横浜市トップページ > 健康福祉局 > 横浜市衛生研究所 > 横浜市感染症情報センター > 疾患別情報 > コイヘルペスウイルス(KHV)あるいはCNGVについて
コイヘルペスウイルス病は、コイ(マゴイ、及び、ニシキゴイ)だけがかかる病気です。病原体のコイヘルペスウイルスに感染したコイから水を介する接触により他のコイへと感染が拡がります。
イスラエル、英国、ドイツ、オランダ、ベルギー、米国、インドネシア、台湾、日本などでコイヘルペスウイルス病の発生が見られています。コイヘルペスウイルスの増殖が盛んとなる摂氏18-25度に水温が留まる春や秋に流行が主として見られます。
日本では、2003年の秋に最初の大きな流行が見られました。全国都道府県47のうち、22でコイヘルペスウイルス病の発生が見られました。
潜伏期は2-3週間です。コイは、緩慢な動きとなり、餌を食べなくなります。鰓(えら)のびらん(ただれ)や退色が見られます。致死率は高く、特に集団飼育されているコイに感染が起こった場合には高くなります。
病原体はコイヘルペスウイルス(KHV:Koi herpesvirus )です。コイヘルペスウイルスは、人間には感染しません。
1998年にコイだけがかかる致死率の高い感染症の流行が、イスラエルで見られました。感染したコイの精査により、ヘルペスウイルスのような形態のウイルスが電子顕微鏡で見つかりました。そこで、病原体としてコイヘルペスウイルス(Koi Herpes Virus : KHV )と名付けられました。病名は、コイヘルペスウイルス病(Koi Herpes Virus disease : KHV disease )とされました。
検査法としては、PCR法があります。PCR法では、コイヘルペスウイルスの遺伝子を検出します。
なお、Ariel Ronenらイスラエルの研究者グループは、病原体ウイルスについて、形態はヘルペスウイルスと似ているが遺伝子的にはヘルペスウイルスの仲間ではないとして、コイヘルペスウイルスではなくCNGV(carp nephritis and gill necrosis virus :コイ腎炎・鰓壊死ウイルス)と呼んでいます(参考文献1)。
野生のコイを捕まえた水域から他の水域へ持ち出すことは控えましょう。
コイヘルペスウイルス病は、持続的養殖生産確保法(平成11年法律第51号)における、特定疾病に指定されています。コイヘルペスウイルス病が発生した場合には、持続的養殖生産確保法に基づく、移動制限・焼却等の蔓延防止措置の対象となります。
2004年6月14日掲載