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ダイエット食品とフェンフルラミン

フェンフルラミンは、食欲抑制剤としてイギリスやフランスでは承認されている医薬品ですが、日本では承認されていません。アメリカでは過去に承認されていましたが、1997年に使用禁止となりました。
フェンフルラミンの構造は、図に示したようなフェネチルアミンの骨格を有しています。この構造は覚せい剤であるアンフェタミンと類似しており、鎮咳薬としてまた覚せい剤原料として用いられているエフェドリンの構造とも類似しています。フェンフルラミンの作用は、中枢神経を興奮させ、満腹中枢を刺激することによって食欲が抑制されるといわれています。日本で承認されている食欲抑制剤でマジンドールという医薬品がありますが、フェンフルラミンと同様に中枢神経興奮作用を持っており、向精神薬に指定されています。向精神薬は薬局で手軽に購入できる薬ではなく、医師の監視のもとで使用される薬です。フェンフルラミンもこれと同様の取扱いの注意が必要な薬ですが、日本では販売できません。

図 フェネチルアミン類の構造式

このような薬が1996年に痩身を目的とした健康茶の中に混入されていることが明らかとなり、全国的に自主回収や販売中止などの措置が執られました。しかし最近になって、また健康茶中にフェンフルラミンが検出されたという事例がでてきました。フェンフルラミンが検出された健康茶のほとんどは、茶葉中にフェンフルラミンが白い顆粒や粉として混ざっており、肉眼でも明らかにわかります。フェンフルラミンの検査は、これらの白い顆粒や粉を分取し、赤外吸収スペクトル分析計やその他の分析機器で確認・同定を行います。そして最後に健康茶中のフェンフルラミンの含量を高速液体クロマトグラフ等を用いて定量します。2002年には、健康茶以外に数種の中国製健康食品の中にもフェンフルラミンが含有されていることが報道されました。当所においても、健康食品として売られていた錠剤の中にフェンフルラミンが検出されました(写真)。
錠剤の形になっては、見た目ではフェンフルラミンが混入されているのかどうかわかりません。
さらに中国製健康食品の中からフェンフルラミンだけでなく、フェンフルラミンに-NO(ニトロソ基)を付けたN-ニトロソフェンフルラミンが高濃度検出される事例まででてきました。これらを服用した結果、肝障害や死亡事故も起こりました。これまではN-ニトロソフェンフルラミンの毒性や薬理活性についての研究論文等がなく、この物質を肝障害の原因として特定することはできませんでしたが、2003年2月、厚労省が公表した動物実験の結果を含めた調査報告書では、中国製健康食品の肝障害の原因物質は、N-ニトロソフェンフルラミンであると明らかにしています。
このように、健康食品の中には何が混入されているかはっきりしないものもあります。飲むべきか飲まざるべきか一概に判断しかねますが、健康被害については十分注意しましょう。
健康茶を愛飲しているみなさん、ティーバッグを開けてお茶の中に白い顆粒や粉を見つけたらご注意を!!

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横浜市衛生研究所 検査研究課 - 2008年4月1日作成
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