ウイルスや原虫などの病原体を持った蚊が、ヒトを吸血することで感染する感染症です。
ウエストナイル熱、黄熱、ジカウイルス感染症(ジカ熱)、チクングニア熱、デング熱、日本脳炎、マラリア などがあります。
海外では、蚊が媒介する感染症が多く報告されています。海外に渡航する際には、渡航前に現地での流行状況を把握し、感染予防対策を行いましょう。
さらに、これらの感染症の多くは、日本に広く生息する蚊(ヒトスジシマカなど)も媒介できることがわかっています。
海外で感染して帰国した人から、国内に感染が拡大することを防止するため、帰国後も注意が必要です。
感染を防ぐための対策はこちらをご確認ください ⇒ 「感染を防ぐために」
◎ チラシ 「蚊が媒介する感染症を予防しよう」 (平成31年1月更新 PDFファイル 336KB)
◎ ポスター 「蚊に刺されない」 (平成28年5月27日 PDFファイル 848KB)
「蚊を増やさない」 (平成29年5月17日更新 PDFファイル 915KB)
「蚊を増やさない・蚊に刺されない」 (平成29年5月17日 PDFファイル 743KB)
「横浜市蚊媒介感染症対策指針」(PDFファイル 339KB) 平成28年4月
蚊の生息状況調査の概要や、ウイルス検査実績はこちらをご確認ください ⇒ 「横浜市の蚊のモニタリング調査について」
また、献血や性交渉により、感染する場合があります。
また、妊婦の感染は胎児の小頭症発生の原因となることや、神経症状(ギラン・バレー症候群)の原因となることが分かっています。
特に以下のことに注意しましょう。
(1) 流行地域に渡航される方へ
蚊に刺されないように、十分な対策を行いましょう! 対策方法は「感染を防ぐために」をご覧ください。
◎ 【出国編】「ジカウイルス感染症」が流行しています! (厚生労働省検疫所 PDFファイル)
(2) 妊娠している方やそのパートナーの方へ
妊娠中のジカウイルス感染は、胎児の小頭症を引き起こす可能性があります。
妊娠の可能性のある方や妊婦の方は、出来る限り流行地域への渡航を控えましょう。
やむを得ず渡航する場合は、現地で厳密な防蚊対策を講じることが必要です。
また、性行為感染の予防に関して、次のことが推奨されています。
⇒ 男女ともに、流行地に滞在中と、流行地から帰国後最低6か月間(パートナーが妊婦の場合は妊娠期間中)は、症状の有無に関わらず、性行為の際に、コンドームを使用するか性行為を控えること。
⇒流行地域に渡航歴のある挙児希望の女性については、症状の有無に関わらず、最低6か月間は妊娠を控えること。
◎ チラシ 「妊娠中の方や妊娠の可能性がある方へ」 (PDFファイル 609KB)
◎ Women who are or may be pregnant (PDFファイル 77KB)[英語版チラシ]
◎ Para as pessoas grávidas ou pessoas com a possibilidade de estarem grávidas (PDFファイル 287KB)[ポルトガル語版チラシ]
◆ 医療機関の皆さまへ
〇 ジカ熱に関する情報提供及び患者への対応について(平成28年1月27日)(PDFファイル 252KB)
〇 感染症法施行令等の一部を改正する政令の施行等について(平成28年2月16日)(PDFファイル 156KB)
◎ 保健指導用チラシ「ジカ熱の流行地から帰国した方へ」 (平成28年12月19日)(PDFファイル 525KB)
【ジカウイルス感染症についての詳細はこちら】
毎年、世界中で5,000万人〜1億人の患者がいると報告されています。
一部は重症型のデング出血熱になることがあります。
◆ 海外で感染し、帰国後に発症する人の報告が近年増えており、平成26年には約70年ぶりに国内感染が確認されました。
(当時の横浜市の対応は、こちら)
横浜市でも毎年10人〜20人前後の方が報告されており、注意が必要です。
対策方法は「感染を防ぐために」をご覧ください。
◆ 医療機関の皆様へ
〇 デング熱等への患者への対応について(平成27年7月1日)(PDFファイル 313KB)
【デング熱についての詳細はこちら】
平成19年にはイタリアでも流行が報告されました。
【チクングニア熱についての詳細はこちら】
ウエストナイルウイルスを保有する蚊(アカイエカなどのイエカ類、ヒトスジシマカなどのヤブカ類)に刺されることで感染します。
【ウエストナイル熱についての詳細はこちら】
Plasmodium属原虫のPlasmodium vivax(三日熱マラリア原虫)、Plasmodium falciparum(熱帯熱マラリア原虫)、
Plasmodium malariae(四日熱マラリア原虫)、Plasmodium ovale(卵形マラリア原虫)などの単独又は混合感染
世界保健機構(WHO)の推計によると、年間2億 人以上の罹患者と200万人の死亡者がいるとされています
横浜市でも、海外で感染した人の報告が毎年数例あります。。
発熱は、発熱期と無熱期を繰り返します。(潜伏期間、症状、発熱の間隔はマラリア原虫の種類により異なります)。
速やかに治療を行わないと、重症化して死に至ることもあります。
【マラリアについての詳細はこちら】
感染環は以下の3つがあります。
(1) 熱帯雨林(森林)型サイクル・・・ヒト以外の霊長類−蚊−ヒト以外の霊長類 (偶発的にヒトに感染する)
(2) 都市型サイクル・・・・・・・・・・・・・ヒト−蚊−ヒト
(3) 中間(サバンナ)型サイクル・・・ヒト−蚊−ヒト以外の霊長類
都市型サイクルは大規模なアウトブレイクを起こす場合があります。
世界保健機関(WHO)の試算によると、年間8万から17万人の罹患者と6万人の死亡者がいるとされています。
多くは感染しても症状がないか、軽い症状のみで終わりますが、発症者の約15%は重症化します。
その場合は、数時間から一日程度の寛解※期に引き続き、高熱の再燃と、黄疸や出血傾向が進行し、20〜50%が
死亡すると言われています。※完全に治癒していないが、一時的に症状が軽減または消失すること
黄熱の予防接種は特定の接種機関でのみ接種できます。詳細は下記のページを参照してください。
治療は対症療法が中心になります。
【黄熱についての詳細はこちら】
・ 渡航先の感染症流行状況について、「厚生労働省検疫所FORTH 海外渡航者のための感染症情報」や「外務省 海外安全ホームページ」などで確認しましょう。
・ 渡航先では、長袖・長ズボンを着用し、素足でのサンダル履きを避けるなど、出来るだけ素肌を露出しないよう注意しましょう。
・ 虫よけ剤を適切に使用しましょう。 ※使用のポイントは下記をご覧ください。
・ 屋内でも蚊取線香や蚊帳(かや)などを使用し、蚊に刺されないよう対策を行いましょう。(ネッタイシマカは屋内で活動します)
・ 帰国時や帰国後に発熱などの症状があった場合は、検疫所や最寄の福祉保健センターにご相談ください。※市販の解熱鎮痛薬は飲まないようにしましょう。
・ 帰国後は症状がなくても2週間程度は蚊に刺されない対策を行いましょう。
・ 輸血による感染伝播を予防するため、海外からの帰国日から4週間以内の献血は自粛しましょう。
☆ 虫よけ剤(忌避剤)の使用のポイント ☆ (参考:蚊媒介感染症の診療ガイドライン)
○ 蚊を防ぐために有効な成分である「ディート(DEET)」や「イカリジン(ピカリジン)」が含まれるものを選びましょう。
日本では、ディートは最高30%、イカリジンは最高15%の濃度のものが販売されています。
○ 年齢に応じた用法・要領や使用上の注意を守って、適正に使用しましょう。
○ 水や汗により、効果の持続性は落ちるため、こまめに塗り直すようにしましょう。
日焼け止めを使う場合は、その上から虫よけ剤を塗りましょう。
○ 首、耳、手の甲、足首などの小さな露出部分も忘れないようにしましょう。
◆ 海外に渡航する場合の感染症対策についてまとめました。「海外に渡航される方へ」もご覧ください。
ヒトスジシマカに対する対策は こちらのチラシ「蚊に気を付けて」(平成30年2月更新 PDFファイル 624KB)をご覧ください。
横浜市保健所 健康安全課 健康危機管理担当 |
・ アスピリン等サリチル酸系の解熱剤・・・出血傾向やアシドーシスを助長するため
・ イブプロフェン等非ステロイド性抗炎症薬・・・胃炎あるいは出血を助長するため
蚊の対策をバスと地下鉄で呼びかけます〜今年の夏も蚊を増やさない!蚊に刺されない!〜 (平成29年6月1日)記者発表資料
蚊媒介感染症の予防啓発を強化します (平成28年5月18日)記者発表資料
市内25か所で蚊のモニタリング調査を開始します!! (平成27年6月2日)記者発表資料
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