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パラインフルエンザウイルスについて

流行は?

 ヒトパラインフルエンザウイルス( Human parainfluenza viruses : HPIVs )には、血清型の分類でいくつかの型がありますが、型ごとに流行の時期の違いがあります。アメリカ合衆国では、ヒトパラインフルエンザウイルスの1型( HPIV-1 )は、隔年で、最近では西暦の奇数年に、こどものクループ(喉頭・気管・気管支の炎症)の流行を秋に起こします。ヒトパラインフルエンザウイルスの2型( HPIV-2 )は、毎年あるいは隔年で秋に流行を起こします。ヒトパラインフルエンザウイルスの3型( HPIV-3 )は、毎年春から初夏にかけて多く見られますが、ウイルス自体は年間を通じて検出されています。

どんな病気?

 小さいこどもたちにおける下気道炎(例えば、肺炎、気管支炎、細気管支炎)の原因となるウイルスとしては、RSウイルスについでヒトパラインフルエンザウイルス( Human parainfluenza viruses : HPIVs )によるものが多いです。RSウイルスと同様に、ヒトパラインフルエンザウイルス( Human parainfluenza viruses : HPIVs )には、一生の間に何回も感染することがありますが、通常は、カゼや咽頭炎となります。しかし、特に、老人や免疫不全の患者等では、ヒトパラインフルエンザウイルス( Human parainfluenza viruses : HPIVs )により、重症の下気道炎(例えば、肺炎、気管支炎、細気管支炎)を何回も繰り返すことがあります。

 ヒトパラインフルエンザウイルス( Human parainfluenza viruses : HPIVs )には、血清型により、HPIV-1、HPIV-2、HPIV-3、HPIV-4の四つの型がありますが、四つの型では、症状に違いが見られます。HPIV-1とHPIV-2とは、こどものクループ(喉頭・気管・気管支の炎症)の原因となります。HPIV-2よりは、HPIV-1によるクループが多いです。HPIV-1とHPIV-2とは、上気道炎や下気道炎も起こします。HPIV-3は、肺炎や細気管支炎を起こすことがあります。HPIV-4はあまり検出されませんが、感染しても重症化しにくいということかもしれません。ヒトパラインフルエンザウイルス( Human parainfluenza viruses : HPIVs )による気道炎の潜伏期は、通常1-7日です。

 ヒトパラインフルエンザウイルス( Human parainfluenza viruses : HPIVs )は、感染した人の気道の分泌物中に出てきます。感染した人が咳をすることによって生じた飛沫を吸い込んだり、感染した人の気道の分泌物が付着したものに触れた手でウイルスを自分の目・口・鼻等の粘膜に運んだりして、周囲の人たちも感染することがあります。ヒトパラインフルエンザウイルス( Human parainfluenza viruses : HPIVs )は、飛沫中では、1時間以上感染力を保ちます。体外でものの表面に付着した場合には、数時間は感染力を保ちます。年齢別の感染を見ると、ヒトパラインフルエンザウイルス( Human parainfluenza viruses : HPIVs )は小さなこどもへの感染が多いです。重症のヒトパラインフルエンザウイルス感染症も、小さなこどもでの発生が多いです。アメリカ合衆国の5歳以上のこどもでは、90-100%がHPIV-3に対する抗体を、約75%が HPIV-1 と HPIV-2 とに対する抗体を持っています。

病原体は?

 ヒトパラインフルエンザウイルス( Human parainfluenza viruses : HPIVs )とインフルエンザウイルスとは、気道の炎症を起こすという点で共通点はありますが、まったく別のウイルスです。ヒトパラインフルエンザウイルス( Human parainfluenza viruses : HPIVs )には、血清型により、HPIV-1、HPIV-2、HPIV-3、HPIV-4 の四つの型があります。さらに、HPIV-4 には、HPIV-4a と HPIV-4b との二つの型があります。ヒトパラインフルエンザウイルス( Human parainfluenza viruses : HPIVs )の四つの型では、症状および流行状況で違いが見られます。

予防のためには・・・

 ヒトパラインフルエンザウイルス( Human parainfluenza viruses : HPIVs )に対するワクチン(予防接種)は、今のところありませんが、HPIV-1 と HPIV-3 とに対するワクチンが、現在研究開発中です。母親から受け取る免疫抗体が、誕生からの最初の数ヶ月間、HPIV-1 と HPIV-2 とから赤ちゃんを守るのに役立っていると考えられ、母乳による栄養の大切さが示されています。手にウイルスが付着している可能性を考えて、よく手を洗う習慣をつけることが、予防のために有効です。

2001年1月22日掲載

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横浜市衛生研究所 感染症・疫学情報課 - 2008年4月1日作成
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