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子育て地蔵とまわり地蔵信仰

田園風景を今も残す下飯田地区

8.子育て地蔵とまわり地蔵信仰

 背負われて巡回する子育て地蔵
背負われて巡回する子育て地蔵

 下飯田地区には、昔から「子育て地蔵」と呼ばれ、後部に背負いひもがついている背負い式のお堂(高さ九二cm、幅五〇cm、奥行き四〇cm)が伝わっている。堂内の漆塗りのお厨子には、赤ん坊を左手に抱いて蓮華台にすわった高さ十八cmほどの木造の地蔵尊が安置されている。

 このお堂は、各家ごとに二〜三晩くらいを宿として、次々に背負って家をまわって供養することになっている。現在では、時には車を利用しながらも下飯田地区(上飯田町の一部を含む)の十五石、杉の木、本郷、元木の旧農家を中心に九十戸ほどを一〜二年かけて一巡している。

 それぞれの家では、おだんごやご馳走を供え、「〇〇が元気に育ちますように・・・」とか「子が授かりますように」などと書いた半紙にお賽銭を包んだり、お地蔵さまに帽子やよだれかけをかけ、お堂の全面の網に子どもの名前入りの人形をくくり付けたりして、子どもたちの健康を祈っている。

 また、和泉地区にも同様なお地蔵さまがあるが 、このような民間信仰が今日まで伝承されている例は県内でも数少ない。神奈川県立博物館の調べによれば、港北区や、大和、伊勢原、秦野、平塚などの各市にも現存しているという。また、昭和五十二年と六十三年の神奈川新聞には、下飯田地区と秦野南矢名地区のことが、「ひっそり生きていた 回し地蔵」、「丈夫な子願い まわり地蔵」と題して紹介されている。

 その記事によれば、伊勢原市三ノ宮の曹洞宗保国寺で安永年間(一七七二〜一七八〇)ごろ、百体の回し地蔵がつくられ、相模国百ヵ所村に配った記録があり、保国寺には百体の元となる「おや地蔵」と呼ばれる地蔵尊が祀られているという。百体の内二十八体は確認されているというが、下飯田、和泉のものがそれに当たるかは定かではない。

 

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冊子いずみいまむかしの写真  平成8年11月3日発行
 泉区制十周年記念出版
  いずみ いまむかし
    −泉区小史−  より



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