布などを解説した辞典です。読みの五十音順に配列、同姓別流についても項目を立ててあります。古文書類に基づいた紹介がされており、項目によっては系図や家紋も載っています。
『日本名字家系大事典』
森岡浩/著 東京堂出版 2002年 5階 参考 288.1
平安末期以降に実在した名字6万に対し、由来や発祥地、分布などを紹介しています。巻末に皇室・諸氏系図と県別ベスト30の名字が載っています。
『姓氏家系歴史伝説大事典』
志村有弘/編 勉誠出版 2003年 5階 参考 288.1
日本の主要名字約4千について、発祥・系譜・分布、家紋、歴史・伝説・人物などの項目を記載し、読みの五十音順に配列しています。


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