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緑のカーテンとは、ゴーヤの育て方

最終更新日 2024年2月2日

緑のカーテンとは

地球に優しく節電効果のある自然のカーテン

ゴーヤやアサガオのようなつる性の植物で、建物南側の窓辺をカーテンのように覆うもので言わば自然のカーテンです。
葉っぱの間をすり抜ける風は天然のエアコンのようで、葉から出る水蒸気で涼しい風を室内に呼び込むことから暑い夏の日差しでもエアコンの使用を抑えることができます。
ヒートアイランドや地球温暖化に対する取組の中でも節電効果のある対策として有効です。

ゴーヤの育て方

ゴーヤによる緑のカーテン栽培テキスト(以下のリンクからダウンロードできます)

用意するもの(以下の育て方はPDFの内容を掲載しています)

・種か苗
 ゴーヤ苗の購入は店頭にたくさん並ぶゴールデンウィーク前後がおすすめ
・プランター
 ゴーヤなどの野菜は根が張るので、深型のものが適しています。
・土、肥料
 土づくりをしないときは、「野菜用の培養土」と追肥用の「化成肥料」の購入を。
・支柱
 ネットを結ぶ場所が無いときに必要です。物干し用のつっぱり棒など丈夫な棒を使います。
 つるを伸びやすくさせるために短めの棒があると役立ちます。
・ネット
 標準サイズは10㎝角。緑色や透明の園芸用ネットが売られています。
・重し
 風が強い場所はネットやプランターが動かないように、重しをしましょう。

土づくり(市販の培養土を使わないとき)

植えつけを行う2週間くらい前に
<基本の割合>
赤土6~7:腐葉土3~4+苦土石灰1つかみ、化成肥料1つかみ
プランターの底には赤玉土・鉢底石など
・ポイント
ゴーヤは酸性の土を嫌うので、苦土石灰を入れて土を中和します。
たい肥や生ごみ肥料を入れる場合は、十分に熟成したものを使いましょう。
ゴーヤなどのウリ科は、連作障害を防ぐため毎年土を入れ替えましょう。

生ごみを豊かな土にかえる「土壌混合法」はいかがですか

①2~3㎝に刻んだ濡れた生ごみと乾いた土を混ぜる。
②手の中に湿り気を感じるくらいの水分量(50%)がベスト。
③生ごみと土を混ぜたものを1日分ずつ横に並べる。
④生ごみが隠れる程度の土で覆う。これで虫・臭いをカット。
⑤プランターがいっぱいになったら、全体をかき混ぜる。
⑥2~3週間で完成!

スケジュール

・種まき(種から育てる場合)
 4月中旬から5月中旬
・植えつけ(苗から育てる場合)
 5月上旬から5月下旬
・ネットはり
 6月(苗が大きくなってきたら)
・収穫
 7月中旬から9月中旬

種まき・植えつけ

・種のとがった先を爪切りなどで切って、種を一晩水につけます。
※水を浸したティッシュやコットンの上に種を並べ、暖かい室内に10日~2週間程度置き、発芽させてから土に蒔く方法もあります。
・ポットに2~3粒種をまいて、1㎝位の土をかぶせます。
 発芽適温の25℃に達すれば、2~3週間で発芽します。
・本葉が2~3枚になったら育ちが良いのを1本残してあとは根元からカット。
・(苗から育てる場合はここから)
 本葉が4~5枚になったらプランターに植え付けます。
 短めの棒を立てると、つるがよく伸びます。
・ポイント
 ゴーヤの種は固いので、種の先を切ると水を含みやすくなります。
 ご家庭でとれた種で、水に浮くものは発芽しにくいものです。
 (市販の種で水に沈まないのは、種が水をはじいて中に浸みこんでいないだけだと思われますので大丈夫です)

ネット張り

くれぐれも安全に注意し、台風などで外れないか、避難路をふさいでいないかよく確認しましよう。
・ネットの上部を2階バルコニー手すりなどに結びつけます
・棒を通すと、作業が楽でネットがたわみません
・固定する場所がないときは支柱をたてます
 物干し用のつっぱり棒でもOK!
・ネット下部はどこかに結びつけるか重しをします

つるの摘心・誘引

定期的にやるのがネット全体に葉を茂らせるポイント!
本葉が6~7枚になったら親づるの先の芽を摘みます
☆親づるより子づるのほうが花がつきやすい!
はじめのうちは、子づるを横へ誘引して、ネットに留めます
☆ネットの端まで葉で覆われて、きれいなカーテンに!
葉が混んできたら、適度に葉を摘んで、風通しをよくします

水やり

朝がベストです。土の表面が乾いたら、水をたっぷりとあげます。
真夏は夕方に葉のしおれが回復していないようであれば、夕方にもあげましょう。

土の乾燥対策

土の表面にワラや木のチップを敷くと効果的です。(マルチング)
枯れた芝や腐葉土でもOK
レンガを敷いて風通しをよくしたり、発砲スチロール(排水穴付き)などの断熱材を敷いて、
照り返しの強いベランダからの熱が伝わるのを防ぎます。

追肥

植えつけの約1ヶ月後から、定期的(2週間程度ごと)に化成肥料などを追肥します。
※時々は、マグネシウム(苦土石灰)も与えましょう。
表面から根が見えたら土を足し、固くなった土をほぐしましょう。
<肥料の3元素>
花や実をつけたい→リン(P)
葉を茂らせたい→チッソ(N)
根を元気に→カリウム(K)

種とり

熟した実から種がとれます。陰干しした後、紙袋などに入れて、涼しい場所で保管します。

ベランダ栽培のポイント

①プランターと窓ガラスの間を1m以上離すと、葉から出る水蒸気で涼しくなります。
②風によりネットにたわみが出来たり、外れやすくなることがあるので、ネットの結び目は定期的に確認しましょう。
 高層階は風が強くなるので、特に注意が必要です。
③コンクリート製のベランダは照り返しがきつく、葉や根が傷むことがあるので、土の乾燥対策をしましょう。

ゴーヤの育て方 Q&A

土・プランター

Q昨年と同じ土は使えますか?
A実付きが悪くなったりする、連作障害が出る場合があります。
 他の植物や、土壌混合法に使いましょう。
Q浅いプランターでは、うまく育たないでしょうか?
A深いプランターの方が、根がよく張り、土の保水力も上がるので、育ちやすいです。

種・苗

Qプランターや花壇に種を直まきしても、うまく育ちますか?
A地温が高い時期(5月中旬以降)なら大丈夫です。
 4月中は地温が低く発芽しにくいため、直まきよりは、温度管理のしやすいポット苗をお薦めします。
 5月中旬以降は地温が上がってきますが、夏までに葉を繁らせて、緑のカーテンとして日よけ効果を期待する場合は、時期的に間に合うかがポイントとなってきます。
Q幅180㎝のカーテンにするには、何苗必要ですか?
Aよく育てば2~3苗でしょう。

葉っぱ

Q葉が黄色くなってしまいます。
A日照不足、肥料不足、土の量不足が考えられます。
 下の方の葉が黄色くなるのは、ある程度は生理現象で仕方ありません。
Q葉の葉脈だけ濃い緑色です。
A栄養不足の可能性があります。追肥をしましょう。
 お米のとぎ汁や、薄めた牛乳も効果があります。
Q小さい脇芽も黄色くなってしまいます。
A根腐れの可能性があります。しばらく水やりを控えて、土がほぼ乾いてから水やりをしてください。
 普段は土が乾いてからたっぷりと、です。
Q葉が繁りません。
A日照、肥料、土の量を十分にする他、はじめの頃は雄花や小さい実をところどころ摘んで、栄養を葉に行き渡らせましょう。
 また葉を広げるには、つるの先をつまんで子づる、孫づるを伸ばしてあげましょう。

花、実

Q実がすぐに黄色くなるのはなぜですか?
A小さいうちに黄色くなるのは、栄養が足りなかったり、根詰まりなどでこれ以上大きくなれないと「悟った」ゴーヤが、早く種をつくろうとして熟した可能性があります。
 初めの頃の実は大きくならないので、ある程度葉が繁るまでは、実を摘んでしまいましょう。
Q雌花が咲きません。
Aそのうち咲くと思いますが、リン酸肥料を十分にして、チッ素肥料を控えると、雌花が咲きやすくなります。
 ウリ科は低温で雌花がつきやすくなるので、猛暑、熱帯夜が続く年は条件が悪いと言えるでしょう。
Q実を大きくたくさん作るには?
A栄養分からみると、リン酸肥料が十分でなく、チッ素肥料が多いと実が大きくなりません。また、ついた実をすべてならすと実が小さくなります。
 生食するウリ類は早めに収穫するのはポイントなのであまり大きくしない方が最後まで生育しカーテン機能を発揮するでしょう。

病気・虫害

<うどんこ病>
葉の表面に白い粉が浮き、黄色くなって、やがて茶色く枯れてしまいます。
雨上がりに急に晴れると蒸れて出やすいので、風通しをよくしておきましょう。
対策:ごく初期であれば、白い粉をやわらかい布で拭き取ります。後は、スプレー薬を葉の両面にまいて、周辺への病気の進行を防ぎます。
<虫害>
ウリハムシ・・・葉を食べます。手で取り除きます。
ヨトウムシ・・・夜に葉を食べつくします。夜に見つけて、葉ごと取り除きましょう。
アブラムシ・・・師管液を吸います。手でつぶしたり、薄めた牛乳をスプレーでまいて窒息させます。

益虫

テントウムシ・・・ナナホシやナミテントウは虫を食べる益虫です。

花と緑のカーテンを育てましょう!

種から上手に育てる方法を、動画で分かりやすく解説しています。
ぜひご覧ください。

動画「花と緑のカーテン~一緒に育ててみませんか?~」

IFrame

 ※本動画は「学校法人岩崎学園 情報科学専門学校」の生徒の協力により作成しました

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このページへのお問合せ

神奈川区総務部区政推進課

電話:045-411-7021

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ファクス:045-314-8890

メールアドレス:kg-kusei@city.yokohama.lg.jp

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