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図書館員のオススメ本2013-2014



−この1年の間に、瀬谷図書館の職員が読んで、印象に残った本をご紹介します−


このリストは50音順になっています。書名をクリックすると、資料検索画面から予約ができます。
横浜市瀬谷図書館
 電話045(301)7911
319.1 沖縄密約 「情報犯罪」と日米同盟  西山太吉/著 岩波書店 2007
 まさしく題名そのまま。あの「沖縄返還」にまつわる『ノンフィクション』!記憶にまだ鮮明なアノ「西山事件」の当事者が著者なのです。えっ?だれ??という方には、山崎豊子著『運命の人』のモデルになった方、といったらおわかりですか? 小説の中の出来事・・・沖縄だけの問題・・・いえいえ、今のなお日米間の密約が引きずっている現在の日本の問題なのです。日本人として、また小説『運命の人』と一緒に是非ご一読を。(コメント:職員G)
児童く かはたれ 散在ガ池の河童猫 朽木祥/作 山内ふじ江/画 福音館書店 2005
 ぼくは、ひとりぼっちの子がっぱ「八寸」。ちいさくてもなんでもできるんだ。ある日、かっぱの長老にネコの姿に変えられて、人間の世界へ修行に出かけた。自分がかっぱであることがわかっちゃいけないんだ。でも、女の子とその家の犬が気づきそうでピンチ!!!
 もしかして、キミのすぐそばにもネコの姿のぼくがいたりして。修行、がんばるぞ。 ―ぼくのその後の物語、『たそかれ』もあるよ。(コメント:職員G)
369.2 後悔しない有料老人ホームの選び方がわかる本 中村寿美子/著 講談社 2011
 老人ホームについての入門書としておすすめの本だ。読みやすいし、介護保険のことから、老人ホームの種類までいろいろなことについて書いてあり、とても参考になると思う。著者は現在老人ホームの紹介業をしているが、30代から夫の両親の介護を経験しているし、有料老人ホームに勤務した経験もある。介護関係の本も何冊か書いていて、きれいごとでない、実際の介護に即した内容になっている。タイトルにある老人ホームの選び方だが、いろいろな観点から検討する必要があることを知った。この本にあるチェックポイントを参考にして、老人ホームを選んでいただければと思う。(コメント:職員D)
絵本(あか)オ 3びきのかわいいオオカミ ユージーン・トリビザス/文 ヘレン・オクセンバリー/絵 こだまともこ/訳 冨山房 1994
 あるところに3匹のオオカミの兄弟がいました。親元から独立するとき母親が3匹に言いました。「悪い大ブタには気をつけなさい」と。彼らには、ご先祖様が、煮られてブタに食べられてしまった、という悲しい歴史がありました。3匹目の仔ブタが作ったレンガの家を壊すことができず、煙突から中に入ったところ、煮えたぎった大鍋の中に落ちたのです。
  3匹はレンガで家を作りました。そこへ悪い大ブタが現れ、ハンマーでレンガの家を壊してしまいました。次に3匹はコンクリートの家を作りましたが、大ブタは電気ドリルで家を壊してしまいました。3匹は今度は鉄で家を作りましたが、大ブタはダイナマイトで鉄の家を吹っ飛ばしてしまいました。かろうじて逃げ出した3匹は、花で飾った家を作りました。またしても悪い大ブタが現れましたが、花のいい香りを吸い込んでうっとりし、心を入れ替えて良い大ブタになりました。そして3匹のオオカミと友達になりました。
  ここにオオカミとブタによる、恩讐を超えた歴史的な和解が成立、両者は末永く友好関係を保ちました。めでたしめでたし。(コメント:職員A)
689 ジェットコースターにもほどがある 宮田珠己/著 小学館 2002
 ジェットコースター大好きな著者が実際に世界の絶叫マシーンに乗りまくった感想などを挿絵付きで紹介した本。ジェットコースターに少しでも速さをつけるために「遊園地はデブと行け」など、思わずツッコミを入れたくなるようなことを真面目に力説していて笑ってしまう。
  この本を読んでいるとジェットコースターが嫌いでもなぜか乗りたくなる!でもこんな変なコースターじゃなくてもっと普通のものに乗りたい。
  同じ著者の『わたしの旅に何をする。』(幻冬舎)もおすすめ。本書同様、言葉の選び方がいちいち面白いので、電車の中で読んで吹き出してしまわないように。(コメント:職員C)
文庫913.6/ヨ 第三の時効 横山秀夫/著 集英社 2006
 警察小説の雄、横山秀夫氏の連作短編集である。F県警刑事部捜査第一課が舞台だ。3班があり、お互い競い合っている。出てくる人物は一癖も二癖もある人ばかり。簡潔な文章で、事件に切り込んでゆく。たまたまテレビの再放送で、この短編集に収録されている作品の2時間ドラマを観ておもしろかったので、読んだ。後で調べたら、この短編集の作品はすべて2時間ドラマになっていた。なるほど、どの作品も読ませた。横山秀夫氏の作品は直木賞の選考で問題になった長編の「半落ち」しか読んだことがなかったが、短編もうまいと思った。他の人物からの視点で登場人物を描くなど、特徴をつかみやすいし、人を観る眼が鋭い。長年新聞記者を続けた著者ならではだろうか。残念ながら、F県警シリーズはこの1冊しか刊行されておらず、他はアンソロジーなどに所収されている。病から復帰した著者にぜひ続きを書いてもらい、1冊にまとめてもらいたいと思う。(コメント:職員D)
913.6/ヒ ダイナー 平山夢明/著 ポプラ社 2009
 離婚してからグダグダと何の希望もなく暮らしていたカナコはある日、闇サイトで見つけたバイトに手を出し犯罪に巻き込まれる。必死の命乞いの結果、殺し屋専門のダイナー(アメリカ式の定食屋)でウエイトレスとして働くことになる。しかしマスターのボンベロには脅されながらこき使われ、狂った客たちにも何度も殺されかける。ただ一人優しい客であるスキンがカナコを自由にするようボンベロに交渉し、彼と一緒に店を出ることを許されるが…。
 この本を読むにあたって、まず1ページ目からグロテスクな表現の連続なので苦手な方は注意しなければならないが、総合的には本当に面白い!
  カナコが無事に元の生活に戻れるのかどうかも気になるが、客たちがそれぞれ個性的で魅力があり、一癖ある彼らのどきどきするような騙し合いも面白く、一気に読める作品。(コメント:職員C)
絵本(あか)あ たいようまでのぼったコンドル 乾千恵/文 秋野亥左牟/絵 福音館書店 2010
 アンデスに住むコンドルが人間の娘に恋をします。自らも人間に姿を変え、やがて二人は愛し合い・・・。正体がばれたコンドルと娘は引き離されてしまいました。ショックで娘は病気になってしまいました。娘のためにコンドルは、太陽へ「いのちのはな」を命をかけて取りに行くのです。あなたにはできますか?『命がけで愛する人を救うんだ』(コメント:職員G)
910/ワ とくと我を見たまえ 若松賎子の生涯 山口玲子/著 新潮社 1980
 今年は、会津若松出身で、動乱の幕末〜明治期を生きぬいた女性、新島八重の生涯がテレビドラマになりましたが、この横浜にも、会津藩出身で明治の女子教育と児童文学に忘れられない足跡を残し、ハンサムウーマンとして生きた魅力的な女性がいました。 その名は若松賎子。「小公子」「小公女」を日本に初めて翻訳紹介した人として知られています。
 会津藩士の娘として生まれた賎子は、5歳のとき戊辰会津の戦で市街戦に巻き込まれます。筆舌に尽くしがたい苦難のあと一家は離散し、賎子は横浜の生糸商の番頭の家にひきとられますが、ほどなく養家は没落、つらい少女時代を送ります。やがて賎子は、創立したばかりのフェリス・セミナリー(フェリス女学院の前身)の寄宿生となり、ここに初めて自分を愛情深く守る居場所、“家庭”(home)を見出したのでした。熱心な外国人教師から西洋の女性の精神と生き方を吸収し、フェリスの一期生として優秀な成績で卒業したのちも、母校で教員として働きながら女性の自立にむけての教育活動に取り組みます。
  そして宣教師で「女学雑誌」を創刊して女子教育に取り組んでいた巌本善治と恋をし、結婚します。結婚後の賎子は、夫の勤める明治女学院に移り、子育てをしながら、執筆や翻訳に励みます。なかでも、「小公子」の翻訳は、それまで日本の子ども向けの読み物になかった、平易でうつくしい口語文で、子どもの愛らしさの力をいきいきと伝え、彼女の代表作となりました。そこには、幼少期の悲惨な体験を通して、子どもを守る平和な家庭や社会への希求と子どもの力への信念が込められています。病のために31歳の若い生涯を閉じた賎子ですが、「小公子」はこの後も、日本の人々に読み告がれるロングセラーになりました。
 本書のタイトルは、白づくめの和装に白いベールで横浜海岸協会で結婚式を挙げた賎子が、善治に贈った詩の一節です。「この白きペールをとりて とくとわれを見給え」と、従来の結婚や女性に対する既成観念にとらわれることなく、自分をしっかり見て愛してほしいと新郎によびかける花嫁。二人の愛のみによる、まったく新しい結婚を歌い上げています。(コメント:職員B)
452 日本(にっぽん)の深海 資源と生物のフロンティア 瀧澤美奈子/著 講談社 2013
 「2013年」「深海」というキーワードで、世界で初めてダイオウイカが泳ぐ姿がテレビ放映され話題になったことを思い出す方も多いのではないでしょうか。本書では「日本の」とあるように、日本を取り囲む海や海底について取り上げています。海の底にも数千メートルの谷(海溝)あり山(海山)ありの地形が展開されていること。レアアースなどの有用な資源が眠っていること。海が地球の気候を支えていることなどが語られます。また、生物についての記述で驚くのは、私たちにとってはすぐそこの海「相模湾」は実は世界的な生物の宝庫であるということ。明治期に欧米の博物学者を驚かせたほか、何と日本産の魚類の四割にあたる1500種の魚が生息すると言われているのだとか。白黒ながらもイラストや図表、写真も掲載され、最近の動向を含めた知識が得られる一冊です。(コメント:職員F)
児童ラ ニルスのふしぎな旅 上 / ニルスのふしぎな旅 下 セルマ・ラーゲルレーヴ/作 菱木晃子/訳 ベッティール・リーベック/画 福音館書店 2007
 妖精トムテにいたずらしたために魔法で小さくさせられた少年ニルスは、ガチョウの背中に乗ってスウェーデン中を旅します。のちのノーベル賞作家ラーゲルレーヴによって20世紀初めに書かれた名作です。かつてテレビアニメでご覧になった方もいらっしゃるのでは?
  上下1,000ページを超える分量ですが、長さを感じさせないおもしろさが読者を惹きつけます。ニルスの冒険と成長、鳥たちとの友情はもとより、スウェーデンの歴史や地理が絵物語のように語られ、壮大な世界に引き込まれます。時に厳しくも雄大な自然の営み、人と自然の関係、四季の移ろいが美しく描かれています。児童書ですが、大人の方にも是非おすすめしたい作品です。皆さんもニルスと一緒にスウェーデンを旅してみませんか?「そうは言っても上下1,000ページを超える作品はなかなか・・・」という方は全編の中から6編を抜き出した「ニルスが出会った物語1〜6」(福音館書店)をどうぞ。(コメント:職員E)
410 ビジネスに役立つ数学 紀平正幸/著 岡成一/著 幻冬舎 2002
 学生時代に数学が苦手だった、あるいは「何の役に立つんだ」と思いながら勉強していたという方。もしくは現在進行形で勉強している真っ最中だという学生の方。この本ではまさしく「数学は大の苦手だ!」という新入社員の「鈴木くん」が研修でいくつかの部を回る…という設定で、ビジネスの場で実際にありそうな問題を解説します。「有効求人倍率を下の表から計算」(割り算)「定価をいくらにすれば利益を得られる?」(損益算)「データから何を読む?」(いろいろなデータ代表値)といったタイトルごとに計算の方法を確認、実践となっており、「経済ニュースなどで言葉だけを聞くと難しいようでも、実はこういうことなのか」というものも。「実は無意識に使っていた」と改めて意識したり、「こういう時に使えるのか」とモチベーションアップしたりできるきっかけになるかもしれません。(コメント:職員F)
383.1 100年前の写真で見る世界の民族衣装 ナショナルジオグラフィック/編 日経ナショナルジオグラフィック社 2013
 本書はタイトル通り、100年ほど前の人びとがどんな服装で暮らしていたのか、写真で紹介する本です。米国で1888年に創刊された『ナショナルジオグラフィック』誌が、世界中を訪ねて社会や人々の様子を取材、記録してきた貴重な写真が米国の同協会で保管されており、そのアーカイブから本書の写真は収録されています。時代背景の関係から白黒あり、カラーあり、画質も鮮明なものもあれば粗いものもありますが、「百聞は一見にしかず」とばかりにその時代に実際に生きていた人々の様子や、かつては多彩な民族衣装が身にまとわれていたことなどを伝えてきます。なお、日本で撮られた写真も数枚掲載されており、その中の一枚ではアイヌ伝統の頭飾りと衣装をまとった姿を見ることができます。(コメント:職員F)
絵本(あお)3 ふしぎなボジャビのき アフリカのむかしばなし ダイアン・ホフマイアー/再話 ピート・フロブラー/絵 さくまゆみこ/訳 光村教育図書 2013
 アフリカの平原でお腹をすかせた動物たちが「マンゴーのようにあまいにおいをはなち、メロンのようにおおきく、ざくろのようにみずみずしい」赤い実のなる木を見つけました。でもその木には大きなヘビが巻きついていて、実を取りたいならば木の名前を言ってごらんと言うのです。足の速いシマウマがサバンナの王様のライオンのところに行って木の名前は「ボジャビ」と教えてもらいますが、シマウマは自分のスピードに有頂天になって木の根っこにつまづいてしまい・・・。おおらかでゆかいなアフリカの昔話の絵本です。個性的でユーモラスな表情の絵が味わいを出しています。(コメント:職員E)
児童書研究019 本・子ども・絵本 中川李枝子/著 大和書房 2013
 のねずみの“ぐりとぐら”が活躍する絵本、『ぐりとぐら』。お子さんに、お孫さんにと読み継がれ、3世代に愛されて、今年で刊行から50年めを迎えました。本書は、この絵本の作者の中川李枝子さんの、子どもの本と子育てをめぐるエッセイです。もともとは1982年に出版され、1997年に改訂版が出た後、品切れ状態だったものが、待望の新版で出版されました。
 戦時中の本の乏しい時代にも、家族で姉妹で本を楽しんでいた、読書大好きの少女時代の本との出会いのお話。母親として、保育士として、成長する子どもの力に目を見張りながら、でも、一筋縄ではいかない手ごわい子どもたちと付き合い、思い切り絵本を楽しんだ体験。『ぐりとぐら』の世界の楽しさの背景が、いきいきと伝わってきます。
 子どもにとって大切なことは、自然のなかでも、絵本のなかの想像の世界でも、心身をのびのびと開放し、存分に遊ぶこと。「子どもひとりひとりを幸せな状態におくことこそ保育士の腕の見せどころであり醍醐味で、本と絵本は実にありがたい助けになってくれました。」という、新しい前がきに寄せられた言葉は、子どもにかかわる人にとって、今の時代こそより大切に思えるのではないでしょうか。(コメント:職員B)
913.6/シ 本日、サービスデー 朱川湊人/著 光文社 2009
 『すべての願いが叶う特別な日』
 神様から与えられたそんなサービスデーがあったらどんなに幸せでしょう。宝くじが当選したぁー。石油掘ったどぉ〜。なんでも願えば叶うんですよ!!もうニンマリが止まりませんね。(表題・本日、サービスデー・より)
 直木賞作家の朱川湊人氏が贈る短編5作品。心を元気にしてくれる・・・そんな一冊です。(コメント:職員G)
絵本(むらさき)や やさしいライオン やなせたかし/作・絵 フレーベル館 1985
 随分前のことになりますが、子ども達と映写機で「やさしいライオン」を見ました。柔らかな色の中にはっきりとした輪郭線は、私たちを直ぐに引きつけました。スピードがあったり、情景をゆったり味わうという動きの変化がありました。綺麗な子守り歌のメロディーは聴き入ってしまう程でした。そして、騒然となったラストシーンは忘れられません。今でも時折り、この絵本を手に取り読みたくなります。(コメント:職員H)

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