昔の木造住宅にくらべ、今の住宅はアルミサッシの普及などによって、空気の入れかわりが少ない気密構造になっています。特にマンションなどでは、自然に入れかわる空気の量は、非常に少なくなっています。さらに、エアコンやストーブを使う時は、どうしても窓を閉めきりがちです。意外に思われるかもしれませんが、部屋の中には空気を汚すもとがたくさんあるのです。気密性の高い住宅で、換気をしないと空気がしだいに汚れていってしまうのです。
私たちが、快適に感じる温度は、摂氏18~22度といわれています。冬に部屋を暖房する時は、この温度を目安にすればよいのですが、夏の冷房は注意しなければいけない点があります。暑いところから急に、温度が低い部屋に入ると、身体の調整機能がうまく働かなくなるのです。これを「冷房病」といいます。「冷房病」を防ぐために、冷房するときは、外気との差を5度以内にするようにしましょう。
ア 浮遊粉じん
タバコの煙や、ハウスダストが小さな粒子として、空気中を漂っています。タバコの煙には、発ガン性物質が含まれています。
イ 一酸化炭素
石油やガスなどを、酸素が足りない状態で燃焼させると生成します。きわめて強い毒性があり、死亡事故も発生します。
ウ 二酸化炭素
人の呼吸や、石油・ガスなどが燃焼することによって、生成します。有害性は低いのですが空気の汚れの目安にされます。
エ 窒素酸化物
石油やガスが燃焼すると生成します。慢性気管支炎などの要因になったり、ぜんそくを悪化させたりします。
オ ホルムアルデヒド
目・鼻・のどの痛み、皮膚炎、頭痛などを起こします。
・タバコを吸うと(ア・イ・ウ・エ・オがでる)
・ガスコンロや石油ストーブを使うと(イ・ウ・エがでる)
・人の呼吸(ウがでる)
・家具・建材・カーペット(オがでる)
ア 空気を汚す物質をできるだけ出さない
暖房器具は、お部屋の空気をできるだけ汚さないものを使いましょう。FF式(強制給排気式)ストーブや、電気式の暖房器具ならお部屋の空気は汚れません。お部屋の中では、できるだけタバコを吸わないようにしましょう。
イ こまめに換気をする
冷暖房をしている時は、1時間に1~2回、5分間ほど窓を開けてお部屋の空気を入れかえましょう。ガスコンロや瞬間湯沸かし器を使うときには、必ず換気扇を回しましょう。
私たちが快適に過ごすためには、空気が適度に湿っていることが必要です。空気の湿り気の度合いを、湿度といってパーセントで表します。湿度が低すぎると、のどが痛くなったり、風邪をひきやすくなります。ちょうどいい湿度は、40パーセントから60パーセントです。
冷たい飲み物を入れたコップの外側に、水滴がつきますね。これが結露です。住居でも、同じことが起きています。湿度の高い空気が、冷たい壁や天井に触れると、そこに水滴がついてしまうのです。結露が生じると、壁にしみがついたり、カビが生えたりします。
カビの中には、酒やしょうゆを作るコウジカビのように有用なものもありますが、住居内に生えた場合は問題です。梅雨時だけではなく、一年中がカビの繁殖時期です。