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横浜市長 林 文子
― 共感と信頼の行政をめざして

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市長定例記者会見(平成29年8月30(水)14:00〜市庁舎2階応接室 )

※市長記者会見における質疑内容の要旨を政策局報道担当でとりまとめの上掲載しています。

参考資料


質疑要旨

1 テーマ
  横浜市のコンプライアンス上の課題と今後の取組について


記者:

昨日、コンプライアンス委員会が開かれたということですが、昨日の委員会では全局長向けにどのようなお話をされたのでしょうか。郷原先生にお願いいたします。

横浜市コンプライアンス外部評価委員 郷原 信郎 様:

市長のあいさつに続いて、私の方から、この資源循環局の7月に明らかになった問題について、組織として何が問題だったのか、それをどのように受け止めて、どのように今後生かしていくべきなのかということをお話しました。そうした私の話を受けて、資源循環局の局長、あるいは他の局長などにも率直な感想や意見をお話いただきました。それからもう一人の外部評価委員である新日本有限責任監査法人専務理事の大久保和孝氏、彼は内部統制を専門にしていますので、最近の内部統制に関する様々な場での発言を紹介して、地方自治体における内部統制の強化にどのように対応していくのか、どのような方針で内部統制を評価していくべきなのかという話が行われました。その点についても率直な意見交換ができたと思っています。

記者:

次は市長にお伺いいたします。今後具体的な活動に移したいというお話があったのですが、具体的にはどのようなことを行っていくご予定でしょうか。

市長:

先ほど郷原先生からお話がありましたが、前市長の時から先生はご就任で、約10年(外部評価委員を)務めていただいています。私自身もこのところ起きている不祥事について、常に副市長となぜこのようなことが起きるのかと、毎度徹底的に各局が取り組んでいる仕事を本当にしっかりと見直し、検証して、次にこのような事態が起きないか、習い性のごとく、引き続き、実はずっと気づかずに進めていることがあるのではないかと様々な議論をしてきました。そのたびに通達を出し、確認をして、各区局長に答えを出してもらうというか、今現在はどうなっているのかと、現場の状況はどうなのかということにも取り組んでいましたが、また資源循環局の問題が出てきました。これは本当に基本中の基本だと私自身も考えていましたが、郷原先生からご指摘をいただいた時に、私自身もなるほどと(思いました)。これは基本的に局で実際に実務を担当している職員のミスというよりも、トップの意識の問題、構造的に職員の中にコンプライアンス意識というものが、ただの事象ではなく、魂が入ったというように、本当にそうした意識によって、被害を受けてしまう方々が出ないようにすることだと思います。そのような視点が本当にできているのだろうかということを、私は郷原先生のご指摘で非常に痛切に感じまして、この場にもおいでいただいて、しっかりとお話をしていただきたいというように思いました。そして昨日(8月29日)、そのような大変厳しいご指摘もいただき、区長や局長が直接お話を伺いました。この(昨日の委員会に出席した)職員が、経営責任職としてすべての市政のマネジメントを動かしていく中心です。そういうことで、これからコンプライアンス委員会を定期的にしっかりと開催し、業務リスクの分析、改善策について、幹部職員が一つの局のものと捉えずに組織横断的にしっかりと議論をして、反省、検証し、実践につなげていくと(いうことです)。これからは本当に予防(の取組が大切)です。今、郷原様からもお話をいただきましたが、外部から評価をいただくということではなくて、積極的にご指摘、アドバイスをいただくということで取り組んでいきたいと思っています。私自身も常に職員に話をしていたのは、いかに我々が掲げた施策が大きく成果を出したとしても、このようなことでご迷惑やご心配をかけてしてしまったら、(市民の皆様からの)信頼を全く失ってしまいます、ということをずっと言ってきましたが、それが改善されていないというのは、私自身も根本的に考えが至ってないのではないかと反省、自戒をしています。そういうことも含めて、これからはコミュニケーションをとても良くして取り組んで、先生との定期的な意見交換もしっかり行っていかなければならないと思っています。

郷原 委員:

ちょっと1点だけよろしいでしょうか。誤解を招いてはいけないので、少し追加させていただきたいのですが、この資源循環局の問題では、(「産廃処理問題の指摘」があったことに関して)不適切な対応も行われた可能性があるのではないかという疑いは持ったのですが、それはその後、担当部局の方も含めて説明を受けて、適切な対応が行われたということは我々も十分に理解をしています。この問題は、担当者が行ったことが(産廃処理問題への)対応も含めて重大なことだと言っているのではなくて、むしろこの問題を横浜市がどう受け止めて、どのように皆さんに記者発表をして、世の中に伝えようとしたのかというところの方が問題なのであって、そこの部分は、不祥事を起こす、不始末を起こす、過誤を起こすというようなことが出ないようにするという、単なる不祥事防止の問題ではなくて、横浜市の行政のクオリティを高めていくというような方向で、むしろ活用すべき事案ではないかと思ったということです。この件について、まだ何か色々と問題があるという指摘をしているのではないということは誤解のないようにしていただきたいと思います。

記者:

郷原委員にお伺いしたいと思うのですが、冒頭で林市長になってからコンプライアンスを巡る取組が十分ではないという印象というお話でしたが、具体的にこういうことが、というように話せるものがあれば、どういうところなのかということをお伺いしたいと思います。

郷原 委員:

10年ぐらい前だったと思いますが、コンプライアンス委員会が立ち上げられ、我々が外部評価委委員になった当初は、コンプライアンス委員会がかなり頻繁に、年2、3回ぐらいの割合で開催されていました。我々もそこに出席して色々な意見を言っていましたが、開催頻度が段々少なくなり、最近ではほとんど委員会という形では開かれないで、たまに年に1回程度、市長と我々が直接お話する機会があったのですが、幹部の方々に直接我々がお話をする機会がないという状況の中で色々な問題が次々と起きていたということです。どうも以前のコンプライアンス委員会を中心としたコンプライアンスへの取組がやや十分ではないような状況になっていたのではないかという印象を私は持っていました。

記者:

今の話ですと、それはコンプライアンス委員会、コンプライアンス外部評価委員として、市の幹部の皆さんにお話する機会がなかったということですか。逆に言うと機会が継続的にないとコンプライアンスがなかなか浸透しないのだというご意見なのでしょうか。

郷原 委員:

委員会を開いて、そこで何か話をすればよいという問題ではないのです。少なくとも委員会を開いて、そこで直接お話をすればどのような問題意識なのかということも知ることができるし、我々がやはり対応として問題ではないかと特に強調したいところをお話することもできます。やはりまず(委員会を開催することが)必要なのではないか、その上でそうしたコンプライアンス委員会を中心に、コンプライアンスの取組を議論していって、もっと他の面でも取組を強化していくことが必要なのではないかと思っています。

市長:

補足させていただいてよろしいでしょうか。本当にお恥ずかしい話なのですが、私が不明を恥じているのは、この評価委員の先生方と直接私はお話をしていたのです。前回の(委員会が開催された)時に、コンプライアンス委員会が定期的にしっかりと開かれていないのですと言われました。はっきり言って私自身はそのようなことを知らなかったことを大変恥じました。よく考えてみれば、私と先生がお話をして、そこに副市長や幹部がいたのですが、そうではなくて実際に現場のトップの職員が集まり、横断的に一つひとつの事象について検証や議論をし、先生のアドバイスをいただく場がなくなっていったということは、実に重要かつ重大な問題だったのです。そこで、(前回開催した)委員会の場で(8月29日に委員会を)開きますということになったのです。ところが、委員会を開くまでの間に今回のことがまた起きてしまったということです。私も懸命に「信頼がなければ行政というのは進めることができない」と言っていたのに、(組織全体として)全くそのことに気づかずに来てしまいました。郷原先生に(今日の会見の場に)お出でいただいたこともあるので、オープンにお話をさせていただきたいのですが、(今回のことについて)知らなかった副市長もいるということで、しっかりと引き継ぎもされていないし、そうしたことを具申することもないということで、はっきり言ってコミュニケーションができていないということです。それを私は他の方の責任にするつもりはありませんし、私はトップとして非常に恥じています。今回(先生に)お出ましもいただいていますが、そういうことがあるということは私にとって大変勉強になったというか、大変苦しいことでありました。改めて昨日開かせていただいた委員会には、私は公務があって最後まで出席することができず、冒頭の先生のお話まで伺って退席いたしましたが、各局長、区長が先生のお話を聞いている様子を見て、また後ほど報告を受けましたが、非常に強い反省という言葉が適当かどうか分かりませんが、そうだったのだということを改めて痛切に感じました。先生のおっしゃってくださった行政のクオリティを高めるという根本的なところに取り組まなければ、私が目指すところの市民の皆様に寄り添う、共感と信頼の市政は成り立たないのだと強く今回感じました。

記者:

先生と市長に何点か伺わせてください。まず市長に今の点に関連してなのですが、コンプライアンスのこういったしっかりとした外部評価の仕組みがあったのにもかかわらず、生かされるような委員会が近年では開かれていなかったということで、再発防止という趣旨、再発防止というか、改善という趣旨では、今日から3期目ですが、これを定期的に開催していくような、3期目の抱負としていかがでしょうか。

市長:

これはしっかりと定期的に開催していきます。定期的な開催と、あと何か重大な事案があれば、もちろんご相談申し上げます。基本的には定期的に開催されていたものが、されなくなってきたということですので、全局長が集まって、しっかりと取り組ませていただきます。

記者:

市長のお考えとすると、先ほど委員からも年に数回ということをおっしゃっていましたが、どのくらの規模感というか、回数を今イメージされていますか。

市長:

委員の皆様のご事情もあると思いますが、最低2回以上、(それ)以下では足りないと思っています。先生方のご都合がつけば、四半期に一度といった形で開催させていただけると大変ありがたいことです。これからご相談していきます。

記者:

郷原先生に、今回は一つのきっかけとして、産廃処理に対する通報の案件をおっしゃっていただきましたが、市長は冒頭でも下水道の問題や様々な不祥事がというご発言がありましたが、今回コンプライアンス外部評価委員として、今までの近年の市の対応について、これ以外にも、例えば今回の助言にあたって検討された事案はありますでしょうか。

郷原 委員:

昨日も教育委員会の原発避難いじめ問題のことは色々と議題になりました。下水道料金の不徴収の問題は、コンプライアンス委員会は開かれなかったのですが、コンプライアンス室長から色々と説明を受けて、私のコンプライアンスの持論からすると、典型的な、私は虫とカビという例えでコンプライアンス問題を整理しているのですが、個人レベルの単発的な問題ではなくて、組織の体質、組織自体を背景としたカビ型の問題であって、それを単なる単発的な現象のように再発防止策を講じても全く意味がない、このような問題の起きる背景も含めて、根本原因を明らかにして対応しないといけないということは、コンプライアンス委員会の場ではなかったのですが、室長には言いました。ただ、そうした我々の問題意識が、横浜市のこのような問題の再発防止策に十分生かされているのかということは非常に疑問に思っています。そういうこともあって、やはりコンプライアンス委員会が開かれていない状況は抜本的に改めるべきではないかと感じた次第です。それから、改めて10年前に設置されたコンプライアンス委員会の要綱や規則を見てみると、考え方が古いのです。要は問題が起きないようにする、不当要求に屈しないようにするというような、元々行政でコンプライアンス問題として考えられていたことに対する対処が中心でした。だからそういう意味でそうしたことがあまり起きなくなって、昔型の行政にとって困ったような問題が起きなくなってきたために、あまり内部的にコンプライアンス委員会を開こうという気にならなかったという背景があったのかもしれません。しかし、重要なことはそういうことではなくて、先ほどから市長もおっしゃっているような、行政の質、クオリティを高めていく、もっと前向きなコンプライアンスに取り組んでいくことが、細かな問題も含めて不祥事やコンプライアンス問題を起こさないことにもつながるわけです。そういうような形にコンプライアンス委員会が元々なっていないのです。我々からは、コンプライアンス委員会のあり方も含めて市長に色々と提案をして、抜本的に取組の方向性、姿勢を改めていただきたいと考えています。

記者:

今ご指摘いただいた教育委員会の問題は、我々も継続して取材させていただいたのであえてお聞きしたいのですが、コンプライアンスの専門家として、昨日どのように議題になったかという点と、先生からご覧になっていて、どのような点がコンプライアンス上問題であるのかという点を教えていただけますか。

郷原 委員:

非常に難しい問題です。色々な要素が複雑に絡みあって起きた問題で、単純にどの人のこの時点での対応にこういう問題があったということで割り切れるような問題ではないと思います。ただ我々の立場から一つ言えることは、横浜市の組織としての対応、教育委員会としての対応のあり方が、色々と不十分な点があって、それがマスコミの皆さんも含め、横浜市民にも社会にも色々な誤解を受けた面があるのではないかということです。根本的ところはこのような問題に対してどうするのがよいのかということは、なかなか一言では言えない難しい問題なのですが、少なくともこうしたトラブルで横浜市の教育部局に対する信頼が失われることがないよう、コンプライアンスとしての体制、危機対応のあり方をしっかり考えて強化していくことが必要であることは間違いないと思います。

記者:

最後に、発端となった産廃の関係なのですが、認識が違っていれば教えていただきたいのですが、先ほどのご発言で言うと、先生が課題として思われているのは、内部通報者に対する保護の意識を欠いていた問題であって、個人情報の問題に矮小化してはいけないというのがご主張だと考えましたが、その点はいかがですが。

郷原 委員:

そこが私は一番問題だと思った点です。個人情報を含む通報内容をそのまま所属する企業に提供してしまったということも問題ですが、横浜市の取扱いとしてそういうことが行われるということは絶対あってはならず、今後は通報者の配慮に欠くようなことは絶対起こさないという姿勢が重要なのです。ところが、その姿勢が全然この中から見受けられず、非常に当たり障りないような、当たり障りなくはないのですが、実はそういう報道発表で終わってしまっています。これはやはり、そもそも通報というものに対してどう対処していくのか、どう活用していくのかという姿勢自体が欠けているのではないか、そこが私は一番問題だと思いました。

記者:

単なる個人情報流出の問題ではないと(いうことでしょうか)。

郷原 委員:

はい。そうです。

記者:

林市長にご認識を伺うのですが、こういったミスなり対応の誤りが起きた場合に、長らく取材させていただいていると、今回の産廃処理に係る不適切な取扱いについても、原因には「事実誤認してしまい」とあるのですが、ある民間の大手自動車メーカーでは、一つのミスには5段階の「なぜ」があると言われているのですが、要するにミスした、それは「なぜ」、その「なぜ」に対してまた「なぜ」と繰り返すことによって、根本的な原因が突き止められ、ミスした人にそれを自分で考えさせるということを行って再発防止を図っているのですが、この横浜市のミスに対する発表に関しては、教育委員会も含めて、毎回「なぜ」の突き詰めが足りないと私はずっと言ってきたのです。今回も事実誤認と書いてあるだけで、裏側の再発防止を見ても、なぜ事実誤認をして、どうやったら再発防止ができるかという突き詰めが足りないのです。そのあたりに対して、ミスの突き詰めということを深めた方が良いのではないかと思うのですが、そのあたりのお考えはいかがですか。

市長:

今、郷原先生がおっしゃったのもそういうことだと思っています。それを含めて、これからしっかり取り組んでいきたいと思います。

記者:

その意味でまた伺うのですが、コンプライアンス委員会が開かれなかったということも、これはミスとは違いますが、引き継ぎミスというか、ちょっと怠慢があったのかなと思うのですが、これはなぜ開かれなかったのですか。招集する責任者は誰ですか。

事務局:

コンプライアンス委員会は規則で設置をしていまして、委員長が渡辺副市長、それから委員として局長級の職員がおり、合わせて13名で構成した委員会です。これについては毎年度3回程度開催をしていました。ただ、従前は郷原先生をはじめ、外部評価委員の先生方に入っていただき開催し、意見交換する場が多かったと聞いています。最近ではそのような場は開かれなかったということです。外部の方を入れないコンプライアンス委員会の中で、最近の事案等について情報提供をしつつ意見交換をする場というものは設けていました。ただ、その場で、記者がおっしゃったような形で、しっかりと突き詰めた議論をするというところまでは、正直いっておりませんでした。その点は反省しています。

記者:

外部の方を呼んだ委員会を開かなかった理由というのは、なぜか分かっているのですか。先ほど郷原先生から、古い問題が起きなくなったからではないのかという推測でおっしゃっていましたが、そこも突き詰めるのも大事なことなのではないかと思うのですが。

事務局:

そこも郷原先生がおっしゃったような意味で、コンプライアンス問題というのがある程度落ち着いてきたというように過信をしていた部分もあると思います。また、横浜市では研修をかなりしっかり取り組んできたと思っています。研修の体系については、外部評価委員の先生の皆様からも、「体系としてはしっかりしている」とご評価をいただいていたという経過もありました。個別にご意見をお伺いするという形でしたが、一緒に集まってという場の設定までは、ここ最近ではありませんでした。

記者:

私もこの半年ほど、横浜市政の担当になってからですが、何か良くないことが起きている情報があった時に、そのことが担当する課長、部長に伝わらずに、現場で非常に不適切な対応をしている、あるいは法令に沿ってできることを前向きにやっていないという事例が重なりました。具体的には保育園でお昼ご飯を出していないところがあったということです。一つひとつは担当の問題なのですが、内部統制、コンプライアンスという意識が随分と問題あるなということを感じとしては持っていたのですが、これは組織の問題だというように郷原先生はお考えなのでしょうか。

郷原 委員:

残念ながら、この数年は本当にたまに室長から話を聞く程度で、あまり横浜市の問題について、積極的に関わり、考える機会がなかったので、具体的な問題の中身は分からないのですが、私の印象として申し上げれば、やはり組織の体質にまだまだ問題があり、改善すべき点があるように思います。これは何も横浜市が特別に悪いとか陥没状態にあるというわけではなく、東京に次ぐ大都市の横浜で、3万人にものぼる職員がいる大きな組織で、しかも地方自治体という行政組織なので、どうしても風通しが悪くなり、組織の体質も官僚的になるというのは、どこにでもそのような傾向はあると思うのです。それは、今、世の中がどんどん変化し、環境が変化している中で、十分にそのような状況に適応できなくなっている面があるのではないかということが推測できます。どこかで抜本的に考え方を改めて、何も古典的な問題が起きなければよいということではなく、組織全体の問題としてコンプライアンスに取り組んでいる中で、今おっしゃったような問題も単発ではなく、組織の体質とどのように関係しているのかというような観点から検討すべきなのではないかと思います。

2 その他


記者:

本日から3期目がスタート致しましたが、改めて抱負をお願いいたします。

市長:

2期8年を務めさせていただき、今日から3期目です。気持ちも新たに、緊張感を持って取り組ませていただきます。今、郷原先生と一緒に会見をさせていただきましたが、このコンプライアンスの問題は、私を含めて市職員の意識の在り方というものを本当に考えていかなければならない問題だと思っています。常々考えている市民の皆様からの信頼、市役所に対する信頼を失えば、どんなに施策的に良いものであっても、それはもう無になってしまうということを(胸に刻み)、改めてスタートにあたり、身を引き締めていきたいと思います。それから、2期で続けてきた施策には(引き続き)取り組みますし、あとは少子高齢化というのが本当にもう目の前に迫ってきた中で、基礎自治体として、財政的にも決して潤沢ではない中、厳しい予算編成にも取り組んでいかなければなりません。しかし、8年間で培った、どういったピンチでもチャンスに変えていく、そういう前向きな取組姿勢で果たしていきたいと思っています。個々についてのお話は、今日この場では控えさせていただきますが、そうした考え方で、もう一度職員とコミュニケーションを良くしなければなりません。リーダーシップを取っていきたいと思っています。

記者:

もう1点ですが、昨日、国の方でギャンブル依存症対策について、少し方針が示されました。市の方でもギャンブル依存症対策について、お考えがあるということですが、今回の国の方針に対する受け止めをお聞かせください。

市長:

改めて、国の方でギャンブル依存症対策について取り組まねばならないというか、取り組んでいくということのご表明だと思っています。横浜市も引き続き取り組んできていますので、IRについて、カジノという問題ですが、さらに検証と、これについてもしっかりと皆様のご意見も色々と伺っていますし、私自身もまだ自分の中で方向性を決めるところまで至っていません。そこには検証が必要ということですので、メリット、デメリットを含めて検討していきたいというか、取り組んでいる最中です。

記者:

今日一部の報道でも出ておりましたが、市長は8月3日時点でもおっしゃっていましたが、オペラの劇場を造りたいとのお気持ちがあるようで、これについて細かく確認させていただきたいのですが、オペラ専用劇場なのか、それともオペラにも使える劇場なのか、どのようなものを想定していらっしゃいますか。

市長:

オペラの劇場ということではなくて、オペラやバレエ、歌舞伎などは、非常に(舞台の)奥行きが深く、総合芸術としての舞台芸術を上演できる劇場という意味です。今(市内にある施設は)、奥行きがなく、ほとんど照明や緞帳も何枚も下ろせない状態で、かなり奥行きがないと舞台装置が作れません。トータルして、今、横浜市の場合だと、そのような劇場は持っていません。現在それに近いことができるのが神奈川県民ホールです。(劇場については)オペラという言葉でくくっているものではありません。

記者:

以前は、劇場だけでは人を集めたり、お金として継続的にやっていくのが難しいので、そこはIRの中でというようなことを、去年の初めくらいまで市長のご発言の中で伺ったことがあったのです。劇場だけ取り出すというのは、IRとは別個で考え直すという、その劇場だけはこの4年間で、3期目の4年間で進めるという意思表示ということでよろしいでしょうか。

市長:

基本的には、(総合芸術としての舞台芸術が上演できる)劇場が横浜市にないということは、(現代アート、ダンス、音楽といった)文化芸術(の取組)を今まで連続して回して開催してきましたが、これ以上の進展が望めないと思うところにきています。常に上演する場所がないということで、色々な催し自体が難しい状況に来ています。あとは、市内外から横浜市に対して(公演の)オファーがあるのですが、上演する場所がないという問題です。それを解決するためにということで、当然劇場だけではなくて、そこには一体型で、やはりレストランもないといけないのだと思います。そのようなことを考えて、まだ具体的にここであるとか、このような劇場をとは言っていません。ただ、これから市が積極的に前向きに踏み出していくということをお話しているわけです。何も言わない限りは民間の皆様から何のオファーもないのです。しかし、(市が)そうした姿勢を持っていると踏み出して(いく)、これは官民で取り組んでいかないとどうにもなりませんので、民間の皆様にも参加していただきたいという気持ちで取り組んでいきます。4年間で何とか道筋だけでも作りたいということです。大変時間がかかることだと思っています。もちろん4年間の中でできればそれは良いのでしょうが、ただ、予算のことなど大変難しい問題だと(思っています)。3期目の4年の間で進めていければ良いのですが、なかなか難しいかと思いますが、できれば良いと(考えています)。ただ、文化芸術の活動を進めようとしても、今以上の劇場がないということで、少し横浜市は行き詰まっています。

記者:

それはやはりIRの中でかつては検討していたことが、若干ここにきて変わってきたというのは、国のIRに関する議論があまり進んでいないからという背景、事情ですか。

市長:

もちろんそれもあります。少し先行きが見えないというのが私自身の気持ちです。これはIRの場合は、各都市が実際に手を挙げて、国の方で選定していくということです。国のスケジュール感も報道では見えないので、時間が相当かかるのだろうと思っています。例えば、IRを進めるということになった時は、当然ながらIRの中に劇場は付帯していて、それはもう必須の条件として選定されていくのだと思いますが、(劇場の検討は)それとは別として考えています。これは県知事ともお話しをすることがあるのですが、県知事も劇場が良いというか、そういうものができたら良いと話をすることもありますが、ただ、それが難しい状況です。例えば、このようなシアターが一つできたとしても、将来的にまた仮にそうした動きがあってシアターができても、別にそれが多いということではないのだろうと思っています。とりあえず、これは私の気持ちとは切り離して、適地はどこかということも含めて検討していきたいという考えです。

記者:

おそらく今月の初めくらいに栄区の一部のところの開発に反対する市民団体の方から、おそらく市長に面会を求める手紙が届いていると思うのですが、まだ返事をいただけていないと団体の方がおっしゃっています。返事についてはどのようにお考えなのかなと思いまして。

事務局:

今、具体的なものは分かりません。

市長:

(お手紙を)いただいていますか。

事務局:

都市整備局が所管していますので、確認いたします。

記者:

向こうがお願いしていた返事の期限が8月22日だったので、面会はされないにしても返事を出すというのは、これは人として大切なことではないかと思うのですが。

市長:

内容をもう一度確認させていただきます。

記者:

先週の記者会見に出られなかったのですが、内容を垣間見るに、里山ガーデンのところに市長がタカを飛ばせないかということをおっしゃっているのをお伺いしまして、一つ、決意表明かと思いましたのが、私が大分前に申し上げたのは、元々タカが住んでいて、里山ガーデンが造られる時にいなくなったと2年ぐらい前に市長に申し上げたことがあるのですが、あそこで飛ばすということはタカが戻ってくる環境を取り戻すというような意思表示ということでしょうか。

市長:

違います。バードショーの一環で飛ばすということは、鷹匠さんではありませんが、腕に乗ったタカを水平に飛ばしてこちらで受け止めるというイメージでした。バードショーの一環でという意味です。そうしたことを行えたら楽しいという意味で申し上げました。

記者:

だとすると、元々里山ガーデンを造るのを反対していた方々が、そこでタカというのを出すのは彼らの神経をかなり逆なですると思うので、私のところにお怒りの、私に怒られても仕方がないのですが、お怒りのお話が来て、横浜市の開発によってタカがいなくなったと。それを再びタカを飛ばすというのは皮肉にしか聞こえないということがありまして。

市長:

それは申し訳ありませんでした。バードショーというお話の続きで申し上げたので、そこまで全く考えが至らずご迷惑をおかけしました。

記者:

分かりました。

記者:

テーマに関連した質問なのですが、コンプライアンスに関してこうしたご指摘を受けたわけですが、委員会の開催というのは大変重要なことですが、これから委員の指摘を受けて、市長としても決意を教えていただきたいのですが、具体的にこういうことをしていきたいというものが、ご指摘を受けたので、例えば研修について外部評価委員を交えた研修をしていきたいとか、具体的なものが出てくると読者には分かりやすいのですが、その点についてはお考えがございますか。

市長:

外部の研修等はかなりしっかり行っています。以前、初期の頃は、外部評価委員の先生とご一緒に開催していたということが、(最近)非常に少なくなったということが大きかったのではないかと思います。そこはしっかり取り組んでいきます。

事務局:

今までのコンプライアンス委員会は、近年、内部の職員で集まり、情報交換や意見交換をするといったもので、突っ込んだやりとりができていなかったと反省しています。昨日も外部評価委員の先生方にお入りいただき、かなり厳しいご指摘をいただきながら意見交換をしましたが、そういう場を増やすことで幹部職員の意識をしっかり変えていく、委員会自体がある種、研修的な役割を果たすというふうに思っています。そうした中で、局長が自分の組織に帰って、組織に伝えて浸透させていくという形で役所内部の意識改革を図れればと考えています。

記者:

今回の発表の前にどういった経緯でこの委員会が設置されたのかを教えていただきましたが、ご指摘のとおり中田市政の時に市職員をめぐるメールの不適切なやり方に端を発して政治資金規正法に絡むことであったので、非常に重要な問題だということで、全庁を挙げて再発防止に取り組むという形で外部委員であるとか、コンプライアンスのあり方が設置されたわけですが、残念ながら年月が経つにつれて、こういう言い方が適切かは分かりませが、形骸化してきている部分もあるのは否めないかと思うのですが、今研修はしっかりとされていたものの、委員会の開催自体の頻度が減っているのは、外から見ると、今申し上げた言葉で表現できるかとは思いますが、市長の受け止めはいかがですか。

市長:

形骸化しているとは思っていません。そこまでコンプライアンスについて、横浜市は緩くしていることはありません。先ほど不明を恥じた点を申し上げていますが、とにかく一つことが起きた時には、私はなぜこのようなことが起きるのですかということで、随分議論もしましたし、下水道の徴収は大変恥ずかしい話ですが、必ず徹底して(再発防止に取り組んでいます)。各局に起こりうるような問題がずっと放置されてしまっている状態(があり)、そうすると人が替わっていって、何か自分たちの業務を見て、このやり方で良いのだろうか、おかしいのではないかということをもう一回見てほしいということを、いつも言っていたのです。各局に全て通達を出しましたが、大丈夫ですと人のせいにするわけではなく、繰り返して取り組んでいたのですが、またこういうことが起きてきます。私もこれは本当に防ぎようがなく、困ったもので、本当に悩ましいことだとずっと思っていました。副市長といつも話題になっていましたが、たまたまという言葉は不適切ですが、郷原先生とお話する機会に、実は委員会をその前はもっと開催していたのですと、そこは恥ずかしいのですが、驚いたのです。(これまで)定期的に市長と先生が話す形だと思い込んでいました。内部(の関係者)で開催していたのだということです。そうした委員会をしっかりと開催していると、コンプライアンスが機能していると考えてしまうわけです。こういうことが起きて、どうすればよいのか、「こうしてください」、「はい、分かりました」と繰り返し取り組んできました。しかし、本当に職員が冷水を浴びるごとく、突き刺されたような思いで、これではだめなのだという思いに至っていないということに気が付きました。郷原さんのご指摘を受けたときに強くそれを感じました。林市長になってからコンプライアンスの問題が起きてきたということをご指摘されれば、痛いを通り越してしまいます。このような思いで取り組んできたのに、何を自分はしていたのか。これは大変良い契機になっていると思いますし、とにかく徹底して細かいこともこれから話して(いこうと)、私は強い決意を持っています。仕組み等々も、さらにまた副市長とも、総務局やコンプライアンス推進室長もそうですが、話をしていきます。このような形だということをご報告できるようにします。

記者:

今までやってきたことはやってきているのですが、外部有識者の登用もしているので、こういった外部有識者の意見も活用しつつ、コンプライアンスを推進していくということをお考えですか。

市長:

理論的に言うとそうなのです。ありがとうございます。それ以上の書きようがないと思っています。整理の仕方はそうだと思うのですが、それだけだと私の思いは伝わらないのです。それは新聞に書きにくいのです。整理していただくとそうなのですが、あっさりし過ぎていて、外部の方を活用したなどというのは通り越しています。もちろんそういうように書いていただくと分かりやすいとは思いますが、内部でも私自身はしっかり取り組んでいきます。






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横浜市政策局 報道担当- 2017年9月7日作成 - 2017年9月7日更新
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