ページの先頭

本文へジャンプ - トップメニュー|検索

準備は万端?災害用保存水

 「災害」は忘れた頃にやってきます。
その時になって慌てても取り返しがつきません。
事前に用意しておけるものは,準備しておくに限ります。

  まだ,記憶に新しい「阪神・淡路大震災」では,水の確保が問題になりました。 水には用途別に
1. 飲み水
2. 生活用水(飲み水以外)

があり,この2つが必要になります。

 横浜市では水道局が,配水池・循環式地下貯水槽・緊急給水栓などの災害時給水拠点を整備しています。
それでも,自宅や職場などに保存水があると安心なのではないでしょうか。

自分でできる水の確保

1. 市販の水を利用する

これは「飲み水」の確保に有効な手段です。
自宅や職場などで活用してみてはいかがでしょうか。

(1)水の缶詰・・・横浜市水道局各営業所で販売(350ml入り 50円)しています。

水の缶詰

 この缶詰は5年間保存可能です。
缶入りなので遮光されています。
涼しいところに保存してください。
透明のビニール袋に入れておくと,保存中に飲み口がほこりなどで汚れることがありません。

(2)ミネラルウォーター類・・・食料品販売店舗などで販売しています。

ミネラルウォーター類

 容量,値段は各種あります。
約半年〜1年保存可能です。
各種製品によって保存可能期間が異なりますから,確認しましょう。
冷暗所に保存してください。
ペットボトル容器なので,持ち運びに便利で,軽量です。
また,使用済みの容器は,災害時には水入れなどになります。
飲むときは,浮遊物や異物がないことを確認してください。

市販の水を利用するときは,保存期間が長いので,交換を忘れないようにしましょう。
交換日をどこか目立つところに記入しておきましょう。

2. 自分で水を保存する方法

これは「生活用水」(飲み水以外)の確保に有効な手段です。
管理が良ければ「飲み水」としても使えます。
大量の水を確保することができます。

自分で水を保存する場合,どのくらいの間隔で水を交換するかが問題になります。
横浜市衛生研究所で実験した結果をお示しします。

充分に流した後の水道水を,空気が残らないようにいっぱいに入れたポリ容器を,27℃でどのくらい保つか実験しました。
ポリ容器は陽の当たる明るいところと,暗い場所の2ヶ所に保存しました。
「残留塩素」と「一般細菌数」を1日ごとに測定しました。

(1)残留塩素の実験

図 残留塩素の経日変化

「残留塩素」は水道水を消毒している薬の殺菌能力で,高い値ほど能力が高くなります。
容器に入れたときは,0.3mg/lあった残留塩素が,明るいところでは2日後に,暗いところで3日後になくなりました。
一戸建ての住宅では,この最初の数値がもっと高く,1.0〜0.7mg/lくらいあるので,もう少し残留塩素は長持ちします。
しかし,受水槽を持つビルやマンションでは逆にもっと数値が低い場合もあります。

(2)一般細菌数の実験

図 細菌数の経日変化

「一般細菌数」は標準寒天培地を用いて35〜37℃で22〜26時間培養したときに生じる菌集落数を言います。
したがって,水中の総ての生菌数を表しているわけではありませんが,清浄な水には少なく,汚染された水に多い傾向がありますから,汚染の指標として良く使われます。
上のグラフで5,6日目と12,13日目が欠落していますが,土日に当たってしまい,測定できませんでした(ごめんなさい)。
このグラフから,明るいところで9日目から一般細菌数が検出されています。
水道水質基準(一般細菌数は100cfu/ml以下)に照らすと,明るいところで11日目から超過しています。
安全を考えて,1週間で水を交換すると良いでしょう。

ポリ容器を使った水の保存方法

  1. 手を良く洗う(手にはたくさんの細菌がついています)
  2. ポリ容器を水道水ですすぐ。
    ポリ容器は10リットルくらいの大きさが適当です。
    水は1リットルが1キログラムの重さになります。
    あまり大きいと,持ち運びに不便ですし,水の交換も大変です。
  3. 充分に流した後の水道水を,空気が残らないようにポリ容器いっぱいに入れる。
  4. ポリ容器に黒いビニール袋をかぶせる。
  5. 涼しくて,陽が当たらないところに保管する
  6. 水を1週間ごとに交換する。

ひとりが1日に必要な飲み水は2〜3リットルです。
「阪神・淡路大震災」の例を見ても,3日分の飲み水を確保しておくと安心です。
4人家族の場合,3日分の飲み水は36リットル,大きなペットボトルで18本も必要になります。
ただし,市販の水を利用する場合も,自分で水を保存する場合も,水の交換を忘れないようにしましょう。
(いざ使う時に腐っていては,飲めませんからね)

「備えあれば,憂いなし」
喉元過ぎて,熱さを忘れないように・・・・・・

このページのTOPへ

横浜市衛生研究所 検査研究課 - 2008年4月1日作成 - 2008年4月1日更新
ご意見・問合せ:kf-eiken@city.yokohama.jp - 電話:045-370-9628 - FAX:045-370-8462
©City of Yokohama. All rights reserved.