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ヨコハマ・ふくまち.net〜わかりやすい印刷物のつくり方6〜

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6 印刷物作成のポイント


 ちょっとした配慮でわかりやすさがアップします。

(5)色使いの工夫
   情報がきちんと伝わる色使いをしましょう。


色を上手に使うと、情報をよりわかりやすく伝えることができるなど、様々な効果があります。

色の効果

  • 目につきやすく、注意をひきやすくなります。

  • 親しみやすい印象になります。

  • イメージを伝えやすくなります。

  • 文字だけでは表現しにくい部分を表現できます。

  • メリハリがつき、重要なところが強調されます。

 しかし、色の見え方は一様ではありません。色だけに頼ったデザインをすると、色弱者など色を識別しにくい人は、情報を読み取りにくくなります。
 そこで、白黒でコピーしても情報が伝わるかどうかを必ず確認しましょう。色なしで理解できるようにデザインし、その上で色の効果が発揮できるように色を使うことが大切です。
白黒でコピーしても情報が伝わるような色使いをしましょう。

色覚バリアフリーな色の選び方

  • 色弱者など色を識別しにくい人にも間違えにくい色を使いましょう。

  • 赤は濃い赤や暗い赤を使わず、赤橙やオレンジを使いましょう。

  • 緑は赤や茶色と間違えやすいため、青味が強い緑を使いましょう。

  • 明るい緑と黄色が一緒に見えてしまうため、黄色、黄緑、明るい緑はなるべく同時に使わないようにしましょう。

  • 面積が広いほど色の違いが分かりやすくなるので、太い字を使いましょう。
色の選び方の例


コラム 色について



○色の3要素
色相: 「赤」「青」「黄」などの色合いのことです。

色相の色モデル

明度: 明るさの度合いのことで、目に感じる光の強弱を示す量です。白に近づくほど明度が高くなり、黒に近づくほど低くなります。

明度の色モデル

彩度: 鮮やかさの度合いのことで、白や黒の混ざっている度合いです。
原色のように白や黒を含まない色ほど彩度が高くなります。

彩度の色モデル

○色光の3原色(RGB)
 可視光はその波長(性質)によって、赤(Red)、緑(Green)、青(Blue)の大きく3つに分けることができます。頭文字でRGBとも表します。この3つの光を混合することによって、様々な色を合成します。 色光の3原色モデル


○色料の3原色
 物体色(印刷インク、絵の具などの色材)の基本色は、イエロー(黄)、マゼンタ(赤紫)、シアン(緑がかった青)の3色です。印刷物など物体の表面を特色の色にするため、インクを塗る場合等に使われます。 色料の3原色



代表的な工夫例を具体的に紹介します。
※色弱者の見え方は、C型と見え方に差があるP型強度です。

事例1 文字の強調


悪い例 <問題点>
赤文字と黒文字が同じように見え、強調していることがわかりにくい。

文字の強調の悪い例

良い例 <改善点>
赤文字を赤橙にし、さらに書体の太さを変えて強調する。

文字の強調の良い例

補足 <その他の工夫例>
赤文字+別の要素で、強調していることを表現できます。

・赤文字はそのままで下線を引く
          改善例 赤文字はそのままで下線を引く

・白抜きにする
          改善例 白抜きにする

・背景に目立つ色を網掛けする
          改善例 背景に目立つ色を網掛けする

事例2 色の組合せ


1 暖色(赤〜緑)と寒色(緑〜青)を対比させる
2 明度差をつける
3 彩度の低い色同士の組合せを避けることを心がけましょう


悪い例 明度は対比しているが、暖色または寒色系同士
        黄色とオレンジ

暖色寒色は対比しているが、明度が近い
        青と赤

彩度の低いパステル調だけ
        水色と薄緑とピンク



良い例 明度も対比、暖色寒色の対比
        青と黄色

はっきりとした色とパステル調を対比
    薄オレンジと緑とピンク



補足 <その他の工夫例>
同じ色相で明度や彩度を変化させて濃淡をつける方法もあります。
   悪い例 黄色と黄緑とオレンジ 良い例 緑の濃淡



神奈川県「カラーバリアフリー 色使いのガイドライン」


 神奈川県は、カラーバリアフリーについて先進的に取り組んでいます。
 色使いのガイドラインをダウンロードできます。




 背景色と文字色とのコントラストをつけましょう。明度・彩度によって見え方が変化するので気をつけましょう。見えづらい場合は、文字に白や黒で縁をつけると文字が際立ちます。

悪い例 赤色と黒色、赤色と青色、赤色と緑色、青色と黒色、灰色と緑色、茶色と緑色、水色とピンク色、黄色と白色 良い例 黄色と黒色、黄色と青色、白色と黒色、白色と青色、白色と緑色、白色と赤色 例外 文字に白や黒で縁をつけた場合 黒縁、白縁


●色の見え方シミュレーションツール


 色のユニバーサルデザインを支援するソフトがあります。これらのソフトは、色弱者の見え方を疑似体験でき、既存の配色の問題点を調べたり、新しいデザインを考えるのに効果的です。
 NPO法人カラーユニバーサルデザイン機構(CUDO)のウェブページで紹介しています。




事例3 地図



悪い例 <問題点>
コースの見分けがつきにくい。
道路とコースが区別しにくい。


地図の悪い例 見え方の比較

良い例 <改善点>
各コースの線種を変え、コース名を地図中に書き入れる。
コースと区別するため、道路の色をとる。
コースが交差する部分にふちをつける。


地図の良い例 見え方の比較

補足 <その他の工夫例>
  • 形、位置、線種や塗り分けパターンを工夫します。利用者が色名を使ってコミュニケーションすることが予想される場合、色名を併記します。
  • 図や写真の上に文字を重ねると、見えづらくなることがあります。



事例4 グラフ



悪い例 <問題点>
グラフの境界がわかりづらい。凡例をグラフと対比しづらい。
(異なる色であっても、同じ明度や彩度の場合、見分けることが難しい場合があります。)

グラフの悪い例 見え方の比較



良い例 <改善点>
彩度と明度に差がある色を組み合わせ、隣の色とコントラストをつける。グラフを立体化して色を分離させる。領域に引き出し線をつけ、何を表すかを指し示す。

グラフの良い例 見え方の比較



補足 <その他の工夫例>
  • 色の識別は、同系色で濃淡をつけることも効果的です。
  • 色が見分けづらい場合、点網掛けや線網掛け(ハッチング)を加えると識別しやすくします。
  • 地色が薄い場合、凡例を領域に直接記入することもできます。
  • 表示項目が多い場合、領域の境界を白や黒で区分けする方法もあります。
   その他の工夫例 色見本
 


 ●7 他の情報媒体についてへ


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