港南区トップページ > ふるさと港南 > 歴史の散歩道 > ふるさと港南 歴史の散歩道 2-6

港南区 歴史の散歩道 ~こうなん道ばたの風土記

第二章 日野道から峰の道を尋ねて

六 日野のシイの木

風土記マップ
拡大図

 日野公園墓地を鎌倉街道の方に出ると、唱導寺の階段下に六地蔵(地図3)と延宝8年(1680年)建立の立派な地蔵庚申塔が安置されている。六地蔵とは六道(りくどう)(地獄・餓鬼・畜生・修羅・人間・天上)のどこにいても、救いの手をさしのべるため六つの分身として彫られたものである。

 ここから約50メートル鎌倉方面に行くと、左に折れる細い道がある。数歩進むと、大きなシイの木が目に入ってくる。原氏宅にある樹齢350年位という「日野のシイの木」(地図4)で、昭和30年に県指定有形文化財天然記念物に指定された。ただ、開発により地下の水位がさがったことなどのため、気が弱ってきて、枝は往時の半分位になってしまったという。十年くらい前まで、毎年5月初旬にアオバズクがこのシイの木に飛んできて巣を作り、3羽くらい産み・育てて、9月ころ飛び立っていったという。環境の悪化と、剥製を造るための密猟もあり、付近一帯からアオバズクの姿や鳴き声はなくなってしまった。開発で日々発展をとげている港南区ではあるが、アオバズクが飛んでこられる自然と、ほのぼのとしたのどかさを大切にしたいものである。

 原家を出て、再び鎌倉街道を鎌倉方面に約700メートル進むと、かつては左手の崖に古墳時代終末期の横穴墓があったが、公園の工事で破壊された。なお、日野中央公園の信号をさらに120メートルほど鎌倉方面に進むと、神奈川日産の前の植え込みの中に、もと光明寺が管理していた山王社跡の石碑(地図5)がある。

「こうなん道ばたの風土記」(改訂版)は「港南の歴史研究会」の編集により、平成11年10月に発行されたものです。

©2007-2015 City of Yokohama. All rights reserved.