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横浜市記者発表資料
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平成28年10月14日
環境創造局環境科学研究所

 


 



横浜の川でくらす生き物たち

〜 第14回横浜市河川生物相調査結果概要〜

 

 

 横浜市は、市内を流れる河川のうち6水系について、昭和48年(1973年)から約3年に1度の頻度で魚類、底生動物、水草、付着藻類についての調査を実施し、生き物から河川の水質評価をしています。
 今回は第14回目の調査となります。この約40年間で、下水道の普及による水質の改善などにより、一度は姿を消しながらも横浜の川へ戻ってきた生き物もいます。一方で、最近では外来種も増えてきています。詳細な結果は、環境科学研究所のホームページに掲載しております。

 

1 調査内容

調査地点  6水系(鶴見川、帷子川、大岡川、境川、宮川、侍従川)における41地点 
調査時期  冬季(平成26年12月〜平成27年2月)、夏季(平成27年8月〜平成27年10月) 
調査対象  魚類、底生動物(エビ、カニ、貝類、水生昆虫など)、水草、付着藻類(川底の石などに付いている藻類) 

 

2 調査結果概要

 (1)確認された水生生物

 魚類は54種、底生動物は204種、水草は27種、付着藻類は154種の合計439種が確認されました。今回の調査では、第11回調査(平成17年度)以来となる冬季の調査を実施したことに加え、これまで水草調査の対象としていなかった抽水植物注1)を調査対象に含めたため、第13回調査(平成23年度)の354種よりも多くの種類が報告されました。
 439種のうちレッドリスト等掲載種注2)は35種でした。レッドリスト等掲載種は絶滅のおそれのある野生生物であり、生育生息地の保全とともに今後の動向を見守っていく必要があります。
 外来種注3)は44種(国外外来種32種、国内外来種9種、品種3種)でした。


注1)抽水植物は、ヨシやガマのように、水底に生えて葉や茎が水面に出ている植物。
注2)レッドリスト等掲載種は、環境省レッドリスト(環境省RL)、神奈川県レッドデータブック(県RDB)に掲載されている種。
注3)外来種には国外外来種(海外から移入された種)、国内外来種(国内他地域から移入された種)、品種を含む。


水生生物 種類数 うちレッドリスト等掲載種 うち外来種
魚類 54種 ミナミメダカ、アブラハヤを含む20種 カダヤシ、オオクチバスを含む17種
底生動物 204種 ハグロトンボ、コシボソヤンマを含む10種 アメリカツノウズムシ、カワリヌマエビ属を含む18種
水草 27種 セキショウモ、ミズキンバイの2種 オランダガラシ、オオカワヂシャを含む9種
付着藻類 154種 オオイシソウ、タンスイベニマダラを含む3種

 

 

 (2)絶滅危惧種の「セキショウモ」を初確認

 今回の調査で、神奈川県のレッドデータブック2006(神奈川県RDB)において「絶滅危惧IB類」に指定されている水草のセキショウモが鶴見川水系の3地点で確認されました。過去には県内各地に広く分布していたと思われますが、現在は県内の生息地は限定的です。
 セキショウモは近隣の東京都や川崎市では多摩川水系で確認されていましたが、横浜市の河川生物相調査では初めての確認となります。

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 図1 初確認された絶滅危惧種「セキショウモ」

 

 (3)増加傾向にある外来種

 近年、横浜の川に外来種が増加してきています。魚類では、確認された種の約3割が外来種でした。特に、鶴見川水系と境川水系は他の4水系に比べ外来種が多く、流域の広い両水系が他の水系に比べ外来種の侵入しやすい状況となっている可能性があることがわかりました。
 底生動物では、新たに確認された外来種がいた他、平成23年の調査に比べ確認地点が増えた外来種も多くみられました。特にカワリヌマエビ属は、以前から市内での確認情報がありましたが、本調査では、平成17年に境川水系の1地点で初めて確認されて以来、平成23年には4水系13地点、そして今回の調査では同4水系23地点と確認地点が増加しており、分布を急速に拡大しているようです。鶴見川水系や境川水系には、カワリヌマエビ属が侵入して以来、在来種のヌカエビが確認されなくなった地点もあり、競合による在来種への影響が懸念されます(下図参照)。
 横浜市内の河川では外来種は大きな問題であり、今後も注視していく必要があります。

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平成20年度

 

 

平成23年度

 

 

平成27年度

 

 

 

図2 鶴見川水系の外来エビと在来エビの確認地点の変化



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図3 カワリヌマエビ属とヌカエビ(写真)

 

 (4)生き物による河川の水質評価

 横浜市は、河川の「水質を評価するものさし」として生物指標を定めています。生物指標を用いて水質評価を行うと、今回の夏季に調査した41地点(市外1地点を含む)のうち「大変きれい」が26地点、「きれい」が13地点、「やや汚れている」が0地点、「汚れている」が2地点でした(右図参照)。
横浜市環境管理計画では、平成29年度までの改善指標として『河川では、市内40か所中36か所で、生物指標により「きれい」と評価される』ことを掲げています。今回の調査では冬季は37地点、夏季は38地点で「大変きれい」「きれい」という評価になり、冬季・夏季ともに目標を達成しました。

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 図4 水質評価結果(平成27年度夏季)

記者発表資料(PDF・ 616KB)icn-pdf.gif

 

 

お問合せ先

環境創造局環境科学研究所長    中後 博    電話:045-453-2550

横浜市環境創造局政策調整部環境科学研究所 - 2016年10月14日 作成 - 2016年10月14日 更新
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