区長瓦版 平成28年８月 　(区長からのメッセージ)

「住んでいてよかった」と思えるまちをつくるための学び合いの場である神奈川区地域づくり大学校を今年度も開講します。
誰もが、安心感と生きがいを持ち、住み慣れた地域で住み続けるには、地域のつながりづくりがとても大切です。地域のつながりづくりは、自治会・町内会を始め、様々な地域活動により育まれていますが、多くの地域でその担い手の育成が課題になっています。そこで、先進的な活動を行っている自治会町内会などの事例について学び、自分の地域で実現したい「夢プラン」づくりを行うなど、自治会町内会などの地域活動を支える人材の育成を目的とした地域づくり大学校を昨年度からスタートしました。
本大学校は、神奈川区連合町内会自治会連絡協議会、認定NPO法人市民セクターよこはま、神奈川区役所の三者が協働で開催するもので、昨年度は、町内会・自治会から推薦を受けた方など、地域において様々な活動をされている39名が参加されました。第1期の卒業生からは「他の地域の成功事例を知り、町内会活動の意識が高まった」、「楽しいと思って取り組める町内会にしていきたい」、「グループワークで多くの人とつながることができた」などの声をお聞きしています。

【第１講　受講生の和やかな情報交換（昨年度）】

【第３講　他区の地域活動者との意見交換（昨年度）】

現地見学会など実践的テーマをより充実させ、自治会町内会等で地域活動に関わる楽しさ、やりがいを知っていただく内容を予定しています。
第１講（9月25日）では、データをもとに神奈川区の現状と課題を知るとともに、まちづくりの実践者が見つけた地域づくりの手法を学びます。
第２講（10月30日）では、金沢区の「西柴団地自治会」「さくら茶屋にししば」を訪問し、地域の方が日常的に集える居場所を見学します。
第３講（11月27日）では、子安台自治会を訪問し、野菜をきっかけにした地域交流から地域活動のヒントを学びます。
第４講（12月11日）では、第1期生と羽沢地区自治連合会の岐部会長によるリレートークにより、自分たちの手で始めるまちづくりのイメージを膨らまします。
第５項（1月15日）では、自分の地域で実現したい「夢プラン」を作成します。
第６講（2月12日）では、夢プランの発表会と卒業式です。これまでに得た気づきを全員で共有して、これからの地域づくりについて考え、地域活動の輪を広げていきます。

受講料は無料（ただし、交通費・飲食代等はご負担ください）で、現在、自治会町内会などの地域活動（例えば、青少年指導員、スポーツ推進委員、子ども会、PTA、オヤジの会など）に関わっていて、将来も自治会町内会などで活動したい方が対象です。8月31日まで受講生を募集していますので、少しでもご関心がある方は、神奈川区役所区政推進課（045-411-7028）までお問い合わせください。
自治会町内会は、地域に暮らす人々の交流を深め、「住みやすいまち」にするために、防災や防犯、交通安全、子どもや高齢者の見守り、地域の美化活動など様々な活動をしている自主的な団体です。また、民生委員・児童委員やふれあい訪問員による見守り活動、消防団による火災予防活動のほか、青少年指導員、スポーツ推進委員、保健活動推進員など、自治会町内会から推薦された皆さんが協力して地域の皆様の暮らしを支えています。身近な公園が気持ちよく利用できるように花を植え、清掃等を行っている公園愛護会も地域活動のひとつです。

ごみの集積場所を清潔に保持し、子ども達の通学路の見守り、突然の災害に備える防災訓練、お互いに助け合える環境をつくるために地域のお祭りなどのイベントによる顔の見える関係づくり、安全安心な地域づくりのための防犯パトロールなど、地域のさまざまな課題に対して自治会町内会活動が行われています。
自治会町内会活動が行われていないまちをイメージして見てください。自治会町内会活動等の地域活動の大切さがご理解いただけると思います。

地域を支える自治会町内会活動を知っていただき多くの区民の皆様に地域活動に参加していただきたいと思います。

平成28年８月
神奈川区長　二宮　智美