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ひきこもりについて
最終更新日 2022年9月29日
「ひきこもり」で抱える困りごと
国のガイドラインでは「様々な要因の結果として社会参加(義務教育を含む就学、非常勤職を含む就労、家庭外の交遊など)を回避し、原則的には6か月以上にわたって概ね家庭内にとどまり続けている状態」と定義されています。
「ひきこもり」と言っても、それによる困りごとは様々です。ご家族からは「どこかに外出してほしい」「病気ではないか」「親亡き後はどうしよう」「高齢で足腰が弱って介護状態になってしまうのではないか」等の声が聞かれます。その一方で、ひきこもっている本人からすると、その家族の不安や期待が高いハードルであることもあります。
状態はいろいろ
「ひきこもり」とは病名ではなく、さまざまな要因によって社会的な参加の場面がせばまり、自宅以外での生活の場が長期にわたって失われている状態のことをさします。ただ、自宅にほとんどひきこもっている方もいれば、コンビニぐらいまでは日常的に外出している方もいて、一人ひとり状態は異なります。
原因やきっかけもいろいろ
「ひきこもり」は誰にでも起こりうることで、特別なことではありません。不登校や職場になじめなかったこと、人間関係がうまくいかなったことなどがきっかけになる方もいれば、精神疾患も含む病気が原因になっている方もいます。抱えているストレスをうまく解消できず、ひきこもることもあります。そのため、ひきこもること自体は本人のために必要な休養と捉えることもできます。
家族で抱え込まずに
どなたにも有効な万能策があるわけではありませんが、ご本人との距離の持ち方や関わり方、適切な対応の仕方を、ご家族を始めとした周囲の方が工夫することで、状況が少しずつ変化していくことも多くあります。
ご家族だけで抱え込まず、専門家にご相談ください。
本市の相談先
【地域の相談先(区福祉保健センター)】
☆仕事や生活に関する相談~生活支援課
☆不登校など思春期の子どもの相談(18歳未満)~こども家庭支援課(こども家庭相談)
☆精神科医療や福祉に関する相談~高齢・障害支援課
【ひきこもり等の相談】
☆横浜市青少年相談センター(厚生労働省「ひきこもり地域支援センター」)
ひきこもりや不登校など、おおむね15歳から39歳までの青少年とそのご家族が抱えているさまざまな問題について相談をお受けしています。
☆健康福祉局ひきこもり支援課(厚生労働省「ひきこもり地域支援センター」)
おおむね40歳以上のひきこもり状態にあるご本人やそのご家族などの不安や悩みをお聞きし、支援を行っています。
【その他】
☆横浜市こころの健康相談センター『こころの電話相談』
夜間休日に、こころの健康に関する相談をお受けし、必要に応じて、適切な相談機関について情報提供をさせていただいています。
コラム「ご本人とご家族の気持ち」
ご家族が、「うちの子はひきこもりかも・・・」と心配していても、ご本人は自分自身の事を「ひきこもり」とは思っていないこともあります。
「ジュースを買いにコンビニに行っているから、自分はひきこもりではない。」
「オンラインゲームで他の人と話しているから、誰とも話をしていないわけではない。外に出る必要がないから出ていないだけ。」
「今は学校に行ったり働いたりしていないけど、少し前にアルバイトをしたから、自分はひきこもりとは違う」
このように、自分はひきこもりとは違うと考えている方もいます。
その一方で、「もしかして今の状態ってひきこもりなのかな?でも、そう思いたくないな。」「外に出て仕事をしないといけないのは判っているけど、なかなか一歩が踏み出せない。」と考えている方もいらっしゃいます。また、ご家族に対しても「わかっていることを言われると嫌だ。」「こんな自分のことを家族はどう思っているんだろう。申し訳ないな。」と思っていることもあります。このように、ご本人の気持ちも様々です。
また、本人はひきこもりと感じていなくても、家族は
「このままずっと社会に戻れなくなってしまうのでは?」
「ひきこもった原因を取り除かなければ、一生外に出なくなってしまうのでは?」
と心配になることもあります。しかし、ご家族としても
「今は休養が必要な時期だからそっと見守っておこう。」
「親が色々言ってしまうと本人が余計にやる気をなくしてしまうかも。
でも、どうしたら良いのかな。」といった様々な気持ちがあります。
ご本人の気持ちも様々、ご家族の気持ちも様々です。また、それぞれが感じている気持ちは一つだけではなく、複数の相反する気持ちが混在しています。どちらか、一方の一つの気持ちに焦点をあてるのではなく、人には様々な気持ちが同時に存在しているということを、頭にいれておくと、お互いの理解を深めることに役立つかもしれません。
【参考】
身近なひとが「ひきこもり」になったら(埼玉県、平成26年2月発行)
ひきこもりひとりで悩まないで・・・(神奈川県立青少年センター青少年サポート課、平成24年5月発行)
このページへのお問合せ
健康福祉局障害福祉保健部こころの健康相談センター
電話:045-671-4455
電話:045-671-4455
ファクス:045-662-3525
メールアドレス:kf-kokoro@city.yokohama.jp
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