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チメロサールとワクチンについて

チメロサールとは?

 チメロサール( thimerosal )は、殺菌作用のある水銀化合物で、ワクチンに保存剤として、添加されることがあります。1999年頃から、チメロサールの神経系への悪影響の可能性が懸念されたことから、世界的に、チメロサール( thimerosal )を添加しないワクチンや、チメロサール( thimerosal )を減量したワクチンが増え、チメロサール( thimerosal )をワクチンの保存剤としてできるだけ添加しない方向にありました。現在では、懸念されたようなチメロサールの神経系への悪影響の可能性が否定されたことから、チメロサールは、二人以上で用いる可能性のある容器に入ったワクチンで、よく保存剤として、添加されることがあります。今回はこのチメロサールを話題とします。また、最後に、関連事項として、「メチル水銀と魚」についても話題とします。

 ワクチンに添付されている添付文書でチメロサールの添加を知ることができます。ワクチンに添付されている添付文書のワクチンの「組成」の欄を見ると、ワクチンの種類や製薬会社によっては、保存剤としてチメロサールが添加されているものと、添加されていないものがあることが、わかります。保存剤としてチメロサールが添加されているものについては、以前はワクチン1ml中に0.1mgのチメロサールが添加されていたものが、近年ではワクチン1ml中に0.01mgのチメロサールが添加されているなど減量が見られるものもあります。また、ワクチンの「接種上の注意」の欄に、「本剤は添加物としてチメロサール(水銀化合物)を含んでいる。チメロサールを含んでいる製剤の投与(接種)により、過敏症(発熱、発疹、じんましん、紅斑、かゆみ等)があらわれたとの報告があるので、問診を十分に行い、接種後は観察を十分に行うこと。」というような内容が書かれています。

 なお、チメロサール( thimerosal )は、thiomersal や mercurothiolate、あるいは sodium ethylmercurithiosalicylate などの別の名前で呼ばれる場合もありますので、注意が必要です。チメロサール( thimerosal )は、分子量404.81です。その構造は、図1に示す通りです。水銀( Hg )の原子量が200.59ですから、チメロサール( thimerosal )の重量の約半分(49.55%)を水銀( Hg )の重量が占めます。チメロサール( thimerosal )は、エチル水銀( ethylmercury )と thiosalicylate とに分解します。エチル水銀( ethylmercury )の部分で人間への毒性が心配されました。

図1 チメロサールの構造

ワクチンとチメロサール

 1928年1月にオーストラリアでジフテリアの予防接種の注射薬に病原体が混入して注射を受けた多数のこどもが死亡する事件が起こっています。注射薬は、10mlの薬液がゴムでキャップされたビンに入ったものでした。このビンから多数のこどもに分けて接種されました。1月17日から24日にかけて接種した21人には悪影響はありませんでした。27日にさらに21人のこどもに接種したところこの21人の中から多数の死者が出ました。王立委員会がこの事件の調査にあたりました。ゴムでキャップされたビンから何回も薬液を採るうちに薬液がブドウ球菌で汚染し、このブドウ球菌で汚染された薬液を注射されたことにより死者が出たと考えられました。細菌の増殖を抑えるのに十分な殺菌剤を含むものでなければ、細菌が増殖可能な生物製剤は多人数用の容器に入った製品としてはいけないという勧告を王立委員会は出しました。

 チメロサール( thimerosal )は、水銀を含む有機化合物(有機水銀)です。その殺菌作用は、昔から知られていて、1930年台から、種種の薬剤に保存剤として使われてきました。薬剤に病原体が混入して薬剤の使用で感染症となってしまうのを防ぐためなどの目的で使われてきたのです。上記のオーストラリアでの事件のような悲劇を防ぐためにチメロサール( thimerosal )は、1940年ころからワクチンの保存剤として使われ始めました。チメロサール( thimerosal )は、生きているウイルスや菌が入っている生ワクチンでは使われませんが、死んだ菌などが入っている不活化ワクチンでは保存剤として主に使われるようになりました。しかし、チメロサール( thimerosal )が添加されていても細菌でワクチンが汚染することは少ないながらもあります。チメロサール( thimerosal )が保存剤として添加された3種混合ワクチンが入ったビンがA群連鎖球菌で汚染して接種された人たちに感染(膿瘍)が起こった事件が報告されています(参考文献2)。多人数用の大きなビンに入ったワクチンは、何回も針で刺すことなどにより一度病原体で汚染してしまうと、接種された人に感染症を起こすことにもなりかねません。一人用の小さな容器に入ったワクチンでは、容器を何回も針で刺すことはありませんから、容器を何回も針で刺すことによりワクチンが病原体で汚染してしまうことの心配はありません。ワクチンを一人用の小さな容器に入った製品とすることで、チメロサール( thimerosal )のような保存剤をワクチンに添加しないですむ可能性が出てきます。チメロサール( thimerosal )をワクチンにできるだけ添加しない方向の中では、ワクチンは一人用の小さな容器に入った製品が基本となって行くものと思われます。

 ワクチン中のチメロサール( thimerosal )が、1999年頃に、アメリカ合衆国で注目されるようになった一つの理由は、その直前の十数年の間に、アメリカ合衆国では、乳幼児が接種すべきワクチンの種類や本数が増え、また、より月齢が低い段階で接種を受けるように成って来たことによります。アメリカ合衆国では、1988年には、乳幼児が受けるべきワクチンは、三種混合(ジフテリア・破傷風・百日咳)、ポリオ(経口)、新三種混合(流行性耳下腺炎・麻疹・風疹)、インフルエンザb型菌でした。このうち、チメロサール( thimerosal )が添加されたワクチンは、三種混合(ジフテリア・破傷風・百日咳)とインフルエンザb型菌でした。インフルエンザb型菌については、生後18ヶ月で1回のみの接種でした。1988年には、生後6ヶ月までで見ると、チメロサール( thimerosal )が添加されたワクチンは、三種混合(ジフテリア・破傷風・百日咳)を3回接種するだけでした。アメリカ合衆国では、1999年には、1988年に比較すると、予防接種としては、B型肝炎、ロタウイルス(その後、一時的に中止)、水痘が増加していました。増加したものの中では、B型肝炎がチメロサール( thimerosal )が添加されたワクチンでした。また、インフルエンザb型菌については、ワクチンの種類が変わりましたがやはりチメロサール( thimerosal )が添加されていて、生後2ヶ月から接種が始まり計4回接種するようになっていました。1999年には、生後6ヶ月までで見ると、チメロサール( thimerosal )が添加されたワクチンは、B型肝炎、三種混合(ジフテリア・破傷風・百日咳)、インフルエンザb型菌をそれぞれ3回ずつ接種するようになっていました。1999年には、生後6ヶ月までで見ると、チメロサール(thimerosal)が添加されたワクチンをそれぞれ3回ずつ受けたとすると、B型肝炎3回で37.5マイクログラム、三種混合(ジフテリア・破傷風・百日咳)3回で75.0マイクログラム、インフルエンザb型菌3回で75.0マイクログラム、計187.5マイクログラムの水銀(計375.0マイクログラムのチメロサール)が注射されたことになります。現在は、アメリカ合衆国では、B型肝炎、三種混合(ジフテリア・破傷風・百日咳)、インフルエンザb型菌のワクチンについは、チメロサール( thimerosal )が添加されていないワクチンが生産されていますので、チメロサール( thimerosal )が添加されていないワクチンを注射すれば、同様の注射をしても、水銀は注射されないことになります。

 日本において、2005年には、乳幼児の定期の予防接種として、生後6ヶ月までで見ると、チメロサール( thimerosal )が添加されたワクチンは、三種混合(ジフテリア・破傷風・百日咳)を3回接種するだけでした。製造元によりチメロサールの含有量が違いますが、チメロサールの含有量は減量の方向にあり、1回の注射量0.5ml中0.005mg(5マイクログラム)のチメロサール(2.5マイクログラムの水銀)の会社が多かったです。その場合、日本においては、生後6ヶ月までで見ると、3回の注射で0.015mg(15マイクログラム)のチメロサール(7.5マイクログラムの水銀)が注射される可能性がありました。1999年のアメリカ合衆国での生後6ヶ月までのチメロサール注射量と比較すると、かなり低い値となっていました。

 微量のチメロサールのエチル水銀による毒性については、過敏症を起こすことがある以外、よくわかっていませんでした。ただ、同じく有機水銀であり、化学構造も近いメチル水銀と近いと思われました。そこで、人が微量の物質を摂取する場合の安全基準については、メチル水銀の基準がチメロサールのエチル水銀の基準にも使われていました。しかし、この安全基準は、種種の機関から出されていて、基準値が統一されているわけではありません。アメリカ合衆国だけでも、EPA ( Environmental Protection Agency: 環境保護庁)、ATSDR ( Agency for Toxic Substances and Disease Registry )、FDA ( Food and Drug Administration: 食品医薬品庁)の三つの機関が基準値を出していますし、世界保健機関(WHO)も基準値を出しています。この四つの機関のうち、水銀重量として基準値で一番低いのがアメリカ合衆国のEPAで0.7マイクログラム/kg体重/週(0.1マイクログラム/kg体重/日)、一番高いのが世界保健機関(WHO)で3.3マイクログラム/kg体重/週(1999年の設定値)でした。1999年のアメリカ合衆国では、定期の予防接種を受けることでアメリカ合衆国のEPAの基準を超えた乳児がいたものと考えられますが、チメロサール無添加のワクチンが導入された後は、アメリカ合衆国でもチメロサール( thimerosal )が添加されていないワクチンを注射すれば、ワクチンではアメリカ合衆国のEPAの基準を超えないものと思われます。

 なお、アメリカ合衆国では、メチル水銀の安全基準について、EPA が 0.1 マイクログラム/kg体重/日、ATSDR が 0.3 マイクログラム/kg体重/日、FDA が 0.4 マイクログラム/kg体重/日と三つの機関がバラバラな基準を出す中で、National Research Council ( NRC ) が EPA の基準を再検討し、EPA の基準値を妥当であるとしました(参考文献9)。EPAの基準値は、RfD( Reference dose:参照用量)と呼ばれます。一生の間、人の集団が毎日暴露を受けても有害な影響のリスクがないと思われる推定用量です。一日あたり、人の体重あたりの用量で示します。

 また、世界保健機関(WHO)でのメチル水銀の安全基準については、1999年の設定値で3.3マイクログラム/kg体重/週でした。しかし、この値の設定時(1999年)には、少量のメチル水銀を摂取していた母親に生まれたこどもへの神経発達面での影響を評価するための十分な情報が得えられませんでした。設定値は一般の人々に適用されるけれども、妊婦や乳児については、一般の人々よりもリスク(危険性)が高いかもしれないとしました。また、一方で、食事によるメチル水銀の主要な摂取源として魚が考えられますが、魚の栄養面での評価が高く、魚が重要な蛋白質の摂取源となっている地域もあります。メチル水銀の摂取を減らすために魚の摂取を制限するとしても栄養面の効能にも配慮すべきだとしています。世界保健機関(WHO)の基準値は、PTWI( Provisional tolerable weekly intake:暫定週間耐容摂取量)と呼ばれます。蓄積性のある重金属について、一生の間、毎週人の集団が暴露を受けても有害な影響のリスクがないと思われる推定用量です。一週あたり、人の体重あたりの用量で示します。国連食糧農業機関( FAO : Food and Agriculture Organization )及び世界保健機関( WHO )のIPCS( International Programme on Chemical Safety )が協力し、食品添加物と汚染物質の安全性評価のための専門家合同会議 ( JECFA : Joint FAO/WHO Expert Committee on Food Additives ) で決めています。

 なお、2003年6月10-19日にローマで開かれた専門家合同会議の第61回会合において世界保健機関(WHO)の基準値であるPTWI( Provisional tolerable weekly intake :暫定週間耐容摂取量)が、メチル水銀については、3.3マイクログラム/kg体重/週から1.6マイクログラム/kg体重/週に改訂されました。メチル水銀による影響をもっとも受けやすい胎児を守ることを考えての改訂です(参考文献20)。

自閉症と水銀

 自閉症の発生については、出生10000人につき4.5人程度の発生とされています。近年、アメリカ合衆国では、自閉症の発生が増えていると言われています。アメリカ合衆国カリフォルニア州で州の保健福祉局発達サービス部門が把握している自閉症・脳性麻痺・てんかん・精神発達障害の四つの障害・病気について1987年のデータと1998年のデータを比較した報告書があります(参考文献14)。1987年のデータに対し1998年のデータでは、人数で、自閉症では210.43%、脳性麻痺では42.84%、てんかんでは30.69%、精神発達障害では48.74%の増加を示しています。つまり、人数で、自閉症では3倍以上に増加していて他の三つの障害・病気と比較しても明らかな増加です。この増加の原因はよくわかっていません。

 アメリカ合衆国における自閉症の増加を水銀と関連づけて説明しようとしたのが、Bernardらの仮説です。Bernard らは、この十数年の間に、アメリカ合衆国では、乳幼児が接種すべきワクチンの種類や本数が増え、また、より月齢が低い段階で接種を受けるように成って来ていること、またその中にはチメロサール( thimerosal ) が添加されているワクチンもあり、1999年の段階では、乳児期の内に定期の予防接種を受けることでアメリカ合衆国のEPAの基準を超える水銀の暴露を受ける可能性があることを指摘しています。さらに、自閉症の症状と水銀中毒の症状の類似性を指摘し、水銀中毒の結果として自閉症になると考えました。そして、この十数年の間に、アメリカ合衆国では乳幼児に対する予防接種による水銀の暴露が増加することで自閉症となる者が増えていると考えました。また、重金属を体から排除する働きのある酵素に欠陥があるというような、遺伝的に水銀の暴露に弱く自閉症となりやすい人たちがいると考えました。

 Bernardらの仮説は、アメリカ合衆国において、ワクチン中のチメロサールの安全性に関して疑問を投げかけることになりました。アメリカ合衆国における、この疑問に対する暫定的な結論が、2001年10月の米国科学アカデミーの医学協議会( Institution Of Medicine : IOM )の勧告です。

米国の医学協議会(IOM)の勧告(2001年)

 米国科学アカデミーの医学協議会( Institution Of Medicine : IOM )は、予防接種安全性検討委員会で、「チメロサールを含むワクチンと神経発達障害と」について検討し、おおむね、次のような暫定的な結論を2001年10月に示しました。

 チメロサールを含むワクチンの接種を受けることと神経発達障害とが関係しているとの仮説は、立証されてはいないが、生物学的にはもっともらしく思われる。また、チメロサールを含むワクチンの接種を受けることと自閉症・注意欠陥多動性障害(ADHD:attention deficit / hyperactivity disorder )・言語発達障害などの神経発達障害との間の因果関係については、肯定するにも否定するにも十分な証拠がない。

 以上のような暫定的な結論を踏まえ、米国の医学協議会(Institution f Medicine : IOM )の予防接種安全性検討委員会は、チメロサールを含まないワクチンの使用を勧告しました。

世界保健機関(WHO)・欧州・日本の対応

 アメリカ合衆国の中で、チメロサール( thimerosal )をワクチンにできるだけ添加しない方向は、医学協議会( Institution Of Medicine : IOM )の予防接種安全性検討委員会の勧告以前に、米国小児科アカデミー(AAP:American Academy of Pediatrics )と合衆国公衆衛生サービス(PHS:United States Public Health Service )との1999年7月7日の共同声明で示されました。世界保健機関(WHO)は、2000年1月にこの共同声明を支持しました。

 1999年7月8日、つまりアメリカ合衆国での共同声明の翌日には、欧州で、欧州医薬品審査庁( EMEA : European Agency for the Evaluation of Medical Products ) の許可医薬品委員会( CPMP : Committee for Proprietary Medical Products ) が乳幼児のワクチン中のチメロサール( thimerosal )について勧告を出しました(参考文献6)。CPMP は、ワクチンからの水銀の曝露の程度では有害な証拠はないけれども、チメロサールを含まないワクチンの使用を早急に進めていくべきだとしました。

 世界保健機関(WHO)のワクチン安全性委員会( Global Advisory Committee on Vaccine Safety )は、ワクチン中のチメロサール( thimerosal )とこどもの神経発達障害の間の因果関係を示す決定的証拠はないとしました。ワクチンを使用しなかった時のワクチンで予防できる病気による罹患・死亡・合併症といったリスク、あるいはチメロサール( thimerosal )をワクチンに添加しない時の多人数用のワクチンが病原体で汚染した場合のワクチンによる感染症のリスクは、いずれも良く知られたリスクであり、両者のリスクは、ワクチン中のチメロサール( thimerosal )による副作用の可能性のあるリスクより、はるかに大きいと考えられると世界保健機関(WHO)はしました。世界的規模で進行中の予防接種戦略において、チメロサール( thimerosal )を添加したワクチンも用いられている現在のワクチンの使用を即刻中止することなく継続しながら、チメロサール( thimerosal )をワクチンにできるだけ添加しない方向を世界保健機関(WHO)は、示しました。

 日本においても、アメリカ合衆国、欧州、世界保健機関(WHO)と同じく、チメロサール ( thimerosal ) をワクチンにできるだけ添加しない方向にありました。ワクチン中のチメロサール ( thimerosal ) の減量や無添加が見られました。

米国の医学協議会(IOM)の結論(2004年)

 米国科学アカデミーの医学協議会( Institution Of Medicine : IOM )は、予防接種安全性検討委員会で、2001年の勧告以来、「チメロサールを含むワクチンと自閉症と」について検討し、おおむね、次のような結論を2004年5月に示しました。

 チメロサールを含むワクチンの接種を受けることと自閉症との間の因果関係については、否認することが根拠によって支持される。

世界保健機関(WHO)の結論(2006年7月)・日本の対応

 世界保健機関(WHO)のGACVS(The Global Advisory Committee on Vaccine Safety: 世界予防接種安全性勧告委員会)は、2006年7月に、不活化ワクチンの保存剤として使われる(エチル水銀を含有する)チメロサール( thimerosal )の毒性の証拠は認められないとの結論を出しました(参考文献25)。

 アメリカ合衆国がチメロサール( thimerosal )をワクチンにできるだけ添加しない方向に至った一つの前提として、チメロサール ( thimerosal ) のエチル水銀と毒性のよく知られたメチル水銀とが、人において、薬理的な動態が同等であるとの仮定がありました。世界保健機関(WHO)は、2002年からこのチメロサール( thimerosal )の薬理的な動態や疫学的調査研究を検討しました。人において、エチル水銀の半減期は3-7日であり、エチル水銀は効率的に便中に排泄され、血中には長期に留まらず、接種後30日以内に元のレベルに復帰します。半減期が長いメチル水銀とは薬理的な動態が異なることが明らかになっています。また、チメロサール ( thimerosal )と神経発達障害との関係を示唆した近年の三つの疫学的調査研究には、方法論的な欠陥がありました。他の、より厳密な疫学的調査研究やさまざまな国々における調査研究でも、チメロサール ( thimerosal )と神経発達障害との関係は認められませんでした。なお、アメリカ合衆国がチメロサール( thimerosal )をワクチンにできるだけ添加しない方向に変更後もアメリカ合衆国において自閉症の患者発生の増加が続きました(参考文献26,29)。
 世界保健機関(WHO)のGACVS(The Global Advisory Committee on Vaccine Safety: 世界予防接種安全性勧告委員会)は、チメロサール( thimerosal )を不活化ワクチンのための安全な保存剤としています(参考文献25)。

 日本においても、チメロサール( thimerosal )は、二人以上に接種する可能性がある容器に入った不活化ワクチンでは保存剤としてよく添加されています。

メチル水銀と魚

 以上で、「チメロサールとワクチン」についての話題は終えます。引き続き、関連事項として、「メチル水銀と魚」について話題とします。

 水銀の化合物のうち、炭素原子を含むものを有機水銀と言います。有機水銀としては、主なものは、メチル水銀・エチル水銀・フェニル水銀の三つです。チメロサール ( thimerosal ) のエチル水銀については、メチル水銀に毒性が近いのではと心配されたわけですが、有機水銀においては、水俣病で有名なメチル水銀に特に注意する必要があります。

 メチル水銀は、食物として摂取した場合、消化管から90-100%吸収されます。メチル水銀は、血液に乗って全身を巡り、胎盤を通過して胎児に到達できます。また、脳・血液関門(脳細胞を守るために血液中の物質が血管から脳細胞まで到達するのを阻止する構造)を通過して脳細胞まで到達できます。発育中の脳に対してメチル水銀は毒性があります。水俣病などの場合で、摂取した母親は無症状や弱い症状なのに、胎児の段階から影響を受け、生まれたこどもに強い症状が出た例が知られています。生まれたときには正常に見えても、発達の遅れや目の不自由、耳の不自由、痙攣などが明らかになっていくことがあります。
 なお、体内に取り込まれたメチル水銀は代謝、排泄されます。その体内に取り込まれた量が半分にまで減少する期間は約2か月です。

 環境中の水銀については、水中で細菌の働きでメチル化しメチル水銀となることがあります。このメチル水銀は、水中の食物連鎖の中で濃縮し、強くて大きくて長生きな魚ほど体内に水銀をため込む傾向にあります。この魚を食べることで人は有機水銀を摂取することになります。アメリカ合衆国のCDC(疾病予防センター)の調査によれば、アメリカ合衆国では、血液中の水銀濃度が16-49歳女性で1.2ppb、1-5歳のこどもで0.3ppbと、こどもを産む可能性のある年齢層の女性で比較的高いことが知られています(参考文献11)。アメリカ合衆国では、2001年3月、FDA ( Food and Drug Administration : 食品医薬品庁 ) が、妊婦および妊娠する可能性のある女性に対して、メチル水銀の濃度が高い魚(サメ、メカジキ、king mackerel, tilefishの4種類 )を食べないように勧めました(参考文献13)。FDA ( Food and Drug Administration : 食品医薬品庁)のデータでは、水銀濃度がサメ0.96ppm、メカジキ1.00ppm、king mackerel 0.73ppm, tilefish 1.45ppm でした。また、メチル水銀は、摂取した母親の母乳中にも出てくるので、授乳期の母親及び乳幼児に対しても、同様に食べないように勧めています。アメリカ合衆国では、FDA ( Food and Drug Administration : 食品医薬品庁)は、行政としてなんらかの行動を起こす基準としては、魚のメチル水銀の濃度が1ppmを超えたときとされています。その後、アメリカ合衆国では、marlin(マカジキ)・orange roughy・bigeye tuna(メバチマグロ)が食べないように勧めるリストに加わりました。tilefish(アマダイ)については、大西洋産は水銀濃度が低かったため、メキシコ湾産のtilefishのみ食べないように勧めるリストに含められました。

 2017年、アメリカ合衆国では、FDA ( Food and Drug Administration : 食品医薬品庁)とEPA ( Environmental Protection Agency: 環境保護庁)とが、妊婦および妊娠する可能性のある女性(概ね16-49歳の女性)、授乳中の女性、及びこどもの魚に関する食事に関して、次のような勧告を出しました(参考文献12)。なお、魚の水銀濃度により、濃度が低いものを「最良の選択(Best Choice)」リスト、濃度がやや高いものを「良い選択(Good Choices)」リスト、濃度が高いものを「避けるべき選択(Choices to Avoid)」リストに魚を分類しています。「避けるべき選択(Choices to Avoid)」リストには、サメ、メカジキ、king mackerel, marlin(マカジキ)、orange roughy、bigeye tuna(メバチマグロ)、メキシコ湾産のtilefish(アマダイ)が含まれています。大西洋産のtilefish(アマダイ)は、「良い選択(Good Choices)」リストに含まれています。
 一週間に、「最良の選択(Best Choices)」リストから2-3皿の魚、あるいは、「良い選択(Good Choices)」リストから1皿の魚を食べましょう。
 こどもには、2歳から、一週間に、1-2皿の魚を食べさせましょう。大人では1皿の魚は、4オンス(113.4g)の魚ですが、2-3歳では1オンス(28.35g)の魚、4-7歳では2オンス(56.7g)の魚、8-10歳では3オンス(85.05g)の魚、11歳以上のこどもでは4オンス(113.4g)の魚となります。
 いろいろな種類の魚を食べましょう。

 英国では、ブリストル大学の調査によれば、メチル水銀濃度がサメ1.521ppm、メカジキ1.355ppm、marlin1.091ppm でした。英国では、2002年5月10日付けで、食品基準局(FSA: Food Standards Agency)が、妊婦・妊娠しようとしている女性・乳児・16歳未満のこどもに対して、サメ・メカジキ・marlin(マカジキ)を食べないように勧めています(参考文献15)。英国では、さらに、2003年2月17日付けで、食品基準局が、妊婦・妊娠しようとしている女性・授乳中の女性に対して、一週間あたり、マグロについて、缶詰であれば中缶(一缶あたり液体を除いた中身の重量で140g)を二缶、マグロステーキであれば一つを超える量を食べないように勧めました(参考文献22)。これらの女性に対しては、サメ・メカジキ・marlin(マカジキ)を食べないことも勧めています。2002年の調査では、新鮮なマグロのメチル水銀濃度が0.40ppm、缶詰のマグロのメチル水銀濃度は0.19ppmであったとのことです。缶詰にされるマグロは、比較的若くて小さいマグロであり、大きなマグロに比べれば体重あたりの水銀の蓄積が少ないです。なお、2003年6月の世界保健機関(WHO)の基準値の見直しを踏まえて、2003年12月には、英国は、妊婦・妊娠しようとしている女性・授乳中の女性に対しての基準を、アメリカ合衆国のEPAの基準値である0.7マイクログラム/kg体重/週(0.1マイクログラム/kg体重/日)から、世界保健機関(WHO)の基準値であるPTWI( Provisional tolerable weekly intake :暫定週間耐容摂取量)の1.6マイクログラム/kg体重/週に改訂しました(参考文献33)。その結果、現在、英国食品基準局は、妊婦・妊娠しようとしている女性・授乳中の女性に対して、一週間あたり、マグロについて、缶詰であれば中缶(一缶あたり液体を除いた中身の重量で140g)を四缶、マグロのステーキ(一切れが生で170g、焼いた状態で140g)であれば二切れを超える量を食べないように勧めています(参考文献30, 33)。日本の場合には、昭和48(1973)年に厚生省が魚介類の水銀の暫定的規制値を定めています。総水銀0.4ppm、かつメチル水銀0.3ppmです。但し、マグロ類(マグロ、カジキ、カツオ)、深海性魚介類(メヌケ類、キンメダイ、ギンダラ、ベニズワイガニ、エッチュウバイガイ、サメ類)及び内水面域の河川産の魚介類を除くとされています。なお、マグロの缶詰は、アメリカ合衆国では、比較的よく食べられている缶詰ですが、妊婦が食べ過ぎないように制限を加えている州がいくつかあります。

 魚を汚染する化学物質の中には、魚の内臓に主に蓄積されるものもあり、魚の内臓を除去して調理することは有用な場合があります。しかし、水銀については、魚の体内にまんべんなく分布するとされています。皮や脂肪や内臓を除去しても水銀による汚染を除去することはできません(参考文献12)。魚を汚染する化学物質としては、他には、PCB(ポリ塩化ビフェニル)、クロルデン類、ダイオキシン類などがあります。

図2 環境の汚染から人間までの水銀の流れ

 なお、平成15年1月16日、厚生労働省から、平成13年度厚生科学特別研究「鯨由来食品の有害化学物質によるヒト健康に及ぼす影響に関する研究」(主任研究者:豊田正武国立医薬品食品衛生研究所食品部長:当時)総括研究報告書(URL=http://www.mhlw.go.jp/houdou/2003/01/h0116-4.html )および平成13年度厚生科学研究「ダイオキシンの汚染実態把握及び摂取低減化に関する研究」(主任研究者:豊田正武国立医薬品食品衛生研究所食品部長:当時)総括研究報告書(URL=http://www.mhlw.go.jp/houdou/2003/01/h0116-1.html )が公表されました。「鯨由来食品の有害化学物質によるヒト健康に及ぼす影響に関する研究」では、鯨由来食品中のPCB・水銀の汚染実態調査がなされています。日本では、捕獲調査(調査捕鯨)で捕獲されている南極海ミンククジラが一般市場に流通している鯨由来食品の50%以上を占めているとされています。オキアミ等を食べているこの南極海ミンククジラのPCB・水銀濃度は低かったです。ところが、ツチクジラ、バンドウイルカ、イシイルカ、コビレゴンドウ、マッコウクジラなど、主に魚類やイカ類などを主に食べているハクジラ類は、脂皮では主にPCBが、筋肉では主に水銀がともに高く蓄積されており、これらは、昭和47年から48年に定められた暫定的規制値を大きく上回っていることが確認されたとのことです。一方で、鯨製品の店頭展示品の大半が鯨種及び産地が十分に明記されておらず、全鯨製品の60−75%が鯨種名の表示がない。また、全体のおよそ10%程度が誤った鯨種名が表示されており、正しい鯨種が表記されたラベルは16−25%にすぎないとのことです。

 厚生労働省は、この平成13年度厚生科学特別研究「鯨由来食品の有害化学物質によるヒト健康に及ぼす影響に関する研究」を踏まえ、鯨類(特にハクジラ類)については、農林水産省と連携してさらに汚染実態調査を行うこと、妊産婦、若齢者、鯨類を含む魚介類多食者に関しては、魚介類についての汚染実態調査に基づく水銀摂取量の推計を行うこと、これらの調査結果等を踏まえて、適切な食事指導の内容等必要な方策について検討すること、農林水産省と連携して、鯨由来食品について鯨の種類と捕獲海域が表示されるよう指導することなどの方針を示しました。

 さて、平成15年6月3日開催の薬事・食品衛生審議会食品衛生分科会乳肉水産食品・毒性合同部会において、「水銀を含有する魚介類等の摂食に関する注意事項」がとりまとめられました。さらに、この注意事項に関して厚生労働省がQ&Aを公表しました。この注意事項に関しては、「今後とも、魚介類等の中の水銀濃度及び摂取状況等を把握するとともに、胎児への影響に関する研究等を行い、その結果を踏まえ、今回の摂食に係る注意事項の内容を見直すものとする。」とされていました。

 その後、見直しの結果、平成17年11月2日に、薬事・食品衛生審議会食品衛生分科会乳肉水産食品部会から、「妊婦への魚介類の摂食と水銀に関する注意事項」が出されました。さらに、平成22年6月1日に改訂されました。
 この注意事項の<妊婦の方々へ>という項目では、
「近年、魚介類を通じた水銀摂取が胎児に影響を与える可能性を懸念する報告がなされています。この胎児への影響は、例えば音を聞いた場合の反応が 1/1,000 秒以下のレベルで遅れるようになるようなもので、あるとしても将来の社会生活に支障があるような重篤なものではありません。妊娠している方又は妊娠している可能性のある方(以下「妊婦」という。)は、次の事項に注意しつつ、魚介類を摂食するよう心がけてください。
わが国における食品を通じた平均の水銀摂取量は、食品安全委員会が公表した妊婦を対象とした耐容量の6割程度であって、一般に胎児への影響が懸念されるような状況ではありません。
魚介類は健やかな妊娠と出産に重要である栄養等のバランスのよい食事に欠かせないものです。本注意事項は、妊婦の方々に水銀濃度が高い魚介類を食べないように要請するものではありません。また、本注意事項は胎児の保護を第一に、食品安全委員会の評価を踏まえ、魚介類の調査結果等からの試算を基に作成しました。水銀濃度が高い魚介 類を偏って多量に食べることは避けて、水銀摂取量を減らすことで魚食のメリットを活かすこととの両立を期待します。」
として、 以下のような「妊婦が注意すべき魚介類の種類とその摂食量(筋肉)の目安」が示されています。なお、ここで「妊婦」とは、妊娠している方または妊娠している可能性のある方です。

<妊婦が注意すべき魚介類の種類とその摂取量(筋肉)の目安>(平成22年6月1日改訂)
摂食量(筋肉)の目安魚介類
 1回約80gとして妊婦は2ヶ月に1回まで
 (1週間当たり10g程度)
 バンドウイルカ
 1回約80gとして妊婦は2週間に1回まで
 (1週間当たり40g程度)
 コビレゴンドウ
 1回約80gとして妊婦は週に1回まで
 (1週間当たり80g程度)
 キンメダイ
 メカジキ
 クロマグロ(本マグロ)
 メバチ(メバチマグロ、またはバチマグロ)
 エッチュウバイガイ
 ツチクジラ
 マッコウクジラ
 1回約80gとして妊婦は週に2回まで
 (1週間当たり160g程度)
 キダイ
 マカジキ
 ユメカサゴ
 ミナミマグロ(インドマグロ)
 ヨシキリザメ
 イシイルカ
 クロムツ(平成22年6月1日追加)

参考1)  マグロの中でも、キハダ(キハダマグロ)、ビンナガ(ビンナガマグロ、または、ビンチョウ)、メジマグロ(クロマグロの幼魚)、ツナ缶は通常の摂食で差し支えありませんので、バランス良く摂食してください。
参考2)  魚介類の消費形態ごとの一般的な重量は以下のとおりです。
寿司、刺身  一貫または一切れ当たり  15g程度
刺身  一人前当たり  80g程度
切り身  一切れ当たり  80g程度

* 目安の表に掲げた魚介類のうち複数の種類を食べる場合には、次のことにご留意ください。
 例えば、週に1回と注意事項に記載されている魚介類のうち、2種類または3種類を同じ週に食べる際には食べる量をそれぞれ2分の1または3分の1に、また、注意事項に週に1回と記載されている魚介類及び週に2回と記載されている魚介類を同じ週に食べる際には、食べる量をそれぞれ2分の1にするといった工夫をしましょう。また、ある週に食べ過ぎた場合は次の週に量を減らしましょう。

 以上の「妊婦が注意すべき魚介類の種類とその摂食量(筋肉)の目安」等について、詳しくは、「魚介類等に含まれる水銀について」という厚生労働省のウェブ・ページから種種の情報が得られますので参考にしてください。

参考文献

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  17. 平成13年度厚生科学特別研究「鯨由来食品の有害化学物質によるヒト健康に及ぼす影響に関する研究」(主任研究者:豊田正武国立医薬品食品衛生研究所食品部長:当時)総括研究報告書(URL=http://www.mhlw.go.jp/houdou/2003/01/h0116-4.html
  18. 平成13年度厚生科学研究「ダイオキシンの汚染実態把握及び摂取低減化に関する研究」(主任研究者:豊田正武国立医薬品食品衛生研究所食品部長:当時)総括研究報告書(URL=http://www.mhlw.go.jp/houdou/2003/01/h0116-1.html
  19. JECFA ; Summary and conclusions of the sixty-first meeting of the Joint FAO/WHO Expert Committee on Food Additives (JECFA) : Rome, 10-19 June 2003, p.1-22
      URL= http://www.fao.org/food/food-safety-quality/scientific-advice/jecfa/en/
      URL= http://www.who.int/ipcs/
  20. 薬事・食品衛生審議会食品衛生分科会乳肉水産食品・毒性合同部会(平成15年6月3日開催)
        検討結果概要等について
        配付資料
        議事録
  21. THE NATIONAL ACADEMIES. ; MMR Vaccine and Thimerosal-Containing Vaccines are not associated with Autism, IOM Report says. ; News for immediate release. ; May 18, 2004.
      なお、米国の医学協議会( Institution Of Medicine : IOM )は、2015年7月1日からNational Academy of Medicineへと名称が変わりました
  22. Food Standards Agency; Agency updates advice to pregnant and breastfeeding women on eating certain fish. ; Monday, 17 February 2003.
  23. 薬事・食品衛生審議会食品衛生分科会乳肉水産食品部会(平成22年5月18日開催)
        配付資料
        議事録
  24. 農林水産省: 健康に悪影響を与える可能性のある魚介類中に含まれる物質(水銀等)
        我が国のリスク管理措置について(水銀: 魚介類の暫定的規制値と摂食指導)
  25. WHO: GACVS(The Global Advisory Committee on Vaccine Safety)
    Statement on thiomersal, July 2006.
    Thiomersal in vaccines.
  26. Van Naarden Braun K, Christensen D, Doernberg N,Schieve L, Rice C, Wiggins L, et al. (2015)Trends in the Prevalence of Autism Spectrum Disorder, Cerebral Palsy, Hearing Loss, Intellectual Disability, and Vision Impairment, Metropolitan Atlanta,1991-2010.PLoS ONE 10(4):e0124120. doi:10.1371/journal.pone.0124120
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  34. CDC; Thimerosal in Vaccines.

2002年8月23日初掲載
2003年2月3日第1回増補
2003年6月11日第2回増補
2003年7月3日第3回増補
2004年7月5日第4回増補
2005年12月16日第5回増補
2018年2月2日改訂増補

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横浜市衛生研究所 感染症・疫学情報課 - 2008年4月1日作成
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