蚊媒介感染症(ウエストナイル熱など)について
ウエストナイル熱とは?
ウエストナイル熱は、ウエストナイルウイルス(フラビウイルス科フラビウイルス属)に感染して起こる病気です。自然界では、鳥(主にカラス)と蚊の間で感染が繰り返されています。ウイルスを保有する蚊に指されることにより、ヒトにも感染します。通常、ヒトからヒトへは感染しません。
ウエストナイル熱は、従来は、アフリカやヨーロッパ南部、中東アジアで報告されていましたが、平成11年に、米国ニューヨーク市で初めて患者発生が報告された後、北米全域で流行が続いていおり、毎年数千人の患者が報告されています。
日本では、平成17年に、米国より帰国した男性がウエストナイル熱に感染していた事例はありますが、現在のところ、国内感染の報告はありません。しかし、ウエストナイル熱を媒介する可能性のある蚊(アカイエカなど)は、日本に置いても多数生息しているため、日本に侵入する可能性が指摘されています。
ウエストナイル熱の症状
- 感染しても、ほとんどの人は無症状ですが、約20%の人が発症するといわれています。2〜14日(通常1〜6日)の潜伏期ののち、発熱、激しい頭痛、関節痛、筋肉痛などがあらわれます。多くは軽症で、一週間程度で回復しますが、約1%の人(主に高齢者)が重症化して脳炎などを発症します。時に、死に至ることもあります。
北米におけるウエストナイル熱の流行状況
関連情報
横浜市のウエストナイル熱対策について
横浜市では平成15年度から、市内の公園等で、蚊及び死亡カラスなどを捕獲し、ウエストナイルウイルスの有無を検査しています。調査結果については、横浜市衛生研究所のホームページに掲載しています。
なお、現在のところ、国内でウイルスは発見されていません。
その他の蚊媒介感染症
世界的に、蚊が媒介する感染症が多く報告されています。日本国内では感染の報告がない感染症でも、海外に渡航する際などに注意が必要なものがあります。代表的な疾患は次のとおりです。
マラリア
- 毎年、世界中で数億人の患者、150〜250万人の死者がいると報告されています。
- アジア、中南米、アフリカなど、熱帯・亜熱帯地方に広く分布しています。
- マラリア原虫を保有した蚊に刺されることによって感染します。マラリアを媒介する蚊は、森林地帯を中心に、夜間に出没する傾向がありますので、夜間の外出に注意が必要です。
- 10〜30日の潜伏期の後、発熱、頭痛、顔面紅潮、呼吸切迫、嘔吐、筋肉痛などがあらわれます(マラリア原虫の種類により異なります)。速やかに治療を行わないと、重症化して死に至ることもあります。
- 横浜市でも、毎年5人前後の方が海外で感染しています。
デング熱
- 毎年、世界中で5,000万人〜1億人の患者がいると報告されています。
- アジア、中南米、アフリカなど、熱帯・亜熱帯地方に広く分布しています。
- ウイルスを保有した蚊に刺されることによって感染します。デング熱を媒介する蚊は、日中、都市部にも出没します。
- 3〜14日(通常4〜7日)の潜伏期の後、突然の発熱、激しい頭痛、関節痛、筋肉痛、発しんなどがあらわれます。一部は重症化して、致死率の高いデング出血熱になることがあります。
- 横浜市でも、毎年5人前後の方が海外で感染しています。近年増加傾向となっており、注意が必要です。
チクングンヤ熱
- アフリカ、インド、スリランカ、東南アジアで流行しており、平成18年にはインドで約140万人の患者が報告されました。平成19年にはイタリアでも流行が報告されました。
- ウイルスを保有した蚊に刺されることによって感染します。
- 2〜3日の潜伏期の後、突然の発熱、激しい頭痛、関節痛、筋肉痛、発しんなどがあらわれます。
- 日本では、平成19年に、海外で感染した事例が2例報告されました。
蚊による感染症を防ぐために
- 流行地へ渡航する際は、蚊に刺されないようにするために、長袖や長ズボンなどを着用し、肌の露出を避けてください。防虫スプレーや蚊取り線香などを利用しましょう。また、就寝時は、カヤなどを使用しましょう。
- 帰国時又は帰国後、突然の発熱など心配な症状がある場合、空港検疫所の健康相談室にご相談ください。
- 流行状況等についての情報は、「厚生労働省検疫所 海外渡航者のための感染症情報」などで随時ご確認ください。
海外へ渡航される方へ
海外に渡航する場合の感染症対策についてまとめました。「海外に渡航される方へ」もご覧ください。
お問い合わせ
- 横浜市健康福祉局健康安全課 TEL 045-671-2463 FAX 045-664-7296
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