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横浜マイスター名鑑
横浜マイスター名鑑


平成8年度選定 第1期
漆器工芸師/南区
宮崎 輝生 (みやざき てるお)
開港当時からの横浜の伝統工芸品「芝山漆器」。芝山(漆器にレリーフ状にはめ込む貝や象牙の細工)を製作する芝山師も宮崎さんを含め、現在2人しかいません。また、芝山のその他の技術として、 きゅう漆(しつ)螺鈿(らでん)平文(ひょうもん)、蒔絵(まきえ)等の加飾技術も得意としています。宮崎さんは、国宝級の骨董品を手がけるかたわら、「横浜芝山漆器研究会」で、技能の伝承にも努めています。
南区堀ノ内町2-263
電話:045-715-1548
【芝山漆器とは】
芝山漆器とは、貝類(蝶貝、淡貝、鮑貝、夜光貝等)を中心に、象牙(ぞうげ)、鼈甲(べっこう)、珊瑚(さんご)などを削り、漆面にはめ込んで模様を作り上げた漆器です。 漆面に平滑に象嵌(ぞうがん)される通常の漆器工芸とは異なり、形取られた模様が漆面によりレリーフ状に浮き出るのが特徴です。
【芝山漆器の歴史】
芝山漆器の技術は安永年間(1722年〜1781年)、大野木専蔵が考案した貝象嵌の技術が発祥。専蔵が江戸に出て芝山と改名し、その技術は芝山象嵌と呼ばれるようになります。
明治14年、内国勧業博覧会に出品された芝山宗一の作品が高い評価を受け、芝山象嵌に携わる職人達はこれに強く影響、江戸を離れ芝山宗一のいた横浜を舞台に新しい芝山漆器へと展開していきます。 特に、開国後アメリカ輸出博覧会で芝山製品が入賞を果たすと、輸出量が増加し横浜独自の芝山漆器を形作っていくことになります。
【これからの芝山漆器について】
最盛期の明治後期から大正にかけては、芝山師も100人ほどいたと言われていますが、現在では宮崎さんを含めて2人しかいません。現在宮崎さんは、文化財等の修復などの依頼を受け、芝山漆器の技術を生かして復元しています。そのかたわら、横浜芝山漆器研究会で技能の伝承にも務めています。「これからは、文化財の修理や保存についての技術や技法を記録として残していきたい」と宮崎さんは技能の伝承について積極的です。
【材料について】
「材料にはこだわりを持つ」という宮崎さんは、様々な国を原産とする貝類や象牙を使用しています。

















