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用語解説 : 一酸化炭素(CO)
1 一酸化炭素とは...
 「一酸化炭素」(CO)は、1個の炭素原子(C)と1個の酸素原子(O)が結合して生成され、無色無臭で空気よりやや軽い有毒な気体です。

2 発生源
 石油や石炭など炭素を含む物質が燃焼するとき、酸素(空気)の供給が十分な場合は、完全燃焼して「二酸化炭素」(CO2)が発生しますが、酸素の供給が不十分な場合は、不完全燃焼を起して一酸化炭素が発生します。
 大気中の一酸化炭素の人工的な発生源の主たるものは、自動車です。
 このため、一酸化炭素は、代表的な大気汚染物質(自動車排出ガス)の一つとして、大気汚染防止法で規制・監視の対象となっています。

COの月変化グラフ
3 濃度変化
 大気中の一酸化炭素の濃度は、他の大気汚染物質と同じように日射や雨あるいは季節風など気象の影響を受けて、季節ごとに周期的に変化し、真夏の7月〜8月に最も低くなり、11月〜1月の冬に高くなります。

4 健康影響
 血液中の赤血球に含まれ酸素の運搬役となっているヘモグロビンは、一酸化炭素を含んだ空気を吸うと、一酸化炭素と強力に結合して(酸素の約200倍)、一酸化炭素ヘモグロビン(CO−Hb)を形成します。
 この状態になると、酸素はヘモグロビンと結合できなくなるため、血液中の酸素濃度が低下し、細胞に酸素を供給することができなくなります。
 そしてこの状態が続くと酸欠状態になり、めまい、頭痛、吐き気などの一酸化炭素中毒を引き起こします。
 一酸化炭素による中毒事故は、化学物質による中毒事故としては飛び抜けて件数が多い特徴があります。
 一般家庭では、ストーブなどの暖房器具、ガスコンロや湯沸かし器などの厨房機器、風呂釜などが不完全燃焼をおこして、一酸化炭素中毒の事故が発生することがあります。

5 環境基準
 大気中の濃度については、8時間値平均値及び日平均値について環境基準が定められています。
 一酸化炭素の環境基準は、次の2つです。
(1) 日平均値が 10ppm 以下であること。
(2) 8時間値平均値が 20ppm 以下であること。

  【環境基準の適合条件】
 ある地点における一酸化炭素の測定結果が環境基準に適合したかどうかという「環境基準の評価」については、一年間で得られたすべての日平均値を対象として評価します。
 一酸化炭素の場合、環境基準に適合するためには、次の2つの条件を同時に満足する必要があります(長期的評価)。
(1) 日平均値の2%除外値が 10ppm 以下であること。
(2) 日平均値が 10ppm を超えた日が2日以上連続しないこと。
 上記の2つの条件を同時に満足した場合に、「長期的評価による環境基準に適合した」と評価されます。

 なお、上記(1)の条件はやや分かりにくいので、「環境基準値を超えた日数が一年間で何日あるか」という別の見方をすると、有効測定日数が 325日以上ある場合は、日平均値が 10ppm を超えた日数が一年間で2%(7日)以内であることと同じになります。
    (※ 有効測定日数が325日の場合、除外される2%の日数は、325×0.02=6.5 → 7日 となることから。)

 したがって、一年間で環境基準を超えた日数が7日以内で、かつ、環境基準を超えた日が2日以上連続していない場合に、長期的評価による環境基準に適合したことになります。

6 近年の環境濃度
 大気中の一酸化炭素の濃度は、自動車排出ガスの規制の効果があらわれ、1970年代までと比べると濃度低下が著しく、現在では全国のすべての測定局で環境基準に適合しています。
 横浜市では、1981年度(昭和56年度)からは、測定を行っている自動車排出ガス測定局の全局で環境基準に適合しています。

横浜市環境創造局環境保全部環境管理課監視センター - 2001年12月18日作成 - 2013年8月29日更新
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