横浜の地図をさがす

 その土地の現状や、過去の様子などを調べる際に地図は有用な資料です。所蔵資料の中から、横浜市に関る地図及び土地宝典・航空写真をご紹介します。なお、今回ご紹介する地図は、近代測量以降に作成された縮尺の大きい地図です。絵図は含みません。

もくじ

1 地形図
 地形図とは、地表面の山・川などの自然及び人工物の高さ・形状を、詳細に表示した地図のことです。同一地域の新旧の地図を比較することにより、土地の利用などの変化を知ることが出来ます。
2 土地宝典
 明治期から昭和にかけて作成された地図帳形式の資料です。登記所や市町村役場の設置する公図と土地台帳を元に、個人や出版社が編集し、地番・地目・地籍・地価・所有者名などが記載されています。記載事項はさまざまな上、作成された地域・時期も限られていますが、当時の地籍を知る資料として有用な資料です。
3 住宅地図
 住宅地図は、建物名や建物ごとの居住者を記載している地図の総称です。横浜市域は、昭和30年代から作成が始まりましたが、地域により差があり、例えば、港北区西部(現都筑区)は昭和40年代からの作成になります。また、住所から地番がわかる住宅地図はブルーマップとよばれています。
4 航空写真
 地図ではありませんが、土地の様子を知る資料として有用です。
5 行政地図
 横浜市の保有する地図情報をインターネットで提供しています。
6 その他の地図
 絵地図や実測図など、開港期から昭和30年代までの、さまざまな一枚ものの地図を収録しており、これまで紹介した地図で補えない時期や様子を調べる際にも有用です。

1 地形図

 地形図とは、地表面の山・川などの自然及び人工物の高さ・形状を、詳細に表示した地図のことです。同一地域の新旧の地図を比較することにより、土地の利用などの変化を知ることが出来ます。
 近代測量による地図は、明治初期に陸軍省参謀本部により作成が始められ、陸軍省陸地測量部、地理調査所を経て国土地理院へと引き継がれました。縮尺の大きい地図としては、1/20000地形図、1/10000地形図、1/25000地形図が作成されています。
 また、横浜市でも都市計画の基礎資料として1/3000地形図、1/2500地形図を作成しています。
 しかし、作成時期や作成地域などにはばらつきがあり、採用された縮尺も時期により違いがあります。地域によっては、必要とする時期に必要とする縮尺の地図が作成されていないこともあります。
 各地図別に、作成時期・所蔵状況をご紹介します。

国土地理院地形図

  • ア 1/20000地形図
    •  1880年(明治13)より局地的な測量によって応急的な地図が作成されました。1/20000迅速測図または迅速図と呼ばれています。当初、地図記号に彩色を用いたフランス式で作成されましたが、地図制作を含む軍制全般がフランス方式からドイツ方式に移行されたため、「迅速測図原図」もドイツ方式の一色刷りの図式に書き直されて刊行されました。このため、2種類の作成方法による地図があります。
       その後、三角測量と水準測量に基づき、正式地形図という名称で1885年(明治18)より1/20000地形図が作成されました。正式図とも呼ばれています。現在は作成されていません。
  • イ 1/10000地形図
    •  1893年(明治26)から作成が始まり、当初は要塞地区や大都市地区のみ作成されました。1960年(昭和35)で作成中止となりましたが、1983年(昭和58)以降、全国の主要都市市域について作成されています。
  • ウ 1/25000地形図
    •  1910年(明治43)より作成が開始されましたが整備は進まず1938年(昭和13)に中止されました。1950年(昭和25)に作成が再開され、1983年(昭和58)に全国整備が完了しました(北方四島、竹島を除く)。現在、4339面で全国を覆う基本図です。

これらの地図は、次の資料でご利用いただけます。

  • ○1/20000迅速図
    • フランス式
      • <図書>『明治前期測量2万分1フランス式彩色地図』 (日本地図センター 1996)
      • <図書>『明治前期手書彩色関東実測図』 (日本地図センター 1991)
  • ○1/20000正式図
    • <地図>1/20000地形図
      • 横浜市周辺部を所蔵。
    • <図書>『正式二万分一地形図集成 東日本』  (柏書房 2001)
      •  1884年(明治19)から1911年(大正1)にかけて測図された1/20000地形図を原寸で収録。初版図の収載を原則とし、一部に仮製図、改版図などを用いている。
  • ○1/10000地形図
    • <地図>1/10000地形図
      • 旧版は横浜市周辺部を所蔵。1988年より全国分を購入。
  • ○1/25000地形図
    • <地図>1/25000地形図
      •  旧版は横浜市周辺部を所蔵。1989年より全国分を購入。
    • <図書>『日本列島二万五千分の一地図集成』 (科学書院 1995)
      •  20世紀初頭から第2次世界大戦前までに作成された1/25000地図を原寸で複製。

横浜市作成地形図

  • ア 1/3000地形図
    •  横浜市では、1921年度(大正10)から三千分一詳細地形図測量に着手しますが、関東大震災により中断、1925年(大正14)に事業が再開されました。当時の横浜市域を53葉でカバーする計画でした。戦前は1938年(昭和13)まで作成され、1945年(昭和24)から1950年(昭和25)には、金沢付近の地形図が作成されました。その後、1954年(昭和29)から1965年(昭和40)に、新たな図隔で当時の横浜市域を90葉でカバーする地形図が作成されました。
  • イ 1/2500地形図
    •  1971年(昭和46)からは、縮尺が1/2500に改められ、2001年(平成13)まで作成されました。2006年(平成18)からは、新たな図隔による1/2500地形図が作成されています。

これらの地図は、次の資料でご利用いただけます。

  • ○1/3000地形図
    • 昭和初期 1928年(昭和3)〜1953年(昭和28)
      • <WEB>横浜市建築局 「横浜市三千分一地形図(昭和初期)」
          URL:http://www.city.yokohama.jp/me/machi/kikaku/cityplan/gis/3000map.html
      • <マイクロフィルム>「1/3000 1(索引図1)」『地図11』
        • 25枚を収録しています。
      • 縮小編集版
        <図書>『明治前期・昭和前期横浜都市地図』 (柏書房 1995) 第3部
    • 昭和30年代 1954年(昭和29)〜1965年(昭和45)
      • <WEB>横浜市建築局 「横浜市三千分一地形図(昭和30年代)」
          URL:http://www.city.yokohama.jp/me/machi/kikaku/cityplan/gis/3000map.html
      • <マイクロフィルム>「1/3000 1(索引図2)」『地図11』、「1/3000 2」『地図12』
      • 縮小編集版
        <図書>『横浜市五千分の一地形図』 (横浜市 1958)
        <マイクロフィルム>「横浜市5千分の1地形図」『土地宝典18』
  • ○1/2500地形図
    • <地図>横浜市1/2500地形図

ページトップへ

2 土地宝典

 明治期から昭和にかけて作成された地図帳形式の資料です。登記所や市町村役場の設置する公図と土地台帳を元に、個人や出版社が編集し、地番・地目・地籍・地価・所有者名などが記載されています。記載事項はさまざまな上、作成された地域・時期も限られていますが、当時の地籍を知る資料として有用な資料です。

土地宝典は、次の資料でご利用いただけます。(3Fマイクロリーダーでご覧いただけます。)

発行年資料名発行年資料名
1884.05 M17 横浜全図(実測横浜区全図) 1930.12 S5 都筑郡新治村地図(*2)
1906.12 M39 土地宝典横浜市街全図 1930 (推定) 都筑郡中川村
1916.12 T5 横浜市土地宝典 1931.07 S6 横浜市土地宝典 磯子区之部(*1)
1918以前 (推定) 横浜市全図(*1) 1931.07 S6 金沢町 土地宝典
1927.09 S2 鎌倉郡大正村 1931.10 S6 横浜市土地宝典 保土ヶ谷区之部(*1)
1928.04 S3 鎌倉郡戸塚町 1931.10 S6 横浜市保土ヶ谷区川島町上星川町 土地宝典
1929.10 S4 鎌倉郡川上村 1932.03 S7 横浜市土地宝典 神奈川区之部(含旧大綱村・城郷村)(*1)
1929.12 S4 鎌倉郡瀬谷村 1932.06 S7 横浜市土地宝典 鶴見区之部(*1)
1930.04 S5 横浜市土地宝典 中区之部(*1) 1933.11 S8 橘樹郡日吉村 土地宝典
1930.06 S5 都筑郡中里村 1961.12 S36 横浜市戸塚区大正土地辞典
1930.09 S5 都筑郡田奈村      

(*1)CD−ROM/DVDでもご利用いただけます。 (*2)図書でもご利用いただけます。

ページトップへ

3 住宅地図

 住宅地図は、建物名や建物ごとの居住者を記載している地図の総称です。横浜市域は、昭和30年代から作成が始まりましたが、地域により差があり、例えば、港北区西部(現都筑区)は昭和40年代からの作成になります。また、住所から地番がわかる住宅地図はブルーマップとよばれています。

所蔵住宅地図の一覧は、次でご覧いただけます。
<WEB>横浜市立図書館ホームページ「横浜市中央図書館所蔵住宅地図目録」

4 航空写真

地図ではありませんが、土地の様子を知る資料として有用です。
<図書>『横浜市航空写真 〔昭和22年〜23年〕』 (日本地図センター 1947)
<図書>『横浜市航空写真(昭和39年11月)』 (バスコ横浜支社 1999)
<図書>『横浜市航空写真[1972年]』 (アジア航測[調整] 1972)
<図書>『横浜市航空写真 昭和56年撮影』 (バスコ横浜支社 1999)
<図書>『横浜市航空写真[1997]』 (バスコ横浜支社 1997)
<図書>『横浜市航空写真 〔平成18年〕』 (横浜市中央図書館 2008)
<WEB>国土地理院
 地図・空中写真閲覧サービス
  URL:http://mapps.gsi.go.jp/maplibSearch.do#1

5 行政地図

横浜市の保有する地図情報をインターネットで提供しています。
<WEB>行政地図情報提供システム
  URL:http://wwwm.city.yokohama.jp/
まちづくり地図情報「i−マッピー」・・・用途地域など都市計画による制限内容、建築基準法道路種別など建築造成等に関する制限内容、地域まちづくりの計画など
固定資産税路線価図・・・よこはまの地価:横浜市内の固定資産税路線価情報、地価公示・県地価調査
横浜市民地震防災情報「わいわい防災マップ」・・・防災に役立つ各種情報
環境地図情報「環境view」・・・横浜の自然に関する情報
道路台帳図情報「よこはまのみち」・・・横浜市道路台帳図・認定路線図など
公共下水道台帳図情報「だいちゃんマップ」・・・横浜市の公共下水道台帳図・公共下水道供用開始区域図など

ページトップへ

6 その他の地図

 絵地図や実測図など、開港期から昭和30年代までの、さまざまな一枚ものの地図を収録しており、これまで紹介した地図で補えない時期や様子を調べる際にも有用です。
<WEB>横浜市図書館ホームページ「都市横浜の記憶」収録資料紹介 地図
  URL:http://www.city.yokohama.lg.jp/kyoiku/library/digitalarchive/map.html


中央図書館では、みなさまの調査研究・問題解決のお手伝いをしています。
お気軽に各階カウンター、電話、Eメールにてお問い合わせ ください。

ページトップへ