- トップメニュー|検索

環境創造局トップ環境創造局についてサイトマップ

 
横浜市記者発表資料
シンボルマーク
平成30年5月9日
環境創造局政策調整部環境科学研究所

横浜の海でみられる南の魚たち
〜平成28年度、平成29年度実施 第14回海域生物相調査について〜

 横浜市では昭和48 年から継続的に市内海域で海域生物相調査を行っています。平成28 年から平成29 年にかけて14 回目の調査を実施しました。今回の調査では、海域生物相調査開始以来初記録となる魚が3種確認されました。いずれも南方系の魚種であり、横浜の海においても海面水温の上昇など環境の変化が示唆されます。海岸動物における外来種は増加傾向にあることがわかりました。

 調査結果は報告書「横浜の川と海の生物(第14報・海域編)」として環境科学研究所のWeb ページに掲載します。また、報告書は市内図書館や市民情報センターでも閲覧できます。
http://www.city.yokohama.lg.jp/kankyo/mamoru/kenkyu/shiryo/pub/d0024.html


1 横浜の海に南方系の魚が!?
 地球の海面水温は、温暖化に伴い上昇していることが知られています。海面水温は魚類を含む海域生物の多様性に強く影響を与える要因とされており、近年の研究では暖水性魚類が全体的に北上傾向にあるとの報告もされています。魚類調査では、南方系種であるガンテンイシヨウジ(鶴見川河口)、ヒナハゼ(鶴見川河口)、タネハゼ(夕照橋)の3種が確認され、本市が実施している海域生物相調査では初記録となりました。いずれも、近年国内での生息分布を北に広げつつあります。今後、横浜の海においても、海面水温上昇など海域環境の変化に伴い、南方系の魚類が定着していくことが予想されます。



2 増え続ける外来種(海岸動物)
 下に示した図のように海岸動物における外来種の確認種類数は徐々に増加傾向にあることが示されました。護岸の岸壁ではムラサキイガイやフジツボ類がびっしりとついている光景が見られます。横浜の調査でもイガイ類やフジツボ類の外来種は、1985 年から記録があり、長年に渡り定着しています。一方、シナハマグリやチチュウカイミドリガニの記録は散発的でした。近年ではホンビノスガイ、イガイダマシなどの二枚貝類やクロマメイタボヤやマンハッタンボヤなどのホヤ類が記録されています。



 調査では外来種は14 種確認されており、調査地点別では堀割川河口が最も多く11 種、次いで鶴見川河口が9 種という結果でした。市民の生活や在来種への影響等含め、引き続き外来種の侵入や定着に注視していく必要があります。



3 14 回目の海域生物相調査結果
(1)調査結果概要
 平成28 年10 月(秋季)から平成29 年7 月(夏季)の4 季において、河口・海岸(鶴見川河口、山下公園、堀割川河口、海の公園、野島公園、野島水路、夕照橋)の7 地点及び内湾(横浜港、根岸湾、金沢湾)の3地点で調査を実施しました。
 調査の結果、河口・海岸域では海草・海藻57 種類、魚類54種類、海岸動物287 種類、内湾域では魚類47 種類、底生動物88 種類、プランクトン124 種類が確認されました。レッドリスト等掲載種(※)は33 種類で、河口の干潟に住む貝類、エビ・カニ類、魚類が多くを占めました。外来種は14 種で、その多くは岸壁に付着するイガイ類やフジツボ類でした。





(2)生物指標による水質評価
 「横浜の川と海の生物」では生物指標による水質評価を行っています。海域の生物指標は、水質階級を「きれい」、「きれい〜やや汚れている」、「きれい〜汚れている」、「きれい〜非常に汚れている」の4 段階、または「汚れている〜非常に汚れている」を加えた5 段階に分け、各水質階級の指標種を「岸壁」、「干潟」、「内湾」の環境ごとに選定しています。調査では河口・海岸域7 地点、内湾域3 地点の合計10 地点全てにおいて「きれい」の判定になりました。


記者発表資料(PDF・576MB)



お問合せ先
環境創造局政策調整部環境科学研究所  百瀬 英雄  電話:045-453-2550
横浜市環境創造局環境科学研究所 - 2018年05月09日 作成 - 2018年05月09日 更新
ご意見・問合せ - ks-kanken@city.yokohama.jp - 電話: 045-453-2550 - FAX: 045-453-2560
©2005-2018 City of Yokohama. All rights reserved.