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広報こうなん27年4月号 こう・なん・くぅの地域通信

皆さんの地域活動を紹介します!

次世代に残したい、ホタルが飛ぶふるさと 
 港南荻久保公園のホタルを復活させる会 笹下地区

 港南荻久保公園では、毎年6月頃になるとホタルが飛び始めます。この光景は西松本町内会の「港南荻久保公園のホタルを復活させる会」の活動によって見られるようになったものです。

 昔、この一帯は湧水が流れる里山でホタルが自生していました。民家の庭や軒先にまで飛んでくるほどでしたが、住宅地として開発が進み公園ができるころには、ホタルはいなくなってしまいました。その後、平成15年にゲンジボタルの餌となるカワニナが公園脇の湧水路で生息していることが分かり、「またホタルが自生できるかもしれない」と近所の有志の発案で活動が始まりました。

 まず、公園の隅に湧水のため池を作り、人が立ち入らないよう看板やフェンスを設置しました。ホタルの生態や生息できる自然環境について学び、定期的に水路周辺の草取りや水路の清掃も行いながら、幼虫を育てて公園に放すということを毎年続けてきました。今ではひと夏に合計100匹から200匹のホタルが飛ぶようになりました。

 ホタルを観賞することが目的ではなく、ホタルが自生できるような自然を守り、子どもたちが自分のふるさととして誇れるまちをつくることが会の目標です。子どもたちにもホタルが生育できる環境とはどういうものかを知ってもらうため、相武山小学校の児童に幼虫を少し大きくなるまで育ててもらい、公園に放すという取組も行っています。

 西松本町内会の荻久保会長の元には、毎年子どもたちから感謝の寄せ書きや作文が届きます。会長は、「公園の裏山がなくなると湧水もなくなってしまうので、裏山全体の保全も考えなくてはいけません。将来的にはこの山一帯がホタルの里になればいいなと思っています」と、子どもたちに残したいふるさとについて語ってくれました。

※港南荻久保公園は住宅街の中の小さな公園のため、観賞される場合はお静かにお願いします

ゲンジボタルやヘイケボタルは夏に卵からかえった後、幼虫の間は水中で生活し、翌年4月頃に陸に上がってさなぎになり、6~7月頃に飛び始めます

裏山侵入防止ネットの設置の様子
裏山への立ち入りを防ぐための
ネットも設置しました
平成18年の放流の様子
平成18年の放流の様子。
この年、前年に放流した幼虫が育って
初めてホタルが飛びました
水槽前で幼虫について学ぶ相武山小学校の児童
相武山小学校の子どもたちは
ホタルの幼虫について学びます
学校で育てた幼虫を放流する様子
大切に育てた幼虫を、毎年12月頃に
公園に放します。
「お別れするのが寂しい」という声も
相武山小学校児童から会長への寄せ書き
子どもたちからの寄せ書き。
「ホタルの世話をさせてくれてありがとう」という
感謝の言葉や、「元気に大きくなってきれいに
飛んでね」といったホタルへの言葉もあります
 

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