腸管出血性大腸菌は、大腸菌のうち、毒素を産生して出血を伴う腸炎や溶血性尿毒症症候群(HUS)を起こすものをいいます。「O157」のほか、「O26」や「O111」などが知られています。
腸管出血性大腸菌感染症は、平成19年には全国で4,606例が報告されており、平成11年以降で最多でした。年齢では0〜4歳が最も多く、次いで5〜9歳となっています。
横浜市内の腸管出血性大腸菌感染症の報告数は、平成19年は86人、平成20年は64人でした。例年、気温が高い6〜10月に多発しますので、ご注意ください。(最新の情報は、横浜市衛生研究所ホームページ 感染症発生状況(全数情報・三類感染症)でご確認ください。)
多くの場合、おおよそ3〜5日の潜伏期間をおいて、頻回の水様便などの症状が現れます。さらに激しい腹痛を伴い、著しい血便となることがあります。(全く症状がなかったり、軽い腹痛や下痢のみで終わることもあります。)
溶血性尿毒症症候群(HUS)や脳症など、重篤な合併症を発症することもあります。
「感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律(感染症法)」では、三類感染症に位置づけられており、患者さん(無症状の保菌者を含む)を診察した医師は、最寄の福祉保健センター長(保健所長)に届け出る義務があります。届出を受けた福祉保健センター(保健所)は、発生状況や原因、感染の拡大の有無等を調べるため、患者さんや患者さんと接触のあった方等の調査を行います。
患者さんは、飲食物を取扱う業務への就業が制限されることがあります。
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