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ノロウイルスによる感染性胃腸炎について

はじめに

 ノロウイルスを代表するウイルスとしてノーウォークウイルス(Norwalk virus : NV)があります。ノーウォークウイルス(狭義)は、1968年のアメリカ合衆国のノーウォーク(Norwalk)での急性胃腸炎の流行をきっかけに1972年に発見された急性胃腸炎を起こすウイルスです。一方で、このノーウォークウイルスと遺伝子的に近縁のウイルスで急性胃腸炎を起こすウイルスが多数知られていて、それらも含めて、まとめてノーウォーク様(よう)ウイルスと呼んでいました。広義のノーウォークウイルスは、このノーウォーク様ウイルスを意味しました。そこで、単にノーウォークウイルスと言った場合、狭義のノーウォークウイルスなのか、広義のノーウォークウイルスなのかで混乱を招く恐れがありました。一方で、「ノーウォークウイルスの様(よう)なウイルス」という意味の「ノーウォーク様(よう)ウイルス」は、ウイルスの正式な呼称としてふさわしくないという意見もありました。そのため、2002年に、ノーウォーク様ウイルスをノロウイルス(Norovirus : NoV)という新しい呼称で呼ぶことになりました(参考文献6)。このウェブページでも、集団発生事例の紹介などにあたって、参考文献での呼称が従来の「ノーウォーク様ウイルス」という呼称であったような場合にも、ノロウイルス(Norovirus )という新しい呼称をできるだけ使うように努めました。

流行は?

 アメリカ合衆国のCDC(疾病管理・予防センター)のMeadらの推計によると、アメリカ合衆国でのノロウイルスによる胃腸炎は、年間発生患者数で2300万人、その内入院する者が5万人、死亡する者が310人です。また、ノロウイルスによる胃腸炎の内、40%がウイルスに汚染された食品に由来するものとして推計されています(参考文献5)。

 アメリカ合衆国のCDC(疾病管理・予防センター)に1996年1月から2000年11月までに報告されたノロウイルスによる胃腸炎の集団発生348件の統計があります。集団発生348件の内、感染経路については、ウイルスに汚染された食品に由来するもの39%、ウイルスに汚染された水によるもの3%、人から人への感染によるもの12%、不明18%、データがないもの28%でした。集団発生348件の内、感染した場所・状況については、飲食店39%、介護施設30%、休暇旅行10%、学校12%、その他及び不明9%でした(参考文献8)。

 英国の公衆衛生検査サービス(Public Health Laboratory Service)の調査によると、英国のイングランドとウェールズにおいて、1992年から2000年の9年間で、5241件の集団発生事例の内、検査でノロウイルスによると確定している集団発生事例は1877件で集団発生事例全体の36%を占めました。ノロウイルスによると確定している集団発生事例1877件について、感染した場所・状況については、病院40%、介護施設39%、ホテル7.8%、飲食店6%、学校4%、その他(個人宅、行楽キャンプ、軍事基地など)が3.9%でした。ノロウイルスによると確定している集団発生事例1877件について、57060人の患者が発生し、死亡者が43人発生しましたが、死亡者はいずれも病院(24人)あるいは介護施設(19人)での集団発生で発生しました。病院での集団発生を除外すれば、患者が入院に至った率は、0.33%でした。ノロウイルスによると確定している集団発生事例1877件の内、感染経路については、人から人への感染によるもの85%、ウイルスに汚染された食品に由来するもの5%、最初がウイルスに汚染された食品に由来するものだったが後は人から人への感染によるものとなったもの5%、ウイルスに汚染された水によるもの1件、不明5%でした。人から人への感染によるものは、病院での集団発生で95%と多かったです。ウイルスに汚染された食品に由来するものは、飲食店での集団発生で67%と高かったです。原因となったウイルスに汚染された食品は、カキ、野菜サラダ、トリ肉、フルーツ、赤肉、スープ、デザートなどでした。また、ノロウイルスによると確定している集団発生は11月から4月の間の発生が多かったです(参考文献13)。

 アメリカ合衆国では、カゼに続いて多いのがウイルス性の胃腸炎です。いろいろなウイルスによってウイルス性の胃腸炎は起こりますが、2歳以上では、3分の1はノロウイルス(Norovirus)によるものと推定されています。発展途上国では、小さいこどものうちから感染して免疫抗体を持つ人の割合が高いです。アメリカ合衆国では、年齢とともに、その割合は高くなり、18歳の人たちで50%に達します。しかしながら、免疫は永続的なものではなく、再感染が起こりえます。免疫は数ヶ月から一年間程度は持続しますがその後はあまり役立たず、半年から2年も経過するともう再感染がありえます。そこでノロウイルス(Norovirus)の同一の株あるいは近似の株に感染したことがあっても、それから半年以上経過していれば、再び感染することを心配しなければなりません。

 日本の感染症発生動向調査によれば、感染性胃腸炎は冬季に多いです。日本全国の地方衛生研究所のウイルス検出状況を見ると、冬季の前半はノロウイルス(Norovirus)による胃腸炎が多く、冬季の後半はロタウイルスによる胃腸炎が多いです。

 日本の食中毒統計においては、ノロウイルス(Norovirus)は、小型球形ウイルス(SRSV : Small roundstructured virus)の名称で平成10年(1998年)から病因物質として統計がとられていました。平成12年(2000年)の全国の食中毒事件において、ウイルスによるものは、247事件で、8117人の患者発生、死者0人でした。その内、小型球形ウイルスによるものが245事件、8080人の患者発生と大部分を占めました。その他のウイルスは、ロタウイルス1事件(島根県。飲食店で食事した者59人から22人患者発生。)、A型肝炎ウイルス1事件(岐阜県。飲食店で食事した者から15人患者発生。A型肝炎ウイルスに感染していた調理人が手を洗うのが不十分で握り寿司等を汚染した可能性が考えられた。)でした。2000年は大阪で、低脂肪乳等による黄色ブドウ球菌エンテロトキシンA型食中毒事件により13420人の患者発生がありました。そのため、患者数では病因物質としてはブドウ球菌が14722人で1位(2000年の食中毒患者総数43307人の34.0%)でしたが、小型球形ウイルスが8080人で2位(食中毒患者総数の18.7%)、サルモネラ属菌が6940人で3位(食中毒患者総数の16.0%)でした。日本での小型球形ウイルスによる食中毒事件は冬季に発生が多く、2000年については全245事件の内、ピークは1月の70事件で、次いで、2月、3月、12月のいずれも45事件ずつでした。1-3月および、12月の冬季4ヶ月で年間の83.7%を占めています(参考文献9、10)。
  さて、日本の食中毒統計においては、ノロウイルスによる食中毒について、小型球形ウイルス食中毒として集計していましたが、平成15年8月29日に食品衛生法施行規則が改正され、現在ではノロウイルス食中毒として集計されています。平成22年(2010年)の全国の食中毒事件において、ウイルスによるものは、403事件で、14700人の患者発生、死者0人でした。その内、ノロウイルスによるものが399事件、13904人の患者発生と大部分を占めました。食中毒全体では、1254事件、25972人の患者発生、0人の死者発生であり、ノロウイルスが、事件数では31.8%で1位、患者発生数でも53.5%で1位でした。事件数で2位はカンピロバクター・ジェジュニ/コリで361事件(28.8%)、患者発生数で2位はサルモネラ属菌で2476人(9.5%)でした。ノロウイルスによる食中毒事件は冬季に発生が多く、2010年については全399事件の内、ピークは1月の119事件で、次いで、2月の90事件、3月の54事件、12月の50事件でした。1-3月および、12月の冬季4ヶ月で年間発生の78.4%を占めています。

2010年の日本におけるノロウイルスによる食中毒の月別発生件数推移

どんな病気?

 よく見られるのは、ノロウイルス(Norovirus)に汚染された生ガキを食べて、ノロウイルスによる胃腸炎を起こす場合です。ノロウイルスは、熱に弱いためカキをお鍋でよく煮れば感染力はなくなるのですが、生ガキをそのまま食べるような場合はノロウイルス等に注意する必要があります。ボランティア(実験参加志願者)に対してノーウォークウイルス(狭義)を用いた実験では、60度の温度では30分の加熱でも感染力は残ることが知られています。ぐつぐつと、よく煮立てることが大切です。一方、ノロウイルスは、低温に強く、ノロウイルスに汚染された水や氷が感染源になることがあります。1987年に、アメリカ合衆国のペンシルバニアとデラウェアとで起こった胃腸炎の集団発生は、ノロウイルスに汚染された井戸の水で作った氷により起こりました。ペンシルバニアでは、その氷がフットボール・ゲームの会場で使われてゲーム観戦客での集団発生となりました。デラウェアでは、その氷がカクテル・パーティーで使われてパーティー参加者での集団発生となりました。

 ノロウイルス(Norovirus)に汚染された食物や水を摂取してから12-48時間後に発病し、症状は12-60時間持続します。但し、少ないですが、症状が2週間以上続く場合もあります。ノロウイルス(Norovirus)については、10-100個のウイルス粒子という少ないウイルス量でも摂取すれば発病しうるとされています。ノロウイルス(Norovirus)による胃腸炎の症状は、嘔気・嘔吐・下痢・差し込むような腹痛です。こどもでは嘔吐が、大人では下痢が、よく見られます。集団発生の場合、発病者の半数以上で嘔吐が見られることがあります。脱水がひどいと点滴が必要になる場合もあります。頭痛・体の痛みや微熱が出ることもあります。アメリカ合衆国では、「おなかのインフルエンザ(stomach flu)」と表現されることもあります。しかし、深刻な長期にわたる影響を残すこともなく、2、3日で通常は軽快します。

 ノロウイルス(Norovirus)に感染した人の便の中に、ノロウイルスは出てきます。ノロウイルス(Norovirus)を摂取してから15時間後には、症状出現前でも、感染した人の便の中にノロウイルス(Norovirus)が排出される可能性があります。ノロウイルス(Norovirus)を摂取してから15時間後に便の中にノロウイルス(Norovirus)が排出され始め、摂取してから25-72時間後には便の中のノロウイルス(Norovirus)の排出はピークに達します。ピークは感染の2-5日後で便1gあたり約1000億個のノロウイルス(Norovirus)の排出が見られますが、その後減少し、感染から平均で4週間まで便から検出されます。ノロウイルスは人の体外でも安定で、その感染した人の便の中のノロウイルスが感染源となります。感染者の便で汚染された水や食物を口の中に入れることにより感染します。そのため、糞尿をそのまま投棄するような行楽用ボート、あるいは、感染者の食品取り扱い業者、あるいは、感染者の漁業関係者の糞便による汚染によって、貝類がノロウイルスを含み感染源となることがあります。貝類は、水の中に拡散した糞便中のウイルスを電気掃除機のように吸い集める性質を持っていて、このような貝を生で食べるのは、危険が高いです。ノロウイルス以外の病原体ウイルス、例えばA型肝炎ウイルスを貝が吸い集めてしまう可能性もあります。アメリカ合衆国や日本でのノロウイルス性の胃腸炎の集団発生は、しばしば生の貝、特にカキoysters、はまぐりclams、トリガイcockles等と関係しています。これらの貝を生あるいは加熱不十分で食べるのは控えた方が良いです。貝類は、よく加熱してから食べましょう。

 ヨーロッパ・アメリカ合衆国の市場やカキ養殖場での調査によれば、5-55%のカキからノロウイルスが検出されます。カキからノロウイルスが検出される季節は、一般の人々でノロウイルスによる感染性胃腸炎が多い季節と一致して、10月から2月までです。
 2010年1-3月、EU(欧州連合)では、英国、ノルウェー、フランス、スウェーデン、デンマークからカキを食べてのノロウイルス胃腸炎の発生が報告されて、例年より発生が多かったです(参考文献19)。原因となったカキの産地は、アイルランド、フランス北西部のブリタニー、オランダ等でした。2010年1-3月は、北ヨーロッパは例年に比べて寒い冬となりました。この厳冬が、海水を冷たくし紫外線を弱めることで海水中のノロウイルスをより生存させて、カキのノロウイルス汚染を増加させた可能性があります。

 ノロウイルス(Norovirus)は人の体外でも安定であるため、食物に付着すると、食中毒の原因ともなりえます。一方で、ヒトからヒトへの感染もありえます。家庭内では、症状が消えてからも2日後までは、ヒトからヒトへの感染がよく見られます。症状が消えてからも2週間、便中へのウイルスの排出が続くこともあります。トイレの後、料理の前、食事の前には、必ず手をよく洗うことが予防のために有効です。食物を扱ったり、こどもや患者の世話をするようなことについては、症状消失後48-72時間は控えましょう。

 ノロウイルス(Norovirus)は、ポリオウイルスロタウイルスに比べて塩素にも比較的強く、10mg塩素/l未満の塩素濃度ではノロウイルスは生存できます。そのため、上水に下水が混入したり、人が泳ぐ湖やプールに汚水が流れ込むことが、感染の原因になりえます。

 アメリカ合衆国の東海岸から東方へ943キロメートルの西大西洋上に保養地として知られるバーミューダ諸島があります。57平方キロメートルの陸地しかなく、自然の水源地はありません。住民たちは屋根に降った雨水を地下の貯蔵タンクに溜めて活用しています。1998年2月、このバーミューダ諸島にある全402室で900人泊まれる大リゾートホテルで448人以上の胃腸炎の集団発生がありました。遺伝子型の2型のノロウイルスによる胃腸炎でした。ホテルが飲用水の水源の一つとしていたホテルのテラスの地下にある雨水を溜めるタンクにトイレの下水の一部が流れ込んだのが一つの原因でした(参考文献1)。

 プールを介してノロウイルスによる胃腸炎の集団発生が起こることがあります(参考文献15)。アメリカ合衆国バーモント州のあるプールで、2004年1月30日の夕方から2月1日の昼にかけての利用者189人中で53人が、プールを訪れてから72時間以内に嘔吐あるいは下痢(24時間以内に3回以上の軟らかい便)の症状を示しました。10人の便の検査でRT−PCR法により、5人の便からノロウイルスを検出しました。このうち3人の検体についてさらに詳しく検査したところ、ノロウイルスの同一の株であることがわかりました。53人の患者については、プールを訪れてから中央値(メディアン:median)で30時間後(最短で8時間後、最長で62時間後)に症状が出現しました。症状としては、嘔吐(89%)、嘔気(77%)、腹痛(68%)、悪寒(58%)、38度以上の発熱(53%)、下痢(50%)が見られました。5人のこどもと1人の大人との計6人が医療機関を受診し、1人の大人は激しい嘔吐のため入院しました。このノロウイルスによる胃腸炎の集団発生については、プールの水のノロウイルスによる汚染があったが、消毒用塩素注入のための管の破損やプール管理手順の間違いなどがあり、塩素消毒が不十分となったことが原因と考えられました。

 1998年3月アメリカ合衆国のテキサスの大学で125人の学生が医療機関を受診する急性胃腸炎の集団発生がありました。患者らは、3月9日、10日の大学のカフェテラスの利用者であり、患者の便及びカフェテラスのハムからRT−PCR法(reverse-transcriptase polymerase chain reaction assay)によりノロウイルスが検出されました。カフェテラスでハムを扱っていた人は健康に異常は見られなかったのですが、その人の赤ちゃんはこの急性胃腸炎の集団発生の前から下痢症状が見られ、赤ちゃんの便からもRT−PCR法によりノロウイルスが検出されました。赤ちゃんの便から検出されたノロウイルスは、患者の便及びカフェテラスのハムから便から検出されたノロウイルスと遺伝子的にも一致したものでした。オムツの始末などで下痢の赤ちゃんの便からノロウイルスに汚染された調理人がハムを汚染したと考えられました。食品のノロウイルスの検査については、以前は貝類など高濃度で多数のノロウイルスが存在しうる食品に限られがちでしたが、RT−PCR法など検査法の進歩により少数のノロウイルスでも検出されるようになれば、ノーウォーク様ウイルスの感染経路がはっきりとして来ることが期待されます(参考文献3)。加熱なしにそのまま食べられるような食品を提供する店で食品がノロウイルスで汚染した場合、集団発生の規模は大きくなりやすいです。また、固体のおかずの一部がノロウイルスで汚染した場合よりは、サラダドレッシングのような液体の一部がノロウイルスで汚染した場合の方が、サラダドレッシング全体に汚染が広がることとなり、集団発生の規模は大きくなりやすいです。

 イタリアの地図上の形が長靴にたとえられることがあります。この長靴の靴底にあたる部分にタラント湾があります。この南イタリアのタラント湾の保養所で2000年7月7-31日の間、ノロウイルスによって344人の胃腸炎の集団発生が見られました。この保養所は、122ヘクタールの広大な敷地の中に19の建物に456室の客室を持ち1000人の客が宿泊可能でした。保養所の飲用水は、保養所の飲用水のタンクから供給されていました。この保養所の飲用水のタンクには、公共水道から1キロメートルのパイプで水が引き込まれていました。集団発生が始まったとき、このパイプに破損が認められ、このパイプの破損をきっかけに、飲用水のタンクともつながっていた灌漑用水のパイプから保養所の飲用水のタンクへ灌漑用水の汚染した水が逆流し飲用水のタンクが汚染したと考えられました。保養所の飲用水からは糞便中の細菌が認められため、保養所内の水道の水を飲むことを禁止し、水を飲む場合や野菜を洗う場合はビン詰のミネラル・ウォーターのみとされました。しかし、海岸のシャワーの水や製氷用の水には保養所内の水道の汚染された水が使われ続けたため、海岸でシャワーを浴びた人や氷入りの飲み物を飲んだ人などを中心に集団発生が長く続くことになってしまいました。また、この集団発生では、保養所の従業員の職種毎の発病率が調べられましたが、最低レベルは厨房内の料理人、事務室内の事務員といった客との接触がない人々であり、最高レベルは、ウェイター、スポーツ・トレイナー、芸人、清掃スタッフといった客との接触度が高い人々でした。ノロウイルスの集団発生では、人から人への感染も多いことが示唆されます(参考文献7)。

 ノロウイルスでは感染者の便中のウイルスが感染源となることが多いと考えられますが、ノロウイルス感染症では、嘔吐がよく見られ、吐物中にもウイルスが検出されます。吐物中のウイルスが感染源となることもあります。大ホテルのレストランでの晩餐で客の一人が嘔吐し、晩餐の客たちに胃腸炎の集団発生が起こった事例があります。晩餐の客たちのテーブル毎の発病率は、嘔吐した客のテーブルから遠ければ遠いほど低かったです。この事例では、患者の嘔吐をきっかけにノロウイルスを含む嘔吐内容の一部がエアロゾル化あるいは飛沫化して飛散し、飛散したウイルスを吸い込んだ晩餐の客たちが気道粘膜に付着したウイルスを飲み込むことで感染したと考えられました(参考文献4)。吐物からの感染の恐れがある場合、ゴム手袋とマスクを装着して吐物等の処理にあたり、汚染されたモノについては次亜塩素酸ナトリウム等による消毒も考慮されます。

 遺伝的にノーウォークウイルス(狭義)に感染しやすい人たちがいます。血液型がO型の人たちがノーウォークウイルスに感染しやすいとする研究(参考文献14)があります。

 さて、ノーウォークウイルス等のノロウイルスは、小腸で感染を起こします。小腸の上皮細胞の表面にある受容体(NV receptor)にノーウォークウイルス等のノロウイルスが結合して感染が始まると考えられますが、この受容体が組織血液型抗原(histo-blood group antigens : HBGAs)ではないかと考えられています。唾液中に組織血液型抗原を分泌しない人は、非分泌者(nonsecretor)と呼ばれ、ノーウォークウイルス等のノロウイルスが結合する組織血液型抗原が小腸の上皮細胞に存在しません。この非分泌者(nonsecretor)は白人では約20%存在するとされていますが、非分泌者(nonsecretor)はノーウォークウイルス等のノロウイルスに感染しにくいと考えられています。唾液中に組織血液型抗原を分泌する人は、分泌者(secretor)と呼ばれます。血液型がO型の分泌者は、H型抗原を唾液中に分泌します。血液型がA型の分泌者は、A型抗原・H型抗原を唾液中に分泌します。血液型がB型の分泌者は、B型抗原・H型抗原を唾液中に分泌します。血液型がAB型の分泌者は、A型抗原・B型抗原・H型抗原を唾液中に分泌します。分泌者(secretor)ではノーウォークウイルス等のノロウイルスが結合する組織血液型抗原が小腸の上皮細胞に存在します。ただし、分泌者(secretor)であっても、組織血液型抗原でB型抗原が発現している血液型でB型・AB型の人については、ノーウォークウイルス(狭義)に感染しにくいと考えられています。つまり、分泌者(secretor)であって、組織血液型抗原でB型抗原が発現していない血液型でO型・A型の人については、ノーウォークウイルスに感染しやすいと考えられています。血液型がO型・A型であってもノーウォークウイルスに感染しにくい人については、非分泌者(nonsecretor)である可能性があります。ノーウォークウイルス(狭義)は、小腸の上皮細胞に発現した組織血液型抗原のA型抗原・H型抗原に結合して感染が始まると考えられています。なお、このようなABO式の血液型によるノロウイルスへの感染しやすさの違いのパターンは、GI(genogroup I)に属するノーウォークウイルス(GI.1型)に遺伝子的に近いノロウイルスに限られるようです(参考文献16)。他にもウイルス株によって種々のパターンが存在し、例えば、近年、世界中で蔓延しているGII.4型のノロウイルスについては、ABO式のどの血液型でもすべての分泌者(secretor)が感染しやすいようです。また、GII.5型のノロウイルスのMOH株は、分泌者(secretor)であって組織血液型抗原でA型抗原あるいはB型抗原が発現している血液型でA型・B型・AB型の人については感染しやすく、分泌者(secretor)であっても組織血液型抗原でA型抗原もB型抗原も発現していない血液型でO型の人については感染しにくいと考えられています。GII.5型のノロウイルスのMOH株は、小腸の上皮細胞に発現した組織血液型抗原のA型抗原・B型抗原に結合して感染が始まると考えられています。
 組織血液型抗原の小腸の上皮細胞への発現には、1-2-fucosyltransferase(FUT2)という酵素が関与しています。このFUT2の遺伝子に変異があると、非分泌者(nonsecretor)となりノロウイルスに感染しにくくなる可能性があります。そのようなFUT2の遺伝子の変異が白人や太平洋のポリネシアの島民で報告されています。分泌者(secretor)の遺伝子型はSe/SeかSe/seであり、非分泌者(nonsecretor)の遺伝子型はse/seです。非分泌者(nonsecretor)がデンマークでは15%でスウェーデンでは20%で見られます(参考文献20)。
 欧州の白人でよく見られるFUT2の遺伝子の変異はナンセンス変異(G428A nonsence mutation : 塩基配列の428番がGからAに替わる「無意味となってしまう変異」)と呼ばれ、組織血液型抗原の唾液中への分泌や小腸の上皮細胞への発現が完全になくなります。太平洋のポリネシアの島民でもナンセンス変異(C571T nonsence mutation : 塩基配列の571番がCからTに替わる「無意味となってしまう変異」)が報告されています(参考文献22)。これらのナンセンス変異に対して、日本人でよく見られるFUT2の遺伝子の変異は減衰ミスセンス変異(attenuating A385T missense mutation : 塩基配列の385番がAからTに替わる「誤って弱くなる変異」)と呼ばれ、組織血液型抗原の唾液中への分泌や小腸の上皮細胞への発現が少量認められます。このため日本人の非分泌者は、不完全非分泌者(incomplete nonsecretor)とも表現されます。この日本人でよく見られるFUT2の変異遺伝子は、sej対立遺伝子と呼ばれ、日本人では約40%の頻度とされています。日本人では、組織血液型抗原の唾液中への分泌や小腸の上皮細胞への発現が少量である遺伝子型がsej/sejとなる人は、約16%(=40%×40%)存在することになります(参考文献21)。日本人と同様のFUT2の変異遺伝子がインドネシア人でも報告されています(参考文献23)。
 ポルトガル北部で、非分泌者(nonsecretor)の36人についてFUT2の変異遺伝子を調べた調査研究(参考文献25)があります。88.9%がG428Aナンセンス変異の同型接合体、5.6%がC571Tナンセンス変異の同型接合体、2.8%がG739Aミスセンス変異の同型接合体、2.8%がT839Cミスセンス変異の同型接合体でした。

 ノロウイルスに感染しても症状の見られない不顕性感染が30%以下で見られます。不顕性感染でも便中にノロウイルスは排出されて感染源となる可能性が考えられます。

 ノロウイルスによる感染性胃腸炎は、軍隊においても注意すべき疾病です。近年のイラクとの戦争において、アメリカ合衆国の海軍での胃腸炎の原因の首位はノロウイルスでした。配備された英国軍においても胃腸炎の集団発生の主要な原因です。

病原体は?

 1968年のアメリカ合衆国のオハイオ州のノーウォーク(Norwalk)と言う都市の小学校での胃腸炎の流行をきっかけに、1972年にウイルスの存在が明らかになったため、ノーウォークウイルス(Norwalk virus)と呼ばれるようになりました。冬季の発生が多く嘔吐症状が目立ち、当時、冬季嘔吐症(winter vomiting disease)と呼ばれていた胃腸炎の原因の一つとノーウォークウイルス(Norwalk virus)は考えられました。それ以降も、胃腸炎を起こす同様なウイルスによる流行がしばしば見られ、主として流行地の名前を冠して、アメリカ合衆国では、ノーウォークウイルス(Norwalk virus)以外にも、Montgomery Countyウイルス、ハワイウイルス、Snow Mountainウイルス等が見つかりました。イギリスでは、Tauntonウイルス、Moorcroftウイルス、Barnettウイルス、Amulreeウイルス等が見つかりました。日本では、Sapporo(札幌)ウイルス、Otofuke(北海道河東郡音更町)ウイルスが見つかりました。これらのウイルスは、ノーウォークウイルス(Norwalk virus)に代表されるノーウォーク様(よう)ウイルス(Norwalk-like viruses : NLVs)と、Sapporo(札幌)ウイルスに代表されるSapporo(札幌)様(よう)ウイルス(Sapporo-like viruses : SLVs)とにグループ分けされました。近年になって、ノーウォーク様ウイルス(Norwalk-like viruses : NLVs)についてはノロウイルス(Norovirus)、サッポロ様ウイルス(Sapporo-like viruses : SLVs)についてはサポウイルス(Sapovirus)という新しい正式な呼称が与えられました。いずれも、カリシウイルス科(the calicivirus family)に分類されます。カリシウイルス科には、ノロウイルス(Norovirus)属とサポウイルス(Sapovirus)属以外には、 Lagovirus 属(Rabbit hemorrhagic disease virus 等。Lagoはギリシア語に由来し「野ウサギの」を表す。)、Vesivirus属(Swine vesicular exanthema virus, Feline calicivirus 等)、Nebovirus 属(Newbury-1 virus等。最初に英国ではNewbury、米国ではNebraskaで子牛の下痢便から分離されたことに名前は由来)が分類されますが、Lagovirus属、Vesivirus属、Nebovirus 属とも人には病原性がないと考えられています。最近では、Recovirus 属(Tulane virusが属します。人には病原性がないと考えられています。rhesus enteric calicivirusに名前は由来します)がカリシウイルス科の新しい属として提案されました(参考文献18)。カリシウイルス科には、他には、以前、E型肝炎ウイルス(hepatitis E virus : HEV)が分類されたことがありましたが、電子顕微鏡で見える形態は似ていても、遺伝子レベルでは近縁のウイルスでないことが明らかになり、現在では除外されています。

 表1. カリシウイルス科の分類
主なウイルス
Calicivirus
カリシウイルス
Norovirus ノロウイルス Norwalk virus ノーウォークウイルス
Sapovirus サポウイルス Sapporo virus サッポロウイルス
Lagovirus ラゴウイルス Rabbit hemorrhagic disease virus
Vesivirus ベシウイルス Swine vesicular exanthema virus
Nebovirus ネボウイルス Newbury-1 virus
(Recovirus レコウイルス) (Tulane virus)

 なお、ノロウイルスは、動物に感染するものも含めて、主要構造タンパク質VP1のアミノ酸配列により7種類の遺伝子群(genogroup)GI〜GVIIに分類されています(参考文献27)。さらに、各遺伝子群は遺伝子型により分類されています。人間に感染するものは、ヒトノロウイルス(human norovirus : HuNoV)とも呼ばれ、下の表2に示すように、GI(9種類)、GII(19種類)が主ですが、GIV(1種類)に属するものもわずかにあり、29(=9+19+1)の遺伝子型(genotype)があります。GI(genogroup I)には、Norwalk virus, Southampton virus, Desert Shield virus, Chiba virus, Winchester virus 等が、GII(genogroup II)には、Snow Mountain virus, Hawaii virus, Toronto virus, Mexico virus, Amsterdam virus 等が、属します。

 表2. ノロウイルスの遺伝子分類
遺伝子群(genogroup) 遺伝子型(genotype) 宿主(host)
GI GI.1〜9 人間
GII GII.1〜22 * 人間、豚
GIII GIII.1〜3 牛、羊
GIV GIV.1、GIV.2 ** 人間、犬、猫
GV GV.1、GV.2 ネズミ
GVI GVI.1、GVI.2
GVII GVII
*:GII.11、GII.18、GII.19については、豚に感染します。GII.15については人間に感染しますが、新しい遺伝子群とすることが提案されています。
**:GIV.1については、人間に感染します。GIV.2については、犬、猫に感染します。

 GII.4が1990年代中頃以降、世界的に流行を見せていますが、GII.4は2、3年毎に新たな変異型が出現し、先行の変異型と置き換わることで流行を続けています。それぞれのGII.4の変異型の流行の始まりの年は、GII.4 US95_96が1995年、GII.4 Farmington Hillsが2002年、GII.4 Hunterが2004年、GII.4 YersekeとGII.4 Den Haagが2006年、GII.4 New Orleansが2009年、GII.4 Sydneyが2012年でした(参考文献27)。

 2014-2015年冬季には、新しい変異型のGII.17(GII.17 Kawasaki 2014)が、中国、香港、台湾や日本において流行を見せました(参考文献26, 28, 29, 30)。アジアでは、先行して流行していたGII.4(GII.4 Sydney 2012)に取って代る勢いですが、この勢いが続き世界的な流行となるか、注目されます。
 日本においては、国立感染症研究所にノロウイルス検出患者が報告されています(参考文献29)。2014年10月から2015年3月に報告されたノロウイルス検出患者は、2133人(100%)で、GII.4が373人(17.5%)、GII.3が146人(6.8%)、GII.17が100人(4.7%)でした。その他には、GI.2, GI.3, GI.6, GI.7, GII.2, GII.7, GII.12, GII.13, GII.14の検出患者が報告されています。GII.17の前年同期(2013年10月から2014年3月)の検出患者は3人だけでした。GII.17については、2014年12月に3人、2015年1月に11人、2月に55人、3月に31人と増加して、2015年3月一か月間では最も多く検出されました。
 なお、三重県での研究(参考文献28)によれば、市販の簡易検査キットではGII.17のノロウイルスは十分なウイルス量があるにもかかわらず陰性となりやすく、その使用には注意が必要とのことです。

 また、電子顕微鏡で見たウイルスの大きさ・形状が直径約38nm(ナノ・メートル)と小型の球形であることから、ノロウイルス(Norovirus)を小型球形ウイルス(small round-structured virus : SRSV)と呼ぶことがありました。以前、日本での食中毒の統計では、この「SRSV(小型球形ウイルス)」という言葉が使われて統計がとられてきましたが、平成15年に食中毒事件票中の「小型球形ウイルス」が「ノロウイルス」に改められ、現在ではノロウイルスの統計がとられるようになっています。ノロウイルスの遺伝子を検出するRT-PCR法が普及したことにより、以前よりノロウイルスが特定されやすくなってきました。なお、小型球形ウイルスは電子顕微鏡で見た形態上の名称であり、ノロウイルス以外にもサポウイルスやアストロウイルスなどが含まれます。

 カリシウイルス(Calicivirus)のカリシ(Calici)は、ラテン語でcup(杯)を意味するcalixに由来し、「cup(杯)の形をした」という意味です。いくつものcup(杯)の形をした構造が集合してウイルスの外壁が構築されているように見えるためカリシウイルス(Calicivirus)の名前となったと思われます。電子顕微鏡写真では、ノロウイルス(Norovirus)よりは、サポウイルス(Sapovirus)でそのような構造ははっきりと見え、サポウイルス(Sapovirus)は、日本の紋章では「篭目(かごめ)」、欧米では「ダビデの星(Star of David)」とも呼ばれる形(図1)のように見えます。

(図1)日本の紋章では「篭目(かごめ)」、欧米では「ダビデの星(Star of David)」

 ノロウイルスは、胃酸によって強い酸性の環境である胃の中を通過して、腸管に感染を起こすことからも示唆されるように、酸に強いです。あるボランティア(実験参加志願者)を対象とした実験では、ノロウイルスが室温でpH2.7の酸性下で3時間置かれても、感染力は保たれたとのことです。

(図2)ノロウイルスの電子顕微鏡写真(約20万倍)・・・横浜市衛生研究所撮影

図2. ノロウイルスの電子顕微鏡写真(約20万倍):横浜市衛生研究所撮影。
 

 集団発生事例においては、原因を早期にはっきりさせることが大切です。ノロウイルスが病原体として疑われる場合には、発症から48-72時間以内の急性期の患者5人以上の便検体についてRT−PCR法によるノロウイルス検出検査を実施することが望ましいです。しかし、発症から7-10日後で症状が軽快した状態でも、原因をはっきりさせるためノロウイルス検出検査を実施することがあります。

予防のためには・・・

* トイレの後、料理の前、食事の前には、必ず手をよく洗いましょう。セッケンを使い水道の流水で20秒以上洗いましょう。

* 貝類は、よく加熱してから食べましょう。

* 生野菜は、よく加熱してから食べましょう。

* 衛生的処理がなされないまま、糞便を投棄するのはやめましょう。

* ノロウイルス感染症を疑わせるような症状がある人は、食事の準備をしたり食物に触れたりすることは、止めましょう。

* ノロウイルスに汚染されたモノの表面の消毒には、次亜塩素酸ナトリウム、あるいはグルタルアルデヒドが有効です。1000-5000ppmの塩素漂白剤溶液(5.25%の家庭用漂白剤であれば10-50倍に希釈)が有効です。

* 厚生労働省ウェブページに「ノロウイルスに関するQ&A」が掲載されていて、参考になります。下記の下線部をクリックしてください。 http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/shokuhin/syokuchu/kanren/yobou/040204-1.html

パンフレット

  • ノロウイルスによる感染性胃腸炎にご注意ください! (A4版1枚)[pdf:215KB]
    ノロウイルスによる感染性胃腸炎について説明した資料です。啓発等にご利用ください。
  • 上記以外にも、種々の話題について説明した電子パンフレット(PDF版)があります。当・横浜市衛生研究所ホームページ「電子パンフレット」をご覧下さい(下線部をクリックして下さい)。

参考文献

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2001年2月15日初掲載
2003年1月17日増補改訂
2004年9月17日増補改訂
2004年10月20日増補
2006年5月29日増補改訂
2006年12月18日増補改訂
2011年3月25日増補改訂
2015年9月7日増補改訂

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横浜市衛生研究所 感染症・疫学情報課 - 2008年4月1日作成
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