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経済局トップ の中の Career小町 の中の インタビュー「株式会社萬珍樓」


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会社は経営者のものではない。社員の魅力を引き出し、社員全員が幸せになる場所に。 株式会社萬珍樓 代表取締役社長 林兼正

明治25年に創業。125年続く広東料理の老舗として横浜中華街で営業している株式会社萬珍樓様。ひときわ目を引く純中華風の建物が異国情緒を漂わせ、日本国内はもちろん、世界中のお客様から愛されている。現在、従業員は社員137名、アルバイト108名。そのうち女性従業員は114名です。今回は、代表取締役社長を務める林兼正さんに、どのように女性の魅力を引き出し、働きやすく活躍しやすい環境を整えているかについて語っていただきました。

01
はじめに、飲食業界の女性採用についてお聞かせください。飲食業は女性が活躍している業界というイメージをお持ちだと思いますが、実際その通りだと思います。ただし、女性だから必ず活躍できる業界というわけではなく、やはり、その人の頑張りや能力次第です。ちなみに私たち萬珍樓の場合、これまで性別、年齢、国籍などで評価を変えたことはありません。ずっと実力主義です。また、採用では社員一人ひとりが何を大切にしているかということを確認します。たとえば、夜は家族との時間を過ごしたいという希望があれば、早番だけお願いする。調理もホールも事務も警備も、その人の能力と希望に合った働きをしてもらう。そこで実力が高い人を評価し、上長に抜擢するようにしています。ただ、私がいう実力が高いというのは、スーパーマンのような何でも一人でできる人ではありません。周りの人間と調和できる人。コミュニケーション能力が高く、人を動かすのが上手い人です。部下を育て、自分の代わりをやってもらえるような指導ができると、お店や部署全体の質が向上しますからね。逆に、上長が休むと質が下がってしまうような仕事をされては困ります。そういう人にはよく「早く下を育てないと管理職としては足りないよ」とプレッシャーをかけています(笑)。
02
御社ではどのような女性が、どのように活躍しているのですか?萬珍樓では、厨房長も人事課長も女性です。抜擢した理由は先ほどからお話しているように能力が高いから。男性と女性の特性だと思いますが、具体的に言うと女性は多角的に物事を見ることができ、同時にいくつもの作業ができます。たとえば、ホールマネージャーであれば、視野が広く、どのお客様にも絶えず気配りができないといけません。女性はお客様の顔を見て、お茶がほしいのか、水かほしいのか、観察し、すぐに察することができる。それが男性だとお得意様だけを気にしてしまい、周りに気づかないことがある。別に男性が劣っているという話ではなく、適材適所だと思います。男性は集中力を高めて一つの物事に取り組む能力が高い人が多いので、そういう場所で力を発揮してもらうほうが、本人としてもお店としても良いですよね。人事も同じです。面接し、人を採用するということは、分析力が問われます。女性は、冷静にどこで働いてもらうと効果的なのか判断できるんです。世の中では「もっと女性の活躍推進を」などと言われていますが、何をいまさらと言った感じです(笑)。会社の経営層が女性の魅力を引き出すことができれば、すぐにでも活躍の場はたくさん用意できると思います。
03
女性従業員をサポートする上で気をつけていることはありますか?私は、セクハラとパワハラを絶対に許しません。これは、何か制度を設けるというより前に重要なことです。徹底的になくさなければ、女性が活躍できる職場づくりなんてできませんよ。これは断言できます。以前、忘年会の時期に、酔っ払ったお客様がお帰りになる際に、受付の女性社員にセクハラをしたことがあったんです。ちょうど私もいたので、何があったのかすぐに聞きました。お客様は悪気もなく、まだ良い調子でいたので、冗談じゃないと思いました。ただ、一番問題だと思ったのは、ホールマネージャーがすぐに対応しなかったこと。あえてホール中に聞こえるほど大きな声で、「部下を守れないなら支配人を辞めろ」と叱りました。彼女だけでなく、働いている社員、お客様にも伝えたかったのです。接客業とはいえ、嫌なことは断る。上司は部下を守る。会社は全社員の幸せを考え、徹底的に守る、という当たり前のことを。また、萬珍樓には社長直結の意見ボックスも設置しています。気になったことは誰でも私に意見できます。社員がさまざまなことに我慢しながら働かなければならないような会社に未来はありませんからね。
04
最後に。従業員が働きやすい環境づくりついてお聞かせください。じつは、2002年に火事で萬珍樓本店が焼失したとき、再建を止めようかと考えました。賃貸ビルを建設して家賃収入を得ながら暮らせばいいと本気で思っていました(笑)。ですが、アメリカやインド、中国と世界中からお見舞い金が次々と届くんです。以前、ご利用していただいたお客様が「大丈夫ですか」「思い出のお店の復活、待っています」と。中には給与明細入りの見舞金を置いていく人までいました(笑)。そのとき、気づいたんです。萬珍樓は、私のものではない。ここは、もう、お客様のものなんだと。また、閉店してしまうと、働いていた社員たちも新たに仕事を探さないといけなくなる。だから、ここはお客様のものであり、社員のものでもある。すぐに再建しようと思いました。そして、それからはこれまで以上にお客様のアンケートを大切にするようになりましたね。日々、ご意見をいただき、その度に問題点を改善していく。さらに、お客様の満足を支えている社員の声にも耳を傾け、もっと働きやすい環境をつくるために、食堂を作ったり、仮眠所を作ったり。そうすることで、お客様だけでなく、社員の居心地も良くなります。女性はもちろん、すべての社員が働きやすく、活躍しやすい場所になっていく。それこそが、私の目指す萬珍樓の姿です。まだまだ改善点はありますが、萬珍樓がもっと笑顔であふれる場所になるようにしていきたいですね。
Career小町 in 萬珍樓 家村美樹さん(2008年入社)萬珍樓に入社する前は、東京の企業で人事や労務の仕事に携わっていました。当時、横須賀の実家から2時間近くかけて通勤していたのですが、もう少し近くで働くことができたらと思い始め、横浜を中心に転職先を探していました。萬珍樓に決めたのは、面接の時にお会いした女性役員の方がすごく素敵だったから。昔、食事に来たことがあり、良い印象を持っていたことも大きいと思います。現在は、母として子供を育てながら、人事・労務課の課長を務めさせていただいています。じつは一度、自分の中だけで仕事と育児の両方を抱え込み過ぎてしまい、悩んでいた時期がありました。その時に社長に相談したら、「気づいてあげられなくてごめんね。子供はみんなで育てるものだから。あなたが一人で抱え込まずにすむよう、みんなで考えよう」と言ってくださったのです。本当にうれしかったですし、気持ちがすっと楽になりました。今後は人事・労務のプロとして、萬珍樓をもっと誰もが働きやすい、働きたくなる場所にしたい。そのためにも私自身ももっと勉強し、この会社に、そして社長に恩返しできればと考えています。
萬珍樓
横浜市中区山下町156番地
https://www.manchinro.com/
業種:飲食業 従業員数:社員137名 アルバイト108名
女性支援制度:出産休暇制度/育児短時間勤務制度/育児休業制度/看護休暇制度
  • 01 株式会社協進印刷 代表取締役 江森 克治さん
  • 02 サンタクシー株式会社 代表取締役 馬場 正治さん
  • 03 日之出産業株式会社 取締役 藤田 香さん
  • 04 株式会社ワーク・イノベーション 代表取締役 菊地 昭博さん
  • 05 明日の株式会社 代表取締役 村尾 周三江さん
  • 06 株式会社ダッドウェイ 代表取締役 白鳥 公彦さん
  • 07 向洋電機土木株式会社 代表取締役社長 倉澤 俊郎さん
  • 08 北海工業株式会社 代表取締役 河野 裕規さん
  • 09 セントラルシステムズ 代表取締役 大西 寿郎さん
  • 10 株式会社吉岡精工 代表取締役社長 吉岡 優さん
  • 11 株式会社春峰園 専務取締役 相沢 升平さん
  • 12 株式会社萬珍樓 代表取締役社長 林 兼正さん
  • 13 昭和精工株式会社 代表取締役 木田 成人さん
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経済局経営・創業支援課 - 2017年12月8日作成 - 2017年12月8日更新
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